卵胞期短縮症の症状

卵胞期短縮症は、排卵が早く起こるようになる症状です。それによって月経周期が短くなります。ひと月の間に何度も月経が起こったり、基礎体温を測ると低温期が短くなっていたりするならば、卵胞期短縮症である可能性が高いでしょう。
普段から月経周期を気に留めていない、または基礎体温を測っていない場合などは、自覚症状がなく、発覚しないことが多くなります。
この症状によって著しく健康を損ねることはありませんが、月経が頻発するために、貧血になる可能性が高くなります。また、卵胞の質が落ちているために不妊や流産を引き起こすこともあります。妊娠を希望している場合は、常に基礎体温を測り、自分自身の月経周期を把握しておく必要があるでしょう。

卵胞期短縮症の原因

卵胞期短縮症の原因は、主に加齢です。加齢によって卵巣機能が低下し、ホルモンバランスが乱れることによって発症します。

卵巣機能が低下すると、脳から中枢への指令がうまく働かなくなり、卵巣刺激ホルモンが大量に分泌されるようになります。これによって刺激された卵胞が早く成熟し、排卵が早く起こってしまいます。

更年期の女性に多く見られる症状ですが、若い人でも起こり得ます。いわゆる卵巣年齢というものは個人によって異なり、若い人でも卵巣の機能が衰えている場合は更年期障害のような症状が起こることがあります。

卵巣機能の低下は体質もありますが、月経不順など体の不調を長いあいだ放置していた場合にも起こります。少しでも異常を感じたら、婦人科を受診することが良いとされています。

卵胞期短縮症の治療法

卵胞期短縮症の原因は加齢や体質のため、根本的な治療や予防法はありません。ただし、卵巣の機能が衰えないようにすることで、少しでも発症の可能性を減らすことは出来るでしょう。
月経周期や量など、何か異常を感じたらすぐに婦人科を受診すること。体を温め、血行を良くして、臓器の活性化を促すこと。規則正しい生活と、バランスのとれた食事を心がけることなどが予防法として挙げられます。また、ホルモンバランスを整えるために、なるべくストレスのない生活を送ることも大事です。
卵胞期短縮症は主に不妊の原因に繋がるものですが、著しく健康を損ねるものではないため、妊娠を希望していない方は無理に治療や予防を気にする必要はありません。