新生児髄膜炎/細菌性髄膜炎とは
新生児髄膜炎/細菌性髄膜炎は、新生児における髄膜炎であり、ウイルスや細菌などの感染による炎症を起こす感染症です。脳や脊髄から中枢神経系に炎症を及ぼし、髄液の中で増殖することにより、脳のむくみや、脳神経細胞障害など後遺症をもたらすことがあります。
新生児髄膜炎/細菌性髄膜炎の症状
新生児髄膜炎/細菌性髄膜炎の症状は、特徴的な症状が特に現れないことが多いため、注意が必要です。突然、発熱や低体温などの体温異常や、嘔吐、けいれん、呼吸不全などが認められる場合が多くあります。その他にも、機嫌が悪い、ぐったりして意識がもうろうとしている場合は早めに受診することが重要です。
生後72時間以内に発病する早発型と、生後72時間以降に発病する遅発型に大別されます。早発型は、突然発症するのに対して、遅発型は、機嫌が悪い、様子がおかしいという経過から進行する場合が多いという特徴があります。普段の様子と違う場合は、早めに受診することが重要です。
新生児髄膜炎/細菌性髄膜炎の原因
新生児髄膜炎/細菌性髄膜炎の原因は、ウイルスなどによる無菌性と細菌の感染による細菌性にわけられます。無菌性はヘルペスウイルス、エンテロウイルスやコクサッキーウイルスなどの様々なウイルスに感染したことが原因であり、
細菌性は、生後72時間以内に発症する早発型では、大腸菌や、インフルエンザ球菌などの感染によるものです。生後72時間以降の発症した遅発型では、菌の多少の違いはあるものの、黄色ブドウ球菌や、グレブシエラ菌などの感染によるものが多いです。
新生児は母体から十分な抗体が得られていない未熟児などは、髄膜炎に感染する確率が高くなり、治療の長期化や、後遺症が残る確率が高くなる場合もあります。
新生児髄膜炎/細菌性髄膜炎の治療法
新生児髄膜炎/細菌性髄膜炎は細菌やウイルスの感染により発病します。乳児期以降の予防法としては、ワクチンの接種が効果的ですが、新生児期はまだ接種していないこともあり、早期発見が大切になります。普段から新生児の様子には細心の注意を払い、いつもと様子が違う場合や、急な症状が現れた場合は、すぐにかかりつけ医や専門医を受診することが重要です。
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