骨折の症状

骨が壊れることを「骨折」といいます。ヒビが入ることも、骨の一部分が欠けることも骨折にあたります。

骨の周辺には神経や血管が存在しているので、骨折によって痛みや腫れが現れることもあります。骨折の程度がひどい場合には、その部位が動かせなくなることもあります。

複雑骨折(解放骨折)といって、骨折と同時に骨折した骨の部位が、皮膚を突き破って外に露出している場合は、そこから関ばい菌が入る恐れなどがあり、早めの治療が必要です。緊急手術になることがあります。

骨折の原因

何らかの力がかかることで骨が壊れます。勢いがついた状態で転倒したり、事故に遭った際の衝撃で骨折することがあります。

そのほか、骨の密度が落ちてスカスカになる骨粗しょう症などの病気によって、骨全体の強度が弱まっていると、骨折しやすくなります(病的骨折)。同じ場所に何度も力がかかることで起きる「疲労骨折」もあり、スポーツ選手のトレーニング中などに起こります。

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骨折の治療

骨折が起きたときは整形外科を受診しましょう。

まずは、本当に骨折しているのか、症状はどんなものなのかを判断するためにレントゲン(X線)検査を行います。場合によっては、CT検査やMRI検査によって、レントゲンでは写らない細かい骨折を探すこともあります。

骨には自然修復能力が備わっているので、骨折部位のズレが小さく、若くて修復能力が活発であれば、ギプスなどで骨の位置を固定し、自然にくっつくのを待てば1か月もすれば治ります。

手術の場合は、皮膚を切開した上で、金属製の板や棒を使って骨折した部分を固定するなどします。ただし、手術の手法や骨がくっつくまでの期間は骨折具合によって異なります。