乾酪性上顎洞炎の症状

乾酪性上顎洞炎の症状は、上顎洞内にチーズ模様の炎症が現れることです。症状のほとんどは副鼻腔真菌症に近いものがあるため、この病気の治療をするためには副鼻腔真菌症への対策を考えておかなくてはいけません。

この病気を発症させると、左右どちらかの鼻、もしくは両方の鼻から粘性の非常に強い鼻汁が出ることになるため、鼻からの呼吸をしにくくなる側面もあります。また、真菌によって病気を発症させるため、普通の鼻汁と異なって悪臭を伴うことになります。

顎洞炎に限られた病気ですが症状が悪化してくれると、鼻の機能不全から歯痛や眼痛を引き起こすことがあるため、そのような場合は早めに耳鼻科医師に相談することが賢明です。風邪と間違えやすいため、早期の判断が不可欠です。

乾酪性上顎洞炎の原因

乾酪性上顎洞炎の原因は、真菌が上顎洞内で炎症を起こすことにあります。副鼻腔真菌症と同様に外部からのウイルスによって症状が悪化するため、日常生活の中でウイルスを体内に持ち込まないように注意をする必要があります。特に、真菌の中でもアスペルギルスが最も原因として多く、次にカンジダが原因によって発症することもあるため対策を怠らないようにしなくてはいけません。
また、身体の免疫機能が低下しているときに病気を引き寄せることも多く、糖尿病患者や悪性腫瘍などの疾患を患っている方は気をつける必要があります。特に免疫抑制剤などを利用しているとこの病気を誘引することになります。

乾酪性上顎洞炎の治療法

乾酪性上顎洞炎の予防は、真菌が発生する場所に近づかないことです。乾酪性上顎洞炎は外部からのウイルスによって発症するため、その原因となるウイルスを体内に入れなければ発症することはありません。

仮に、病気を発症させてしまった場合には上顎洞を洗浄することが非常に効果的です。粘膜の多い鼻に対して必要以上の薬を使ってしまうと内部の粘膜を傷つけてしまうため、簡易的な洗浄をすることできちんと予防をすることができます。

また、こうした方法で予防や治療が困難になってしまったときは、医師によって上顎洞内の手術をする必要があるため、きちんと相談をすることが大切です。