蓄膿症を鼻洗浄で対処する人の体験談
長い付き合いだった蓄膿症。
私は小学校の間、蓄膿症をかかえ、長い間病院に通い続けました。季節を問わず鼻がつまった状態で、何度鼻をかんでも鼻水が出そうな感覚が常に残っていました。また、鼻をかみすぎて鼻血がでることもよくありました。最初のうちは単なる風邪と思っていたものが、いつまでたっても鼻水がとまらず、やがて病院に通い続けるようになりました。
病院での治療方法は鼻洗浄が中心。片方の鼻の穴からぬるま湯を通され、黄色く濁った大量の鼻水が出てきたことを思い出します。はじめのうちは嫌だったこの鼻洗浄も、終わった後にすっきりするので、長く通い続けるうちにすっかり慣れてしまいました。処方された薬も飲み続けていましたが、長期間の治療のうちに風邪にかかったりして症状がぶり返すので、本当に薬の効果があったかは分かりませんでした。結局、高学年になり、体力がつくようになって、自然に症状が軽くなっていったように思います。
蓄膿症の治療は長期間にわたり本当につらかったですが、現在では昔と比べて効果のある治療法も出てきているようです。
市販の洗浄液でも効果抜群の鼻うがい
自分が軽度の蓄膿症である事を知ったのは5年前の事でした。風邪が治ってもなかなか鼻の通りが良くならなず、その上時折襲ってくる頭重感が酷く、念の為耳鼻科に診てもらったところ、軽い蓄膿症である事を伝えられたのです。
まだ程度は軽く、抗生物質で症状を抑えながらという治療方針に沿い、服薬とネブライザーを定期的に受けながらも、自分自身で症状を軽くすべく、色々と方法を検索していました。
鼻洗浄という手法を知ったのはその頃で、市販の洗浄液を購入する他にも、自分で生理食塩水を作って行うリーズナブルな方法も記載されていました。安全第一の自分が試してみたのは前者で、一日数回、これらの洗浄液を鼻の穴から入れ、口から出すという、いわゆる鼻うがいの手法を取りました。
この様な鼻洗浄を半年程続けた結果、抗生物質の効果も加わって、ようやく頭重感も改善し、鼻周りの不快感も軽減されていったのです。初めての人にとっては若干難しく、沁みるケースもありますが、その効果はかなり大きい筈です。
今の蓄膿症の鼻洗浄は痛くない
ずっと身体の調子が悪いのが風邪によるものだと思っていました。鼻水は凄いし吐き気や頭痛もあり、夜になると鼻水が喉を詰まらせているような感覚があり眠ることも出来ずにいました。我慢が出来ずに病院へ行くと、蓄膿症と診断されまだ早めに来てくれて良かったと言われました。私は鼻炎がどんどん悪化して蓄膿症になったということでした。
直ぐに鼻洗浄をしました。保険が適用されているヤミック療法という新しい鼻洗浄で、カテーテルを鼻に入れ溜まった膿を排出させます。痛みはなくたった15分で終わり、肉体的な負担は全くありません。昔はかなり痛みもあったようですが、ヤミック療法は不快感もなく終わった後はスッキリするのが良いです。後は抗生物質を飲み続け蓄膿症も治りました。でも体調が悪い時や疲れがたまると再発した事もあったので、日頃から鼻洗浄とこまめに鼻をかみ感染源を作らないようにしている事や、脂っこい食事もなるべく控え、再発防止を毎日心がけています。
蓄膿症における鼻洗浄の注意点
長年蓄膿症を患っており、なかなか改善しない状態が続いていました。春先には花粉や大気汚染物質が浮遊するため、通常よりも多い量の膿が溜まり、鼻かみでは対処出来ない状況になっていました。
耳鼻科に受診することになり、蓄膿症に対する抜本的な治療方法を模索することにしました。まずは副鼻腔に溜まった膿を吸引する処置を行い、症状を抑制するために、薬を噴霧しながら鼻から吸引するネプライザーという治療も実施してくれました。
この時点で膿が溜まっているという感覚が相当軽減されましたが、定期的にこういった治療を行わないと完治はしないとのことでした。
また、改善が見られても自宅で鼻洗浄を繰り返すことが重要であり、市販の洗浄液や自分で生理食塩水を作って鼻洗浄を行うことを継続することで、予防を図りました。注意点としては、普通の水で鼻の中を洗浄してしまうと鼻の粘膜を除去してしまい、免疫が失われてしまうため、必ず浸透圧を考慮して生理食塩水か専用の洗浄液を使わなければなりません。
ムズムズに耐え切れなくて
春先や乾燥すると症状が強くなる蓄膿症はダラダラと流れる鼻水よりも鼻詰まりで鼻声になる事が嫌で、周りからも子供っぽい声だねと言われショックでした。ムズムズとするので常に鼻を擦る動作をするクセがついて、男子からもからかわれていました。年齢を重ねる毎に鼻の奥や喉に張り付く感じを覚え、テレビで鼻洗浄をしていたのでやってみたのですが方法をキチンと見ていなかったので、こんな感じだろうとしてみたのですが上手くいきませんでした。
ネットの普及とともに検索して鼻洗浄の方法を調べ、ぬるま湯で生理食塩水を作り、洗浄後は洗浄水を粘膜から排出するなどの注意点が判り蓄膿症もだいぶ軽快しています。鼻の奥や喉に張り付く感じが無くなったのに加え専用の器具も販売しているのでやりやすくなり助かっています。初めは上手くできなくても何度かやっているうちに上手くできるようになり洋服を濡らしていたのも、タオルを掛けたり工夫して行っています。