片頭痛の始まり

私の編頭痛との付き合いが始まったのは、成人になってからです。3人目の子供が生まれた後くらいだったかと思います。母が片頭痛持ちで辛そうにしていたものの、自分が体験するまでは、普通の頭痛との違いがいまいち分からないでいました。私の片頭痛は毎月決まって同じ頃にやってきます。その月によって痛みの大小はありますが、たいてい最低でも3日は続きます。ひどい時は薬を飲んでも何をしても改善せず一週間、あの不快な痛みが続くのです。早めに薬を飲むと効果がある場合もあるので、なるべく早く服用するようにはしているのですが、その時に胃が空だと胃に負担をかけてしまうため、軽く食べてから服用するようにはしているのですが、それでもその食べ物の量が十分ではないと、頭痛だけでなく、胃まで不快になってしまいます。そしてそれが強い吐き気に変わり、頭痛の不快さをも超えてしまうと、子供達に夕食を作ることもできず、ただソファーに横になるしかありません。子供達に看病され、本当に子供達が物心ついてからで良かったと思うことが何度もありました。

生理との関係

私の場合、片頭痛が起こったきっかけに心当たりがあります。それまで私は毎月の生理痛がひどく、量も多い、いわゆる月経困難症でした。生理の度に腰が割れるほど痛く、また量も多いため外出ができませんでした。そのため、3人目の子供の出産の後、医者の勧めで避妊ピルを飲み始めたのです。それ以来、月経困難症で悩むことはなくなったのですが、代わりに、この片頭痛が毎月やってくるようになったのです。ある意味、この苦しみより、まだ月経困難症のほうがましだったかもしれません。薬を飲めば痛みは抑えらたのですから。片頭痛に関しては、病院に行っても薬をもらうだけで、その薬が効かないと訴えれば、さらに強い薬が処方されました。アメリカ在住なので、かなり強い薬になります。元々、薬やアルコールなど、少量ですぐに体に反応してしまう体質ですが、この新しく処方された強い痛み止めを服用したところ、案の定、吐き気で苦しんだため、以来、怖くて服用できずにいます。私にとっては、病院は今のところ、根本的なことの解決には至っていません。

緊張感が頭痛を助ける?

片頭痛がひどい時というのは、大好きなインターネットも、テレビも全く観る気力さえ起きず、静かな暗い場所で目を閉じているしかありません。毎月、片頭痛の嫌な予感がすると、あ、生理がもうすぐだなと分かります。たいてい生理の始まる1、2日前から片頭痛が起こることが多いです。片頭痛が一週間続く時にも、子供の習い事の送迎や、子供関係のイベントは容赦なくやってくるわけですが、お化粧する気も失せる中、なんとか準備して、人前に出ることになります。笑顔も出てこないので、できるだけ喋りたくないし、とにかく人からの注目は避けたいと思って外出するのですが、不思議なことに外出中は片頭痛を忘れていることがほとんどで、自宅に帰ってくる頃には、かなり軽減、または、片頭痛さえなくなっている時さえあります。これは片頭痛がなかった頃も同じで、普通の頭痛が起こる時は、たいてい家から一歩も出ていない日が2、3日続いた時でした。外出して人に会うという、ある程度の緊張感が頭痛の軽減につながるのでしょうか。私はそういう風に思っています。しかしこれは、家族など緊張しない相手では効果がないようです。

遺伝との関係

私が片頭痛を発症するしばらく前から、長女は6才にして片頭痛を発症し、ひどい時は吐いてしまうことも度々ありました。病院でいろんな検査をしてもらっても、念のために眼科で診てもらっても異常はなく、若年性の片頭痛との診断でした。娘の場合は発症する時間帯にパターンがあり、決まって学校から帰宅後の午後から夜間にかけてでした。帰宅して緊張がほぐれる時間帯です。緊張と頭痛の関係があると思わずにいられませんでした。娘の片頭痛が14才くらいで落ち着いたように思います。それ以来、片頭痛はあっても吐くに至るほどひどくはならなくなりました。夫も私よりもひどい片頭痛持ちです。片頭痛が来る予兆が、目が見えなくなることで分かるそうです。視界が狭くなってしまうようで、夫が運転中にその予兆で目が見えにくくなり、私が運転を代わったことも何度かあります。家族に片頭痛持ちが多いため、下の子供達も、誰かが頭が痛いというと、テレビを消したり静かにしたり、ブラインドを閉め暗くしたり、薬や水を持ってきたりと協力的です。下の子たちも時々頭痛を訴えるものの、あまりひどくはないようで、この片頭痛が遺伝しませんように、と願わずにはいられません。

食事で改善を試みる

同じ片頭痛でも、夫の場合はカフェィンが効き、私には効果がありません。コーヒーはカップ一杯以上飲むと、逆に私の場合は頭が痛くなってきます。薬は空腹時でなければ早めに飲みますが、空腹時は薬で吐き気となっては本末転倒ですのでそれができません。片頭痛がひどい時は、まず食欲もありません。そんな時は果物のたくさん入ったスムージーを子供達に作ってもらいます。それからヨーグルトも常備しておいて、頭痛にも良いとされるオメガ3脂肪酸がたくさん入っているチアシードをかけて食べます。もちろん、食べる気力さえないことも多いのですが。出来るだけ普段から、オメガ3脂肪酸を摂るように意識して、最近ではチアシードの摂取とともに、フィッシュオイルピルも飲むようにしています。これらは頭痛だけではなく、子供達にとっても良いものなので、家族で積極的に摂るようにしました。まだ始めたばかりなので効果は現れていませんが、慢性的な片頭痛に改善が見られたら、周りに勧めていこうと思っています。また、ごまやアーモンドなども頭痛に良いとされているのですが、我が家にはごまアレルギーの子供と、ナッツアレルギーの子供がいるので使用できません。その分、ほうれん草やジャガイモなどたくさん使用して、改善に向けていけたらと思っています。