皮膚悪性リンパ腫 菌状息肉症

皮膚悪性リンパ腫と診断された時はショックを受けました。子供の頃から丈夫だけが取り柄と思っていたのに、急に目の前が真っ暗になり、冷静であろうとするよりも、心ここにあらずの状態になったのを今でもはっきりと憶えています。 医師は検査をしないとわからないが、皮膚悪性リンパ腫の可能性があるということでした。皮膚・血液検査などの後、菌状息肉症だと診断されました。処方された外用薬と光化学療法や放射線療法の併用治療を受けました。 医師からは根気を持って治療する必要があることや、時間がかかる可能性があると指摘されました。それから5年ほど経た今、赤身がうっすらとあるもののかなり改善しているほか、健康に問題はありません。 今思えば、二の腕付近と背中が赤くなり湿疹のような症状が出たのが39歳の頃です。管理職につき、仕事の責任が増したことや子どもたちの進学など、これからという時だったので将来を悲観してしまいましたが、適切な治療により、生活だけでなく精神状態も立てなおすことができました。

皮膚悪性リンパ腫との戦い

体中がかゆかったり痛いわけでもないですが、アトピーのように赤くなってきたので近所の皮膚科にいったら、何故かもっと大きい病院で詳しく診てもらうことをすすめられ紹介状をもって総合病院にいったら菌状息肉症と言われたのです。いわゆる皮膚悪性リンパ腫で聞いたことがない病気だったのでパニックになったのです。 ただ幸い他に転移はなく、一般的には悪性度は低いときいて少しですけど気持ちは楽になったのです。皮膚悪性リンパ腫の治療はステロイド軟膏による外用治療であとは経過観察です。 いたって普通に生活していただけにどうしてこうなったのか色々と考えたりもしましたが、なってしまったものは考えても意味がないと思い今後の生き方について考えています。あと家族をはじめ回りの友達も今までと変わらず接してくれるのがありがたいです。 今も通院して治療をしています。長い戦いになりますが、前向きに病気と向き合うことでしっかりと生きていきたいです。

皮膚悪性リンパ腫は早期発見が重要

あるとき、腰のあたりに大きなニキビのようなものができました。虫刺されかと思いそのまま放置すると腫れるように進行して、痛みを感じることになりました。夏場だったので汗をかいて不潔にしていたのかと反省し、通気性の良い下着としっかり洗うようにしましたが回復の兆しがないので皮膚科に受診しました。 すぐにメラノーマというおできの診断でした。メスで切除していったんは縫合して小さくなりました。黒いあとは残りましたが痛みも消えていきました。念のため詳しい検査をするとのことで、細胞検査の結果皮膚悪性リンパ腫という診断で、ほかに転移がないかをCTで確認しました。臓器やリンパに転移しやすいことが多いようでしたがその兆候はなく安心しました。 皮膚悪性リンパ腫の治療方法として、放射線と抗がん剤の2つの側面から行いました。とても高い医療費でしたので保険に入っていて医療費が負担にならなくて安心をしています。1年間繰り返しましたが再発することなく順調です。

皮膚悪性リンパ腫になって学んだこと

皮膚悪性リンパ腫になって感じたことは2つあります。 1つ目は家族や周りの人たちへの感謝することです。この病気になったのはH23.9月でした。右腕になんだかかゆみがありました。それ自体はあまり気にならなかったのですが、体調不良が続きました。体がだるかったり、微熱が続いたり、吐き気やめまいもありました。しかし、まさか自分が皮膚悪性リンパ腫だとはその時は気づきませんでした。病院に診てもらった際は、さまざまな検査をし即入院となりました。その後診断が下り私はあまりのショックでずっと泣いてしまいました。その際支えてくれたのは、家族の存在でした。毎日献身的に病室に来てくれて看病してくれたことは本当に感謝しかありません。また、会社の同僚なども励ましのエールや面会に訪れてくれたことが力になりました。 2つ目はあきらめないことです。現在私は病気と闘いながら生活しております。病気に負けない気持ちを持ち、あきらめずに戦っています。その2つを学べたことは財産だと思います。