【虫刺され】何科を受診すべき?
こんな虫刺されご存じでしたか?
数年前の春の事です。身に覚えがないのに手首に近い腕の内側に虫刺されのような跡があるのに気付いたのですが、少し赤くなって腫れているだけで、痒みもさほどではないので気にしていませんでした。ところが時間が経つにつれ、尋常ではないような痒みに変わっていき、どんどん赤い部分が広がり始め、ポンポンに腫れ上がっていったのです。こんなにしつこい虫刺されなんてあるのかと数日我慢していましたが、とにかく痒さが我慢できないし、中心あたりが水膨れのようになってきたので、虫刺されでなく体の中からきているのではと何科に診てもらおうか迷いましたが、考えた挙句、とりあえずアレルギー科も併設していた皮膚科で受診する事にしました。
先生は症状を目で見ただけで、これは間違いないアオバアリガタハネカクシという虫だ、と診断してくださり、症例写真と虫の写真を見せてくださいました。
あまり知られていませんが、日常どこにいてもさほど不思議ではない虫らしく、暗くなると灯のそばに寄ってきて飛び回るので、刺されたというかかすったのだろうと説明され、抗生物質と塗り薬で回復しました。虫刺されの悩んだ際は何科にするか迷う事なく皮膚科をおすすめします。
虫刺されがとびひに
ママ友の子どもが、虫刺されが悪化して大変だったそうです。子どもがかゆくて掻き壊してしまい、患部が化膿してしまったと話していました。ジュクジュクとしていていつまでも乾燥せず、見ていて痛々しかったといいます。
ママ友は初めのうちは市販の虫刺され薬を塗っていたのですが、ジュクジュクしてきて、しかもその範囲が広くなってきたので病院を受診することにしたそうです。何科に行けばよいのか迷ったようですが、皮膚のことなので皮膚科に行って相談してみたといいます。
医師に何科にかかれば良いのか分からずに迷ったという経緯を話した所、皮膚科で正解だったそうです。患部は掻いたところから細菌が入り込み、「とびひ」になっていました。
皮膚科では、抗菌薬とかゆみを抑える飲み薬を処方されたようです。この飲み薬のおかげで患部を掻くことがなくなったので、とびひはそれ以上広がらなかったと話していました。医師によると、虫刺されだからと甘く見ずに、ジュクジュクしてきた場合は早めに病院を受診したほうが治りが早く、跡も残りにくいそうです。ママ友自身も、もう少し早く病院に連れて行ってあげれば良かったと言っていました。
その後、医師の指示通りに治療を行い、ママ友の子どもの虫刺されはきれいに治ったようです。
【虫刺され】何科を受診すべき?
暖かくなると、肌が露出する機会も多くなります。気がつけば虫刺されがあちこちになんてことも。虫刺されは、刺された箇所が赤くはれたり、かゆみや痛みをともなったり、時には発熱してしまう場合もあります。医療機関を受診し、専門医に正しい処置をお願いすることが大切です。では、虫刺されの症状は何科で診てもらえばよいのでしょうか。基本的に何科を受診しても虫刺されに対応してもらえますが、主に期待できる治療内容を内科・皮膚科・美容外科ごとに記載しました。何科を受診すればよいか迷ったとき、参考にしてください。
内科…嘔吐、寒気、全身のじんましんなどのアレルギー症状がみられる時に対応できます。重篤な場合は、何科か考える前に救急車を要請してください。なお、小さい子供の場合アレルギー症状が腹痛から始まることもあるので要注意です。
皮膚科…皮膚の炎症症状への治療です。外用治療(ステロイド外用薬など)や内服治療(ヒスタミン内服薬など)が行われています。一般的な虫刺されの症状なら皮膚科で対応できる場合が多いので、何科が良いか迷ったときは皮膚科です。
美容外科…皮膚を掻いたことにより色素沈着がおこった箇所への治療です。外用療法(ハイドロキノンクリームなどの塗薬)やレーザー治療が行われています。
ペットを飼っていませんか?
虫刺されにはいろいろな症状がありますよね。
同じ虫刺されでも皮膚が弱い子供やアレルギー体質な方は腫れてしまったり、とびひになってしまったり。何科かというと一般的には皮膚科で診てもらうのがいいです。患者さんの症状に合わせた薬、かゆみがひどければ内服薬。軟膏だけ処方の場合もあります。お子様に抵抗のあるステロイド以外にももちろんお薬はありますので、医師に相談してみるといいと思います。
さて、ちょっと珍しい話もあります。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、蚊に刺されたのと同じような症状から、10円玉くらいかそれ以上の大きさまで腫れてしまう湿疹があります。強いかゆみと痛みを感じ、触った手で他の場所を触るとそこにも蚊に刺されたようなものができてしまうことがあります。これほど大きいと何科に行けばいいのかも戸惑ってしまいますね。
お相撲さんにできることがある、「たむし」というものですね。これは湿疹ができる場所によっては名前が変わりますが、水虫と同じ菌のようで、ペットから感染することがある様です。ペットはお風呂に毎日入るわけではありませんし、お外に出てそのまま室内に入ることもあるでしょう。
1度感染すると、菌をなくすのはとても根気がいります。いつもと違うと感じたらすぐに病院に行くことをおすすめします。