先天性嚢胞/瘻孔とは
先天性嚢胞/瘻孔は胎児の頃に発育に必要な管や組織が胎児の体内に残ってしまうようなものが嚢胞として残ってしまうものです。生まれてから皮膚の表面や体内に残ってしまったものが見つかることが多く、見つかってから治療をする場合が多いです。それほど重症化せず、感染症のようにならなければすぐに摘出できます。
先天性嚢胞/瘻孔の症状
先天性嚢胞/瘻孔の主な症状は、最初は腫瘤(できもの)や穴と認められ、痛みは伴わないことが多いです。胎児期から残っていた組織であることが多いです。嚢胞などの内部には液がたまっているため、液が多くなったりする成長の時期に合わせて肥大化することもあります。肥大化した場合は、神経や血管を圧迫することもあります。時に、感染症を起こして痛み、発赤、腫脹、熱感を伴うこともあるので、十分に注意が必要です。
感染を起こした場合は、手術が必要になるケースもあります。
先天性嚢胞/瘻孔の原因
先天性嚢胞/瘻孔の原因は、胎児期に組織が上手く形成されない場合に囊胞や瘻孔ができてしまいます。時に、遺伝的な問題があることも多く、時には胎児の発育に悪影響が起こることもあります。先天性嚢胞/瘻孔がある場所や大きさによっては、外科手術が必要になるケースもあります。特に、感染症などに発展してしまった場合は、手術になるケースが多いようです。
先天性嚢胞/瘻孔の治療法
先天性嚢胞/瘻孔は先天性の病気なので予防するのは難しいです。特に母体内で形成されてしまい、成長とともに症状が出たり、母体内で異常が起こることが多いのです。身体に瘤などのできものや、瘻孔のような小さな穴を認める場合は、早めに小児科や小児外科に受診されるとよいでしょう。大きさや場所によって治療方針もことなりますので、担当医とよく相談されて、様子をみるのか、外科的な処置をするのかを決めるとよいと思います。
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