急性散在性脳脊髄炎の症状

急性散在性脳脊髄炎は、通常、ウイルス感染やワクチン接種後、数日から4週間以内に発症します。病変部位により症状はさまざまですが、病初期には急激な発熱、頭痛、悪心、嘔吐、全身の倦怠感などの髄膜刺激症状が見られます。その他には、意識障害、痙攣、片麻痺、失語、脳神経麻痺、眼振、小脳失調などの神経脱落症状が起こることもあるため注意が必要です。
  
一般的に再発はしないと考えられており、後遺症を伴わず完治する場合が多くなりますが、まれにIQ低下や行動異常などの障害が残ることがあります。多くの疾患との識別が必要となりますが、特に急性期ではウイルス性脳炎と、慢性期では多発性硬化症との識別が大切です。

急性散在性脳脊髄炎の原因

急性散在性脳脊髄炎は、免疫力が過剰となり自身の体を攻撃しているような状態で、原因は「ウイルス感染」「ワクチン接種」「突発性」に分かれます。
  
ウイルス感染で多いのは、風疹や帯状発疹などの発疹性ウイルスやインフルエンザウイルスなどで、ウイルス感染後に発症します。通常、気道、消化管感染症などの後に見られますが、起炎病原体を特定できない場合も少なくありません。
  
ワクチン接種の場合、種痘、麻疹、日本脳炎、インフルエンザ、百日咳、ジフテリアなどのワクチンを摂取した後に発症します。突発性は、感染またはワクチン接種などの病歴に関わらず発症し、何に起因するか分かっていません。

急性散在性脳脊髄炎の治療法

急性散在性脳脊髄炎の予防は困難なため、早期発見することが重要です。ワクチン接種後数日から数週間のうちに、頭痛や発熱、嘔吐、意識混濁などの症状が見られたら、早急に医師の診断を受けなければなりません。
     
日本国内においては、インフルエンザ、B型肝炎、日本脳炎の、3つのワクチンによる関連が報告されているため、それらのワクチンを摂取した後には特に注意が必要です。