亜急性皮膚エリテマトーデスとは
亜急性皮膚エリテマトーデスは、顔、体、腕などに紅斑が出現します。光線過敏や関節炎を合併することもありますが、重篤な腎障害や中枢神経症状は稀です。 重症度の高い患者の場合、免疫抑制剤を必要とします。
症状
亜急性皮膚エリテマトーデスの症状は様々であり、発熱を伴って突然発症することもあれば、数カ月から数年の期間に関節痛や倦怠感などを繰り返しながら、潜行的に進行していく場合もある。また、血管性頭痛やてんかん、精神症状が表れることもあり、あらゆる器官系統に関係した症状を呈する。特に亜急性の場合、再発性の発疹が顔、腕、体幹と様々なところで出現する。日光で赤くなる光線過敏性を示したり、色素脱失を呈することがある。関節炎や疲労感は、多くの患者にみられるが、神経及び腎症状は、あまりみられない。亜急性皮膚エリテマトーデスは、全身性のエリテマトーデスと同様に治療することが望ましく、通常は同じように治療が行われる。
原因
亜急性皮膚エリテマトーデスの原因は、はっきりとは解明されていないのが現状です。皮膚症状の現れ方に人種差が大きいことから遺伝的要因が関係しているとの報告があります。合わせて発症の要因として紫外線が関係しているとされています。また、患者のほとんどがRoに対する抗体を持っており、母親に抗Ro抗体があれば、その乳児は、先天性の亜急性皮膚エリテマトーデスまたは、先天性の房室ブロックを伴っている可能性があります。
治療としては、ステロイド系の軟膏などを使用して、病変部を小さくすること、免疫抑制剤等で炎症をコントロールすることがある。
治療法
亜急性皮膚エリテマトーデスの予防として有効的なのは、紫外線による発症の可能性があることから、日光又は紫外線への皮膚露出は最小限にするべきである、といわれている。屋外に出る際、強い日焼け止めを使用することや長袖の衣服を着用することなどが必要となってくる。現状このような対応しかなく、発症してしまった場合は治療を積極的に行うほうがよい。特に若い女性などで先に挙げた症状や兆候がある場合は、積極的に疑うべきである。しかし、初期段階で他の疾患による関節炎などと見分けることはとても難しい。家族歴などを含め遺伝的要因があるかどうかも知っておくと、医師の診療に役立つ場合がある。
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