風邪薬の眠気で…
薬と眠気について
40代に入ったころから、風邪薬を飲むとものすごい眠気に襲われるようになったので、冬は私にとって一番怖い季節です。
それまでは飲んでもある程度の眠気はありましたが、日常生活に支障をきたすほどではなく、風邪をひいたときはまず家にある市販の薬を飲み、それで治らなければ医者に行って処方された薬を飲んでいました。しかし、40代に入ったころの冬、子供からうつされた風邪を治そうと手持ちのものを分量どおり飲んだところ、30分もしないうちにすごい眠気がきて、身体がふわふわするぐらいになりました。薬がよく効くのだろうと思い、大変な眠気を我慢しました。
風邪薬はたいてい一日3回飲むものが多いですが、とにかく1回でも飲むと身体がふわふわするぐらい眠気に襲われ、そのまま寝込んでしまうぐらいなので本当に困っています。眠くならないといわれているものに切り替えても同じ症状が出るし、お医者さんに相談してみても風邪薬で眠くなるのは普通ですと言われておしまいでした。
毎年同じようにものすごく眠くなるので、冬に風邪をひかないようにしっかり防寒、風邪対策をしなければなりません。私以外の家族は一日3回飲んでもほとんど眠くならないようです。体質が変わったのか、薬に過剰反応するのかよくわからないままなので怖いです。
大事な時の眠気対策には
私の兄はすでに社会人としてバリバリ働いていて、時には海外出張もするアクティブな仕事をこなしているのですが、時差が大きいと出張先で眠気と闘う事になってしまう事が多いとこぼしていました。
旅行感覚で海外に行くならいいのですが、仕事なので眠気を理由に休むなんてできず、毎回若さで頑張って乗り切っているそうです。しかし、疲れていると限界があるらしく、眠気覚ましになる薬をとって何とか乗り切っているとの事でした。特に大事な会議やプレゼンテーションの時に眠気に襲われるとひやっとするそうです。薬を飲んでもさすがに限界がありますから、ゆっくり眠れる時間は貴重なようで、道理で実家に帰ってきた時にぐっすり寝ているんだと思いました。
ただ、市販の眠気覚まし薬や飲料ではなく、医者に処方してもらう薬だとびっくりするくらいかなり効くのだそうです。しかし、薬である以上ずっと飲み続けるわけにはいきませんから、やはり時にはぐっすり寝ないともたないそうです。
そんなハードな仕事ならいっそ転職すればいいのにと思うのですが、なんだかんだ本人は楽しんでいるらしく、まだまだ若いうちは頑張るといって時差に立ち向かっています。心配ではありますが、自慢の兄でもあります。
眠気は軽視せずに
人間にとって退屈で単調な作業に没頭した際などに次第に眠気が襲ってくることは自然な生理現象なのですけれど、時にはその眠気が精神的なストレスからもたらされる病気のシグナルであることもあります。
コーヒーに含まれているカフェインの覚醒作用や刺激のあるガムなどを利用して眠気対策をするというのが一般的ではありますが、それでもまったく効き目がなかったり唐突に激しい睡魔に襲われたりという場合には、病院で診てもらい薬を処方してもらったほうが良い場合もあるのです。
たかが眠気くらいで病院や薬なんて大袈裟であると考える方も多いものですけれど、精神的なストレスによる一種のウツ状態に陥ってしまっているときなどにそのような症状が出てくる可能性もあります。
眠れないという方が睡眠薬を使用することは常識として認知されている一方で、耐え難いほどの眠気に対して薬を使用することについては違和感を覚える場合が多いのが現状でしょう。
しかし日本という国は特にストレス大国とも呼ばれていて実際に精神疾患に悩まされる方は大勢いますので、眠気という一つのサインも軽視せずに病院での診察や薬の服用を検討していくという判断も求められていると言えるのです。
無水カフェインの落とし穴
眠気を覚ましたい、そんな時に利用するのが眠気覚ましの薬です。ドリンクなどもありますが、錠剤の薬の方が何となくより効果が高そうといった気分的な問題もあってこちらを選ぶ人が増えています。
そんな眠気覚ましの薬に多く含まれているのが無水カフェインという成分です。カフェインとはコーヒーやお茶などに含まれる言わずと知れた眠気覚ましです。こちらは中枢神経を刺激する仕組みで眠気を覚まします。またカフェインには頭痛の症状を軽減する効果もあるので、眠気覚ましだけでなく鎮痛剤などにもよく使われる成分でもあります。
用法用量を守っての利用であれば問題ないですが、それを超えた過剰摂取になると眠気覚ましどころか眠れなくなったり、消化器官が機能低下したりなどの副作用が現れることがあります。また常用によって効果が低くなったりなくなったりなどの耐性が付くことがあるので、やはり用法用量を守っての利用がベストです。
それに眠い時に寝ないというのは、本能に反した行動なので、決して体に良い行為ではありません。睡眠という行為は疲れをとったり、細胞の再生を促すために必要な行為です。こういった薬を使うのは本当に必要な時だけにして、可能であれば眠い時は眠るのがいいでしょう。