壮年性脱毛症とは
壮年性脱毛症は、16歳から50歳位までの青壮年期の男性に多くみられる脱毛症で、早い人で20代から発症し、長い年月をかけて少しずつ進行していく男性型脱毛症です。若はげとも呼ばれ、女性にも発症する場合もあります。
壮年性脱毛症の症状
壮年性脱毛症の症状は、太く長く成長していく毛髪がだんだん細くなっていき短い毛になってしまうことです。頭頂部や前頭部など薄くなる部分に個人差はありますが、少しずつ長い時間をかけて毛髪が薄くなり、細く短く、そして後退していきます。毛髪は、成長期、退行期、休止期というサイクルを繰り返しますが、壮年性脱毛症の場合は、2年から6年で成長する成長期が短いため、発毛している毛穴の減少や、髪が細くなるという症状が現れます。
痛みやかゆみなどは伴いません。生え際から少しずつ後退していき、後退の場所により、M字型脱毛症とU字型脱毛症に分類されます。
壮年性脱毛症の原因
壮年性脱毛症の原因は、遺伝的要素により、なりやすい体質が原因の一つとして考えられています。本来正常に機能すべき毛髪サイクルが、遺伝によって正常に機能しないことにより、太く長く成長するはずの毛髪が、細く短くなってしまいます。遺伝であっても、発症する時期や部位などに個人差があります。また、ひげや胸毛が濃くなると毛髪が薄くなることが分かっているため、ひげや胸毛、頭髪などの要となる男性ホルモンの分泌量の調整も、原因の一つと考えられています。遺伝や体質などが原因のため、自分の意思に関係なく症状が進行していってしまいます。
壮年性脱毛症の治療法
壮年性脱毛症は、遺伝的要素が原因の一つとして考えられていますが、予防するためには、日々の頭髪ケアが重要です。育毛剤や毎日の洗髪など、頭皮ケアを若いうちから実施することによって、脱毛症が進行するスピードを緩める事ができます。また、栄養バランスが取れた食事を心掛け、毛髪が抜けにくい頭皮づくりも重要です。頭皮の血行を促進し、帽子など汗や汚れがついた状態を長時間作らないなど、毎日のケアを行うことによって、長時間かけて進行する脱毛症の予防の一つにつながります。
治療は、外用薬と塗る、内服をする等薬物療法を行う場合もあります。
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