イカのさし身でアニサキス症になった話
イカのさし身でアニサキス症になった話
ある日、朝起きると胃のあたりに猛烈な痛みを感じました。前の晩に何か悪いものでも食べたかなあと考えてみても、何も心当たりがありません。キリキリとした鋭い痛みが断続的に続いたため、病院で検査してもらい、アニサキス症であることがわかったのです。
しばらく前に、釣り好きの友人が海で釣ってきたイカをもらいました。それを刺し身にして食べたのですが、そのイカの刺し身に寄生虫の卵がついていたのが原因です。十分に注意しておけば卵に気付いたはずですが、うっかりしていました。アニサキス症は鯖が有名ですが、まさかイカも要注意だとは知りませんでした。
病院でレントゲン撮影とCT撮影をしてもらい、画像を見たのですが、こんな虫が自分の体の中に棲んでいるのかと思うとゾッとしました。薬を飲み続けると、すぐに寄生虫は死んでしまいましたが、それ以来生で魚を食べることができなくなってしまいました。今では、シーフードを食べるときは、加熱調理したものだけを食べるようにしています。
アニサキス症にかからない為の正しいイカの調理法
以前、釣り仲間から大漁だということでアオリを6杯ももらったことがあり、鮮度のいいところで一杯をすぐに刺し身にし、あとは冷凍にしました。
イカの寄生虫が原因のアニサキス症のことは知っていましたが、スルメイカに寄生するものでアオリは大丈夫だと思っていたんですね。
ところが、食後2時間ほどしたあたりから猛烈な腹痛に見舞われました。
その後、間髪入れずにくりかえし嘔吐し、胃液だけになっても吐き続けました。翌日、なんとか自力で病院に行ったところアニサキス症と診断され、冷凍庫に残っていたアオリからもアニサキスが検出されました。
アニサキスは非常に弱い寄生虫で、少しの熱で死んでしまいます。また、体の一部を切断されただけでも簡単に死んでしまいます。これを利用してイカの刺し身を細く切るいかソーメンという料理ができているんですね。
安全にお刺身で食べたい場合は24時間冷凍するだけでも死んでしまいます。
アニサキスを予防するには、一に熱する、二に冷凍、最後にコマ切れとおぼえておきましょう。
お刺身用のイカでアニサキス症
毎晩晩酌時のつまみで刺身を食べています。
ある日、新鮮で美味しそうな刺身用のするめイカをスーパーで発見し、自宅で調理することにしました。いつも通り皮を剥いで丁寧に内臓を取り出し、半透明の身を刺身にして酒の肴に食べました。
酔いも回りそのまま寝たのですが、早朝から胃の当たりが波を打つように痛み出し、脂汗が出るほどにきつかったので仕事を休むことに。安静にしていても一向に治る気配が無かったので病院に行くと、恐らくイカの寄生虫が原因かもしれないということになり、上部消化管内視鏡で検査することになりました。
上部消化管内視鏡で発見されたのは、医師の読み通りアニサキス症。すぐに摘まんで取り出してもらいました。激痛で苦しんでいたのがスッと無くなり病院を受診して本当に良かったと実感しました。
皮肉なことに、新鮮なイカやサバなどに寄生するとのこと。アニサキス症を発症してからは、アニサキスが寄生する魚の刺身は食べなくなりました。
アニサキス症のイカに関する間違った知識
これは、私の無知が招いたものでした。
その日は、趣味の釣りが大漁で8杯ものアオリを手に入れたのです。大きいもので40cmを超えておりとても冷凍庫に入りきりません。
3杯を煮付けと刺し身にし、残りを何とか冷凍庫に押し込んだのです。
当然、イカにアニサキスが寄生していることは知っていましたが、宿主になるのはスルメイカだけだと思っていたんです。
私の釣り仲間達とも、ヤリいか、アオリ、モンゴウなどでは、寄生虫の話をした記憶はありません。
短冊に切ったアオリの刺し身を食べて2時間後には、激しい胃の痛みで救急車を呼んでいました。
常に吐き気を感じたんですが、不思議と何もでません。
幸い、私の場合は胃の中にいた2匹の虫を取ってもらったことでアニサキス症は収まりました。
先生の話では短冊に切ったのが良かったらしくて、切断されたアニサキスはすぐに死んでしまうのだそうです。
多い人では何十匹という虫が胃の中で見つかることもあるそうです。
アニサキス症予防の為にも、全てのイカにアニサキスがいると考えたほうが良いようです。