神経ベーチェット病の症状

神経ベーチェット病は、主に中枢神経に症状が現れます。ベーチェット病の症状と合わさる場合と、そうでない場合があります。男性に多く、ベーチェット病を発症した後に、神経ベーチェット病を発症するケースが多く見られます。その期間は、ベーチと病発症から約6年後が最も確率が高いことがわかっています。

特長的な症状として、頭痛や不眠が起こったり、神経質になったりすることが挙げられます。症状がすすむと、半身麻痺や言葉がでない失語症の症状も現れます。中枢神経に関係するさまざまな症状が見られます。

手足の震えや、ふらつきなども、神経性の症状といえます。また、症状には、急速に進むケースと慢性的に進むケースがあります。

神経ベーチェット病の原因

神経ベーチェット病の原因は、いまだに解明されていません。わかっているのは、炎症疾患の一つであり、なんらかの自己免疫異常から発症するということです。ベーチェット病を発症した人のうち、一部の人が神経ベーチェット病を発症する割合が高くなります。ベーチェット病が神経ベーチェット病の原因とも言えるのです。

また、遺伝子的要素が関係しているとも考えられています。トルコなど中東地域に多く、シルクロードに沿って流行地域が分布していたため、シルクロード病といわれていたこともあります。有力な説としては、ベーチェット病の遺伝子要素を持っている人が、ウイルスなどの細菌感染で自己免疫異常を起こすのではないかと言われています。原因の解明のために、今後の研究が期待されています。

神経ベーチェット病の治療法

神経ベーチェット病は、原因が解明されていないので、予防することは難しいといえます。予防のために日常生活の中できるのは、バランスの取れた食事や、十分な睡眠が挙げられます。神経ベーチェット病を予防するためには、ベーチェット病に対する予防策も重要となります。

ベーチェット病は、皮膚や口腔内などに潰瘍が繰り返しできる特長があります。皮膚や口の中を常に清潔に保つことが、予防に効果的と言われています。また、喫煙がベーチェット病をさらに悪化させることもわかっています。そのため、禁煙は必須となります。

治療としては、コルヒチンや免疫抑制薬などを使用して、ベーチェット病の炎症を抑えます。