全身性強皮症(SSc)とは
全身性強皮症(SSc)は、古典的膠原病の一つで、全身の皮膚が硬くなるとと共に、内臓病変を伴う全身性の慢性疾患です。皮膚の弾力がなくなり、硬くなる皮膚硬化を主な症状とし、内臓などの臓器の硬化を伴う難病です。
全身性強皮症(SSc)の症状
全身性強皮症の症状とは、発病前の段階として、レイノー症状と呼ばれる指先が緊張した時や寒さなどの寒冷刺激により蒼白になる場合があります。健康な方でもこの症状は見られますが、全身性強皮症の場合は、頻度が多く、症状が続くという特徴があります。その後数年経過したのち、手や指、足が浮腫み、皮膚が硬化していきます。少しずつ時間をかけて硬く、そしてつまみ上げられていき、時間の経過と共に皮膚の硬化から萎縮に移行します。内臓病変としては、消化器系の逆流性食道炎や、心臓病系である不整脈、呼吸器系では、肺線維症などを合併するため、注意が必要です。
全身性強皮症(SSc)の原因
全身性強皮症の原因は、解明されておらず、原因究明のための研究が続けられています。自己免疫疾患として考えられています。自分の体に抗体は作らないところ、免疫異常により抗体を作ってしまうことから免疫の攻撃が正常な組織に向けられると考えられています。線維化は一部分だけが線維化することにより、硬くなってしまうことを指します。さまざまな原因が絡みあい、内臓病変などは個人により、どの部分に症状が現れるかも変わってきます。これらの諸説などを踏まえ、さまざまな角度から原因究明のための、研究が進められています。
全身性強皮症(SSc)の治療法
全身性強皮症は原因が解明されていないため、明確な予防法が確立されていません。現在でも研究が続けられ、原因の解明に向けて研究が進められています。全身性強皮症は寒冷刺激により症状が現れる場合もあるので、日常生活でも刺激を回避するよう意識することも重要です。また、内臓病変を伴う場合もあるため、感染症や合併症を回避するため、体の異変を感じたら早期に受診し、治療をすることで、病変の進行を軽減や、緩和させることにつながるため有効な予防の手段といえます。
免疫抑制剤、逆流性食道炎の薬、高血圧の薬の一種や血管拡張薬等が治療に用いられます。
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