足首の捻挫と内視鏡手術

駅の階段を下りていて、足を滑らせ、思いっきり足を捻挫してしまいました。すぐには立ち上がれないぐらいの痛みで、近くの病院で検査してもらったところ、捻挫した際に無理な体重がかかったらしく、靭帯が伸びているという診断が下されました。普通の捻挫のつもりでいたのですが、靭帯が伸びるほどの捻挫の場合、そのまま放置するだけでは治らないとのことで、近くの大学病院を紹介されました。 足の靭帯が伸びてしまった場合、膝の靭帯の一部を切り出し足に移植する、いわゆる「靭帯再建術」という手術が必要になるそうです。そのため、たかが捻挫とはいえ、普通はかなりの大手術になるらしく、その話を聞いた時には、正直かなり焦りました。 おそるおそる、紹介された大学病院に行ってみると、そこは内視鏡を使って靭帯再建術を実施できる数少ない病院の一つとのことで、手術自体も短時間で済み、傷跡もほとんど目立たないという説明で、少し安心しました。 手術の際は、前日から入院しました。翌日の午前中に手術を行いましたが、内視鏡手術とはいえ全身麻酔をかける本格的なもので、麻酔から目が覚めたのは夕方も遅くなってからでした。傷跡が小さいせいか痛みもほとんどなく、その晩は病院に泊まりましたが、翌日には退院することができました。

実は怖い捻挫の恐怖

私が部活でバレーボールをやっていた頃、部員の一人が着地時に足をひねってしまい保健室へ運ばれました。 その時捻挫と聞かされていたので、一週間程で復帰できるのだろうと考えていました。しかしその後一週間の間まったく学校にも来ず、やっと部活に顔を出したときは捻挫した足にギプスをつけてたのです。 詳しく話を聞くと、捻挫をした日は家に帰って休んでいたのですが、痛みが消えず病院へ行くと手術を勧められたそうです。その人は以前から何度も捻挫をしていて、後遺症のため捻挫になりやすくなってしまったと言っていました。とても練習熱心でバレー選手になりたいと意気込んでいたので、彼女の練習量は他の部員の倍以上だったと思います。しかしそのせいで足に負担をかける結果となってしまい、靭帯が緩くなってしまったそうです。今回の捻挫で3回目で、今後の事を考えてリハビリより手術で治療する事を選択したようでした。 スポーツをする人はおのずと靭帯を痛めやすいので、私も含め部員全員が顧問から警告をされました。無理な運動は捻挫になりやすいそうです。彼女は一ヶ月リハビリした後、部活へ復帰しましたが以前ほど体を思いっきり動かすことができないそうです。

治らない捻挫は手術が必要!

スポーツをやっている人のほとんどが経験するのが捻挫です。スポーツ外傷のなかで一番多いのが捻挫ですが足首を捻挫した際は足首を覆っている3つの靭帯が損傷している状態を指します。 3つの靭帯のうち、最も損傷の頻度が高いのが、足首の前側を覆っている「前距ヒ靭帯」です。症状の重度によって、グレードは3段階に分かれており、治療の方法もグレードに合わせて変わってきます。 捻挫は湿布薬や塗り薬を使用することで、症状を緩和することが出来るため、問題を重視していない人も多く捻挫程度では病院に行かないという人も多いと思います。しかし、捻挫はしっかりとした治療を行わず放置しているとクセが付いてしまい何度も繰り返してしまいます。そして症状が悪化した場合、靭帯の損傷を回復する手術をうける必要があります。 捻挫による靭帯損傷で手術を受けた場合、日常生活復帰に約1ヶ月、スポーツ復帰には約3ヶ月かかるといわれています。手術を行って治療を目指す場合、しっかりとした完治を目指すことは出来ますが、時間に余裕を持つことが必要です。 症状を軽く受け流すと大変危険です。痛みがある場合は医療機関を受診し、しっかりと治療を行うことが大切です。

捻挫の後遺症で手術になる前に

捻挫とは骨と骨とをつなぐ関節に本来可動可能な範囲を超えた動きがあることで損傷が発生するものです。さらに関節は継続して力がかかる動きに弱いため、スポーツをしているひとに限らず、普通に生活している人にもよく発生する外傷です。例を挙げるとぎっくり腰やムチウチなども捻挫の一種です。 捻挫には軽度のものと重度のものがあり、ほとんどの場合が経度のもので数日、1~2週間もあれば痛みが引きます。しかし重度のの捻挫の場合は1ヶ月以上痛みがある状態になることも多いです。ただ、捻挫になった直後にしっかりとした固定と治療を行えば完治することはできますが、正しい処置を行わなかったことで、後遺症として関節の不安定性や痛みが残る場合があります。こうなった場合普通の治療での回復は難しくなり、手術が必要になってきます。 そのため捻挫になった場合は処置が遅れて手術が必要になる前に、自分で出来る範囲の治療を行い、早急に病院へ受診することが大切です。 捻挫の治療には4つの原則があります。安静にすること、冷やすこと、圧迫すること、挙上することです。特に患部を冷やし、痛みを緩和することは誰にでも簡単にすることが可能なので、痛みがある場合は早急に氷や冷水などで冷やすことが重要になってきます。