消化管異物の症状

消化管異物の症状は胃の内部に小さな異物がある場合には自覚症状があらわれず発見が遅れる事もあります。そして小さな異物の場合は便と一緒に排泄される事が多いですが、異物が大きい場合には胃の不快感や、吐き気を伴う場合もあります。

そして大人の場合は異物を飲み込んでしまったと言う自覚はありますが、子供の場合は親が気付かない場合もあり、口に何でも入れてしまう時期は親が最新の注意を払う事が必要です。

そしてボタン電池を飲み込んでしまうと、胃を損傷させてしまうので胃に穴を開けてしまう事もありますから直ぐに異物を取り除く必要があります。そして異物が腸に存在する場合、腸内が異物で塞がれて腸閉塞を引き起こす場合もあります。

消化管異物の原因

消化管異物が引き起こされる原因は殆どが口から誤って異物を飲み込んでしまう事で引き起こされます。特に小さな子供が興味本意でおもちゃ等を口に入れて笑ったり驚いたりした瞬間に飲み込んでしまうのです。

異物が気道に引っ掛かれば呼吸困難や喘鳴等の異常があらわれますが、上手く食道を通り抜けて胃や腸に運ばれてしまえば子供は症状を訴えない事も多いので注意が必要になります。そして時にお年寄りが義歯を飲み込んでしまうと言う事故があります。口の中で義歯がはずれてとっさに飲み込んでしまうのです。

しかし大人の場合は自覚は出来ますが小さな子供は自覚が出来ず放置してしまう事も珍しくはないです。日頃から飲み込む可能性のある物は子供の手に届く範囲には置かない様にする必要があります。目安としては500円玉以下の大きさのものは、飲み込む可能性が高いと記憶しておくと良いでしょう。

消化管異物の治療法

消化管異物を予防するには、小さな子供が飲み込んでしまう可能性の考えられるものは片付けて置く様にします。
子供は興味を示すと何でも触りたがりそして口に入れてしまいますから、小さな物は手の届かない範囲に置くのが一番効果的です。そして小さな子供がいる場合には部屋は常に片付けて置く事が大切です。床に物が散乱している状態の家で育児を行っていると消化管異物を引き起こす確率が実に高くなります。
消しゴムやボールペンのフタ等が床に落ちていないかを掃除の際に常に注意深く見る必要があります。そして子供を遊ばせるおもちゃは口に入らないサイズのものを選ぶと安心できます。