爪白癬の外科手術を受けた話
爪白癬の外科手術を受けた話
私は大学生の頃に爪白癬を発症して以来、強い痒みに悩まされていました。また、爪の変形が生じたことで靴が履けなくなったり、傷口から膿が滲み出ることもありました。
発症した直後は爪白癬だと気づかずに放置してしまったため、治療を受けるころには症状が進行していました。そのため、薬剤の塗布だけでは完治は難しいと診断され、外科手術を受けることになりました。爪白癬の手術は感染によって変形した爪を取り除くことから始まりましたが、医療用のペンチで爪を剥がしたので治療の継続を躊躇するほどの強い痛みを感じました。爪を剥がした後に露出した患部も症状が進んでいる所はメスで切り取り、むき出しになった傷口に専用の治療薬を塗布していったので、処置が終わった後は爪白癬に感染した部分はすべて包帯で覆われている状態になりました。
外科手術が終わっても痒みは続いていたので無意識に傷口を掻き毟らないように注意する必要がありました。また、傷口の化膿を防ぐための抗生物質の服用も爪白癬が完治するまで続ける必要があったのも手間がかかる一因でした。
治療によって症状が治まった現在も再発を防ぐために清潔な状態を維持すると共に、定期的に検査を受けることで体の状態を把握することに努めています。
友人の祖父が爪疥癬の手術
大学のクラスメイトだった友人の一人暮らしの祖父が、最近酷い爪白癬に掛かってしまったそうで、手術を必要としたそうです。
爪白癬といえば、足の爪のエリアに出来る水虫のようなものと私は理解していたので、手術は少々大げさではないかと思ったのですが、どうやら友人の祖父のケースはかなりこの爪白癬の症状が進んでおり、飲み薬や塗りすぐりを使用したのみでは治療が追いつかないそうで、今回はレーザーを使用した手術で白癬を除去したようです。
友人の話によると、これらの爪白癬は爪の内部にまで深く菌が浸透しているようで、中々その除去が難しいようです。そして一度爪の内部でこれらの白癬が出来てしまうと、薬剤のみでは治療が困難なことが多く、すぐに再び再発してしまうようです。
私にとってレーザーを使用した外科治療というのは、何と無く美容外科のみのイメージが会ったのですが、これらの皮膚や爪の疾患にも効果があるとは、考えてもみませんでした。
その後友人の祖父は、このレーザー治療と薬剤の併用により、かなりその爪白癬の症状が改善してきているようです。ただ、やはり新しい爪が完全に生え変わるまでには時間がかかり、綺麗な爪が再び生え、白癬が全くない状態には一年ほど時間を要するようです。
爪白癬で手術することもある
「爪白癬」は水虫のひとつですが、なかなか完治しない病気と考えられています。水虫用の塗り薬では、爪深くに潜む白癬菌にまで浸透しないため、内服薬をもちいるのが一般的です。根気強く内服薬を服用し続けることで、半年から1年後くらいには改善されるものです。
しかし、人によっては、薬がうまく作用しないことがあります。爪白癬に用いられる薬では、肝機能障害などの副作用が出るケースがまれにあります。さらに、爪白癬が進行している爪は、いびつに歪んでいることがあります。これは爪甲剥離と呼ばれ、爪床から内服した薬が患部に届く経路を遮断してしまうことになります。さらに、高齢や循環不能などによって、爪がなかなか伸びない人もいます。そういう場合は、手術を選択することもあります。
手術では、あらゆる器具を使用して爪を切断、剥離することを試みます。その結果、むき出しになった肌に薬を直接つけて、治療することができるようになります。
しかし、爪白癬は、生活環境や習慣によって、すぐに感染するものでもあります。ひとりが水虫であれば、すでに家族のメンバー全員が感染している場合もあるでしょう。せっかく手術をして完治させたなら、再び感染することのないように注意したいものです。