爪の周りが腫れるのは爪水虫の炎症?
学生時代からの爪水虫の治療の話
私の家では家族が素足で歩くのが普通だったこともあり、学生だった時に父の水虫が感染してしまいました。当初は足の裏に痒みが生じる程度だったので治療もせずに放置していました。そのため、症状が重篤化して爪水虫を併発していたことに気づかず、靴下が履けなくなるほどの腫れが生じたこともありました。
爪水虫による腫れは痒み以外に傷口から出る膿によって不潔な状態になってしまうのが問題点だったので、傷口を塞ぐために足に包帯を巻きつけて生活していました。当時は市販の水虫の薬を使用していましたが症状は改善せず、傷から出る膿が悪臭を放つようになってようやく病院で治療を受けました。
病院では爪水虫による弊害について説明を受け、完治までに時間がかかることも併せて聞かされました。また、家族への感染を防ぐために私以外に水虫に感染している父も一緒に治療を受けることになりました。病院から処方された薬を使用して症状を緩和させると共に、傷口の化膿を防ぐために外気に触れないように専用のシートを貼り付ける生活が続きました。
大学を卒業する頃になってようやく腫れが治まり、現在では症状が緩和されたこともあって水虫治療は専用の薬の服用のみになっています。
水虫で爪が腫れる!
友達のお姉さんが、爪水虫になったと聞きました。水虫についてはもちろん知っていますが、爪にも水虫ができるなんて正直知りませんでした。
友達のお宅に遊びにいく機会があったので、失礼を承知で、お姉さんに爪水虫を見せてもらえないかと頼んでみました。お姉さんは、快く足の爪を見せてくれました。彼女の爪は何だか白くなっていました。それも、爪の部分がぶ厚く盛り上がって、何だか腫れたような感じになっていました。さらに、その隣の指の爪は血色が悪いというか、どす黒い色に。
彼女曰く、痒みは特にないのだそう。だけど、爪の部分が肉に食い込み痛いと言っていました。確かに、肉が腫れた部分は痛々しく見えました。
爪水虫は、白癬菌が爪と肉の隙間に入り込んで起きるのだそうです。治療にはとても根気が入り、何度も再発することもあるとか。
それに、爪水虫はほかの水虫と違って痒みを伴わないため、なかなか自覚症状がないのが厄介だそうです。気づいた頃にはずいぶんと進行していることが多く、いつの間にか体のほかの部位にも感染しているんだそう。お姉さんは、「早目に発見すれば感染を抑えられるから、もし何か変だと思ったらすぐに対処するように」と言っていました。
爪の周りが腫れるのは炎症のため
「爪水虫」は、爪白癬とも呼ばれる爪の水虫のことです。爪の間に白癬菌が入り込むことで起こります。
症状としては、爪がボロボロになることがあげられます。初期の段階では、白い筋が入ったり、爪の先が白っぽくなる程度です。それが、だんだんと黄色く濁った感じになり、やがて爪が変形したようになっていきます。さらに、爪が通常よりもぶ厚くなるのが特徴で、爪が肉に食い込んで、炎症を起こします。その部分が、ぷくっと腫れあがることもあります。
爪水虫は、ほかの水虫と異なり、痒みがまったくありません。ですから、自覚症状がほとんどなく、放置されることもよくあります。しかし、腫れはどんどんひどくなり、靴を履くのが困難になることもあります。重症であれば、歩行が難しくなる場合もあります。
さらに、爪水虫は、自分の体のほかの部位や他人にも感染するものす。空気感染はしませんが、タオルやスリッパを共有している場合、みんなにうつってしまうことがあるので注意が必要です。
もし、爪の状態がいつもと違うとか、爪の周りが赤く盛り上がり痛みを伴うような場合は、爪水虫を疑ってみたほうがよいかもしれません。早目の治療が、早期解決にも繋がるでしょう。
白く濁った厚い爪に注意
爪水虫は、水虫の原因である白癬菌が、爪の角質に潜伏する事でおこる水虫の症状です。症状は、指の爪付近の痒みや腫れがあります。また、最大の特徴として、爪が白く濁り厚みを増し、更に反りがでてきます。老若男女問わず感染する傾向にあり、浴室・プール等の水場での感染が目立つようです。
爪内部に白癬菌が潜伏することから、皮膚の水虫のような塗り薬での治療ができず、内服薬での治療が有効とされています。また、白癬菌は乾燥に弱いとされていますので、夏場の砂場、砂浜等を裸足で歩く事も有効とされています。
ただ、内服薬での治療は内臓への負担も大きいため、分厚くなった爪をやすりで削り、爪内部の角質に侵入した白癬菌に直接塗り薬を塗る治療法もあります。
しかし、爪水虫は皮膚の水虫のような強烈な痒みや腫れは無く、また角質内部の白癬菌の除去には、内服薬の服用開始から一年以上の期間を要すことから、完治には相当な根気が必要です。このように一旦、角質内部に侵入した白癬菌は、即効性のある治療法は無いのですが、放っておくと角質内部で増殖を繰り返し、ついには水虫の巣窟となり、指の水虫を併発し続けます。直接的な症状こそ爪の見た目の変化しかないのですが、治療・完治には非常に根気を要します。