水虫で手術を受ける?
甘く見ちゃダメ、水虫
水虫なんて自分には無縁だ。不潔なおっさんがなるものだ。と、そんな固定観念を持っていた私ですが、不覚にも20代の時に苦しめられた経験があります。その症状は厄介なもので、手術を必要とする程まではいきませんでしたが、治療してから完全に消えるまでには相当な期間を要しました。
職業柄、長時間に及ぶ立ち仕事を連日連夜繰り返している夏場に水虫は訪れました。最初は少し足の指が痒い、ぐらいにしか思っていませんでしたが、自宅に帰って靴下を脱いだときには驚愕でした。水ぶくれのようなものが大量に出来、痒みに耐え切れず掻いては水ぶくれ、掻いては水ぶくれの繰り返しでどうにもなりませんでした。日々の仕事の疲れから、入浴もせずに寝たりしてしまい、清潔な状態を保てていなかったことが最大の原因だったのでしょう。
水虫の菌は高温多湿の環境をこよなく好みます。夏の湿度の高さと靴内の密度の高さがダブルで菌の繁殖に拍車をかけ、市販の薬等を塗布し続ける毎日でしたが症状はなかなか改善されませんでした。しかし、根気強く長期間に渡って治療を続けた結果、4、5ヶ月程で収束し、今では何事もなかった様に完治しています。
水虫は手術や大袈裟な治療もしない事がほとんどで深刻なイメージがあまりないものですが、甘く見ずに気長な治療が必要だと痛感しました。
水虫で手術を受ける?
友人のご主人が、長年の水虫に悩んでいました。塗り薬や飲み薬を試していたのですが、なんせ毎日10時間位長靴を履く仕事だったらしく、高温多湿を好む水虫にとって最高の環境。だから、なかなか消えてくれることはなかったのです。
でも、かゆくてたまらないので、ご主人は何とかしたいと思っていたようです。病気といっても、命に係わるわけではなく、でもこのままずっとというのも苦しい。ストレスで考えあぐねた主人は、医者に手術して治らないかと尋ねてみたそうです。
医者の答えは、手術できないことはないという話だったそうです。特に、爪水虫に関しては、爪をはがしたりレーザーという手術を受けることは可能だという返答でした。
ただ、爪水虫以外の水虫で範囲が広い場合、白癬菌をすべて取り除ききれないことがあるようです。つまり、たとえ手術をしても再発する恐れが十分にあるということでしょう。そのため、医者は内服薬と塗り薬を根気強く続けるのが最良だということを、話されたそうです。
結局、ご主人は爪水虫の手術だけしてもらったみたいですが、それでも気分はずいぶんと楽になったようです。
友人の話で、水虫は簡単に完治できるものではないとよく分かりました。
水虫の手術は行われるのか
水虫は皮膚の表面の角質層に白癬菌が寄生することにより発症する感染症ですが、足水虫と爪水虫があります。
足指の場合は塗り薬による治療が行われます。大体2ヶ月くらいで完治し、手術による水虫治療は通常は行われません。しかし、爪に感染した場合は治療に6ヶ月以上は要します。これは爪が伸びるスピードが関係しており、爪の根元が指の先端まで伸びるのに最低でも6ヶ月は掛かるからです。その間、内服薬の服用が続けられ、その効果について経過観察が続けられます。
爪の場合は、薬剤が浸透しにくいので、塗布薬の治療は困難であり内服薬療法になりますが、抗真菌薬の内服薬は肝臓機能障害や血液疾患などの副作用が起こることもありますので、定期的な血液検査が必要になります。
そこで、手術するという方法がとられることもあります。白癬菌に感染した爪をはがしてその後、水虫治療薬を塗る方法です。
爪を除去しても指に水虫があるなら、また生えてきた爪に感染してしまう危険がありますから、指も完全に直しておかなければなりません。
また白癬菌は、畳やカーペット、布団にも付着していますので、特に注意が必要です。家の中から白癬菌を除去し足の指の水虫も直してから後の爪白癬の手術なら効果的でしょう。