医療用テープの跡から湿疹?

不整脈の検査で24時間の心電図を装着することになりました。一日固定するのでしっかりテープで固定され、翌日病院で器具を外しに行くと、検査技師がテープを引っ張った瞬間ビリッと私の肌が薄く剥けてしまったのです。ヒリヒリと痛いのでクリームを塗ってもらい、次回は肌が弱いということを必ず話してね、とアドバイスを頂きました。 ところが、その夜からテープを貼り付けていた場所に異様な痒みがでてきて痛いのです。傷口をふれないようにさすっていたら、痛いような湿疹が更に増えだし鎖骨の下から胸の辺りまで広がって、持病の不整脈もどんどん出現して動悸が激しくなりました。配達の仕事をしていたので、翌日は運転中もピリピリと痛いのが気になって仕方ありません。その日は仕事を早退して病院にいくことにしました。 テープの傷跡から湿疹がでるなんて。不思議でたまりません。テープを貼らなかった場所にも湿疹は広がりあちこち島のような形になっていました。 皮膚科の先生はテープによる接触皮膚炎だとおっしゃっていました。湿疹て原因がある場所だけにできると思ってたので、どんどん広がる痒みに加えて痛いので、動悸が止まらなくなりダブルパンチでした。飲み薬と塗り薬をしっかり服用したら、湿疹はすぐになくなりました。

湿疹は早めに治療する事が重要

湿疹とは皮膚表面上に発生する炎症の事で、かゆみを伴うブツブツが一週間程度出現します。症状が悪化すると水ぶくれに似た水疱となり、かゆみで掻いてしまうと水疱が破れ皮膚が厚くなる苔癬化が生じ、強いかゆみや痛い感覚が現れてきます。 原因は主に刺激物との接触で、アクセサリーなどに含まれる金属であるニッケルやコバルト、植物の漆や銀杏、衣服に使われるゴム類も原因となります。他にも洗剤含まれる界面活性剤や、化粧品の化学成分に反応する場合があり、手や皮膚に湿疹が出現して悩まされる女性が多く存在します。 似たような症状に蕁麻疹が挙げられますが、こちらは原因不明で水疱に悪化する事はありません。湿疹と似た原因の他、特定の成分を摂取した時の食物アレルギーでも症状が生じます。 湿疹が出た場合は、皮膚科などで医師の診察を受ける事をおすすめします。パッチテストで原因物質を特定できるので、再発を防止する事も重要です。また、水疱が潰れた状態で放っておくと雑菌が繁殖しやすく、よりかゆく痛い感覚が長く続き、さらなる悪化を引き起こしかねません。病院では短い期間ステロイド外用薬を使用し、かゆみ止め内服薬の抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤などを処方してもらえます。

痛みを伴う湿疹には注意が必要

湿疹は通常痒みを伴いますが、水疱瘡を起こすウイルスが原因で起こる帯状疱疹は、痛みを伴います。 初期症状は、皮膚にチクチクとしたような痛みが現れることです。次に、痛い部分に赤い発疹ができて、その発疹が小さな水ぶくれとなって帯状に広がっていくのです。左右どちらかの胸から背中にかけてや、腹部から腰のあたりに出るのが典型的な特徴です。稀に顔や手足に出ることもありますが、顔の目の近くに出ていた場合には、目への症状も考えられますので眼科での受診も必要です。 湿疹は一度に二カ所以上の場所で出ることは殆どありませんので、それも判断の基準になります。 痛いと感じる原因は、ウイルスが神経節を損傷しているためですので、体の片側に理由の分からない急な痛みを感じた場合には、内科よりも皮膚科を受診するべきです。気をつけなければならないのは合併症で、湿疹が消えても痛みが残ってしまう帯状疱疹後神経痛が起こることもありますので、早目の受診をお勧めします。 帯状疱疹の予防として、日常生活で最も気をつけたいことは、免疫力を落とさないことです。食事のバランスや十分な睡眠など、規則正しい生活が一番の予防になるのです。 また、帯状疱疹を起こした人は、脳卒中のリスクが高いとの研究報告もなされています。