彫刻刀での切り傷で応急処置
切り傷の自己処置。
私はある結婚式場の花屋で勤務しています。あまりイメージがないかもしれませんが、実は花屋は生傷が多い職業でもあります。花を切るのにハサミやナイフを使うため、切り傷を作ることはしょっちゅう有り、程度によっては止まらないほど血が吹き出るような深い傷を負うこともあります。私はどちらかというと注意力散漫なのか、事務所内でもよく切り傷を作る方で、大抵は医務室などには行かず自分で処置します。処置の仕方は、傷の程度によって変わりますが、まず、傷口をよく洗うことが一番大切です。その後は血が溢れるようだったら心臓より患部を上にあげキツく絆創膏を巻き、止血します。それでも血が止まらない場合には、輪ゴムで患部のすぐ下辺りを閉めることもあります。
ただ、一度花の茎と一緒に指もハサミで切ってしまったことがありました。かなり深く切り、自分での処置ではどうにもならないと判断し、病院に行ったこともあります。たかが切り傷と思わずに、酷いようなら病院に行かなければなりません。
切り傷を早くきれいに治す方法
私はよく転んだり、包丁で手を切ったりして、切り傷や擦り傷を作ってしまいます。今まで、傷は消毒して、ガーゼや絆創膏を当てて、血が止まれば乾燥させて治した方がいいと思っていて、当たり前のようにそうしてきました。しかし、家庭での救命救急に関する応急処置を習う講座に参加する機会があり、今までやってきた処置がかえって傷の治りを遅くすると知りました。
消毒は、体の中にある傷を治そうとする細胞まで壊してしまい、自然治癒力を弱めるそうです。また、ガーゼなどで傷を覆うことも、傷を治そうとして体内から出る液体を吸収してしまい、乾燥したらくっついて、交換する時にせっかくできたかさぶたまで一緒に剥げてしまうので、治りを遅くしてしまうそうです。傷は流水で洗い、傷の湿潤状態を保つ被覆剤を貼って治すのが、早くきれいに治す方法だということでした。
先日切り傷ができたとき、このとき習った処置を実践したら、きれいに治すことができました。最近は薬局にも色々な種類の被覆剤が売られているので、家に置いておくと便利です。