発症時期・初期症状について

肛門掻痒症の初期症状があらわれたのは、39才の夏辺りからでした。症状はお尻の肛門付近がムズムズするような痒みが起きるようになりました。市販の痒み止めを塗るとなんとか収まっていましたが半年後に我慢できない、鋭い突き刺すような痒みにおそわれました。近所に肛門科が無かった為、とりあえずかかりつけの婦人科を受診しました。

発症内容・医師診断について

婦人科で原因がわからなかった為、取りあえず軟膏が出ましたが痒みはおさまることがなく外出先などで突然痒くてたまらなくなりトイレに駆け込むこともありました。火が付いたように肛門がカッと熱くなるような感覚の後に居ても立ってもいられない痒みに毎日が憂鬱でした。 また、夜中の就寝時にも激しい痒みがおそい何度も掻きむしってしまいたい欲求を抑えることが大変で、思えばこの時期が一番この病気になってから辛かったです。 婦人科の医師と相談し、蟯虫検査も行いましたが結果は異常なしでした。性病や膣からの病気かと思い調べてもらいましたが、原因も結局わかりませんでした。 さすがに不安な為、この後ようやく肛門科を受診しました。肛門科の医師が診察すると、内核痔が見つかりました。この内核痔が原因で肛門に痒みがおきてしまう肛門掻痒症になっているのだとの診断でした。その為しばらくは注入剤と患部に塗る痒み止めの軟膏を処方され、注入剤は朝晩二回を半年以上続けました。すると、1ヶ月で痒みはほとんどなくなりました。

経過・その後の状況

肛門掻痒症の原因である内痔核の治療を1年半続けました。痒みはほとんどなくなりましたが、たまに思い出したようにムズムズっと痒くなる事があり不安な気持ちにおそわれました。その時は医師にすぐに症状を話し塗り薬を処方してもらったりしています。 内核痔もこの頃にはほとんど完治に近い状態でしたが、まだ少し残っていた事と痒みがたまに起きる事からトータルで結局二年間通院治療を続けました。現在は痒みもすっかりおさまり内痔核も完治しました。