自覚症状のない虫歯に注意

私が学生のときに体験した虫歯事件があります。 中学生のころ奥歯に違和感を感じていたのですが痛いのとも違うし「親不知でも生えてきたのかな?」と考えていました。 思えばあれは1番最初の虫歯の自覚症状だったのかもしれません。それからは受験勉強と塾とが忙しく奥歯のことは放置していました。受験も終えて新しい生活が始まるころに歯を食いしばると奥歯が若干ではありますが痛む気がしていました。ここまでくるとこれが虫歯なんだと自覚症状であることはわかっていました。「でもまだそんなに痛むほどじゃない」と思いこれまた放置すること1年。 ここまでくると自覚症状ではなく確信に近い痛みに変わっていました。食べ物を食べると奥歯が痛いのです。「これは虫歯だ」と思いつつも 歯医者に行くのが怖くしばらく放置していましたがもう我慢できないほどの痛みに変わっていました。自覚症状どころか「私虫歯です」と奥歯が主張しているかのような猛烈な痛みでようやく歯医者へ行くことを決意しました。きちんと治療もしてもらい奥歯の激痛もなくなり私は思いました。「なぜ2年前に行かなかったのか」「こんなことなら自覚症状があったときにすぐにでも行けばよかったと」何度も後悔しました。治療の痛みより虫歯の痛みははるかに激痛でした。とほほ。

自覚症状がでる前に行こう

これは友人が虫歯になり大変な思いをしたといっていた話です。 友人はもともとお菓子が好きで歯を磨いた後も、飴やガムならいいだろうと食べてしまっていたようで、自覚症状がでて歯がヒリヒリと痛いと感じたのも飴をなめている時だったと言っておりました。 すぐにこれは虫歯、と解ったようですが彼女はもともと病院ぎらいで歯医者は特にダメでしたので痛みを我慢できる限界までほっておいたそうです。しかし虫歯との自覚症状の痛みが我慢の限界を越えついに歯医者にいったそうです。その時はあまりの痛さで緊急でみてもらったと言っておりました。 すぐに虫歯の治療に入り問診で自覚症状を伝えると歯の様子を目で見ただけでかなり進んでいることが解り、少し触るだけで痛み、自覚症状がでたときもっと早く来ればよかったと思ったそうです。レントゲンを取り治療に入り運良く麻酔が良く効き痛みこそなかったものの、半分以上かぶせ物の歯を作ると同時にいろいろ見つかり今現在も含めて一年近く通っているそうです。私も人事ではなく病院は苦手ですが、虫歯は自覚症状として痛みがでたらかなり進んでいると聞いたので毎日の歯のケアをいままで以上に時間をかけようと思うようになりました。

こんな時要注意!虫歯の危険信号

虫歯とは、自覚症状のあるものだけではありません。初期の場合は痛みを感じない場合がほとんどです。自覚症状を感じ始めたころには虫歯が大きくなってしまっているという場合が多くあります。 虫歯治療は、小さいうちのほうが治療も痛くなく、治療期間も短くすむため早期発見はメリットだらけです。自覚症状がないうちに見つけるポイントは、定期的に鏡で自分のお口の中をチェックすることです。奥歯の溝に黒い筋ができたり、以前治療した部分に隙間ができている場合は、痛みがなくても虫歯になっている可能性が高いです。 反対に、「熱いものがしみる」「何もしていなくても痛む」「運動などで体を動かした後に痛む」などといった症状がでた場合は要注意です。虫歯が大きく進行している可能性が非常に高いといえます。虫歯が大きくなり神経まで達したときにこのような症状がでます。 このような自覚症状を感じたときは早めに歯科受診をした方が良いです。 自覚症状があると虫歯になっていると認識して歯科にかけこむ方が多いのですが、このようにセルフチェックで早期発見し、痛みやしみるなどといった症状が出る前に治療をうけることによってお口の環境を快適に保つことができます。

虫歯は早期発見で治療も簡単!

虫歯は自覚症状として、「しみる」「疼く」などの我慢できそうな症状の場合には、初期段階の可能性が高く、治療も削って詰めるだけの簡単なもので済む場合が多いです。ただし、こういった症状をいつまでも我慢していると虫歯は更に進み、我慢できない程の痛みや、歯茎や顔が腫れたりすることもあります。 このように進行してしまったものは、歯の神経まで虫歯が到達してしまっているので、神経を取って消毒しなければなりません。その際の治療には麻酔が必要になりますし、一本の歯の治療に数回通院が必要となります。そして、神経を取った歯は、脆く欠けやすい状態になってしまうので、金属などで被せものをすることが多いです。 さらにこの痛みを我慢していると、そのうちに痛みが無くなる場合があります。痛みを乗り越えた場合には治ったのではなく、歯の神経が完全に死んでしまって、痛みを感じなくなってしまっているのです。時間をかけて虫歯に侵された歯は欠けたり折れたりします。虫歯がここまで大きくなってしまうと最悪の場合には抜いてしまわないといけないことも多いです。 虫歯は早期発見できれば痛みの少ない治療が可能ですので、痛くなくても定期的に検診に歯科医院に行くか、我慢できる自覚症状のうちに治療することがポイントです。