膿疱性乾癬/膿疱性乾癬汎発性とは
膿疱性乾癬/汎発性とは、乾癬と呼ばれる皮膚病の一種であり、皮膚に膿の溜まった「膿疱」が、発熱などとともに現れる状態のことを指します。この中で、特に全身に膿疱が出現する場合を、汎発性膿疱性乾癬と呼びます。
膿疱性乾癬/膿疱性乾癬汎発性の症状
膿疱性乾癬/汎発性は最初は全身に、赤いにきびのような発疹(紅斑)が生じます。この際に寒気を感じ、高熱を出す方が大半です。また、関節の痛みを感じたり、全身がむくんだりするなどの症状が出ることもあります。それぞれの発疹は2~3日のうちに大きくなり、それに伴って発疹の周囲にたくさんの膿が生じます。このとき発生する膿(膿疱)は白血球が集まったものであり、細菌感染性のものではありません。膿疱が全身の皮膚表面に発生することにより、皮膚が水分を保持する機能が弱り、体の水分バランスが崩れ、ひどい場合は腎臓や心臓などに負担がかかり、命の危険に関わることもあるため、注意が必要です。
膿疱性乾癬/膿疱性乾癬汎発性の原因
膿疱性乾癬/汎発性は無菌性の病気であり、細菌感染などはありません。そのためはっきりとした原因は分かっておらず、日本では公費負担の対象疾患として難病指定されています。遺伝的な要因も関わっていると推察されており、そうした要素に、食習慣や喫煙習慣、ストレスなどが加わることで発症するのではないかと考えられています。また、長期にわたってステロイドを使用していた方が、ステロイドの使用を中止することで、急に発疹などの症状が出るケースも報告されています。
また、扁桃炎を併発する場合も多いとされており、そうした場合は扁桃を切除すると発疹がよくなると言われていますが、扁桃腺との関連ははっきりしていません。
膿疱性乾癬/膿疱性乾癬汎発性の治療法
膿疱性乾癬/汎発性は原因がはっきりと判明していないため、明確に予防できる手段は現在のところありません。膿疱を伴う発疹という特徴的な皮膚症状が見られるため、疑わしいと思ったらすぐに専門の医療機関を受診することが重要です。感染症にかかりやすくなったり、その他の皮膚病を併発したりする可能性もあるため、汎発性膿疱性乾癬だと分かったら早期に治療を開始することが大切です。早くから症状の改善につとめることで、病気による負担を軽減できます。
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