発症時期・初期症状について

主人が40歳の時の脳出血を起こして入院しました。いつものように朝起きて、朝食をとって、身支度をしていたのですが、主人が何か調子がおかしいので、少し休んでから仕事に行くといいました。主人は扁桃腺炎も良く起こし、すぐに発熱したりする体質でしたので、いつものことだと余り気にしませんでした。後でその時の症状を尋ねてみると、どこが痛いとか辛いとかいうのではなかったようなのですが、何かいつもと違う違和感があったようです。

発症内容・医師診断について

脳出血を起こした場所は、脳の中の橋(きょう)と呼ばれる脳の中心部で、障害が残ったり、生死にかかわるような重要な場所でした。そのとき主人は、違和感を感じた昼前には、自分で車を運転し総合病院に行きました。診察の受付時間は過ぎていたようですが、症状を話して受診することができたようです。CTなどの検査が進むうちに、状況を把握する暇もないうちに車いすに乗せられ、入院となりペットの上で絶対安静となりました。主人から入院の連絡があったのは、夕方近い時間になってからです。 当時の主人は、普段から血圧が高く、見事なビール腹で、煙草を吸い、塩辛いものや味の濃いものを好んで食べていました。本人は、違和感があっただけで意識を失ったりしたわけではないので、まさかそんな大事になるとは思ってもおらず、絶対安静とトイレにもいかせてもらえない状態だったにも関わらず、自分の症状の深刻さを理解していませんでした。ですので、味のない病院食(減塩食)、動けないストレス、無理やり禁煙状態になったことを、つらく感じていたようです。特に食事は味も薄く、嫌いな野菜ばかりが出てくるので閉口していました。

経過・その後の状況

約2週間で退院となりました。退院後は、禁煙はもちろん、食事制限をしてダイエットと血圧管理に努めました。退院後インターネットで自分の症状がいかに深刻なものであったか、何も障害が残らず退院できたことが奇跡的であったことなどを理解し、生活習慣の改善に努めました。約4カ月の間、塩分制限とカロリー制限で、20キロ近くのダイエットに成功しました。降圧剤を服用しているのと食事制限、ダイエットのおかげで症状も安定し、数年たった今ではCT検査でも出血の跡が見られなくなり、血圧も安定しています。

その後気を付けていること

退院直後のダイエット中とは比べものにはなりませんが、塩分やカロリーを取り過ぎないような食事には気をつけています。体重が減ったことにより、体を動かすことが苦ではなくなったようで、1駅位は徒歩で移動するようになり、車で出かけていたところにも自転車で出かけるようになりました。痩せたことに関係があるのかわかりませんが、扁桃腺炎も殆ど起こすことがなくなりました。肥満は万病のもとだったのでしょうか。多少、ダイエットのリバウンドはしていますが、食事のことを多少気を付けているだけで、健康な生活を送ることが出来ています。