冷え性とは?
冷え性とは、西洋医学的な概念ではありませんが、主に四肢などを中心に冷たく感じ、なかなか温まらないように自覚するものをいいます。女性に多いと思われがちですが、近年では男性の冷え性も増えてきております。
冷え性4つの原因
遺伝
体質的に冷えを感じやすい場合があるようです。
ダイエット
摂取カロリーが極端に偏っていたり、栄養バランスが悪い場合に冷えを感じます。
睡眠不足
睡眠を十分とっていないことや、寝る時間がまちまちなことも冷えを呼び込みやすくします、
運動不足
血液循環が良くないことなども原因として考えられます。
冷え性を悪化させる6つの習慣
■薄着■夜更かし
■喫煙
■過剰な飲酒
■ストレス
■極端なダイエット
3種類の冷え性
冷え性には色々な分類がありますが、大きく3種類に分けられます。末端型冷え症
手先・足先など身体の末端が冷える症状です。
10代から30代の女性に多く見られます。
下半身型冷え症
腰から足元までの下半身が特に冷えます。
更年期の女性、中高年の男性に多い症状です。
内蔵型冷え症
身体の内部つまり内臓が冷える症状。
年齢を問わず発症する可能性がある冷え性です。
冷え性に効果的な3つの食材
しょうが
しょうがに含まれる「ジンゲロール」と「ショウガオール」が体温を上げる効能があります。
身体を温める食材として非常に有名ですが、生で食すと逆に身体が冷える可能性があるので注意しましょう。
かぼちゃ
緑黄色野菜で、ビタミンEを豊富に含みます。
ビタミンEは毛細血管を広げ、血流を良くしてくれるので冷え性解消に最適です。
ニラ
独特のにおいがありますが、代謝改善にすぐれています。
血行を良くし、冷えを解消してくれます。
冷え性に効果的な3つの運動
水泳
有酸素運動で、血流を活発にする効果が期待できます。
温水設備のあるプールで泳ぐとよいでしょう。
ストレッチ
全身の筋肉を使い、のばしたりすることでやはり血流改善効果が見込めます。
また、ストレッチはリフレッシュ効果もあるので、仕事中に冷えを感じたらストレッチをおこなうとよいでしょう。
エアロビクスやジャズダンス
こちらも有名な有酸素運動で、リズムに乗って楽しく体が動かせます。
楽しく、長く続けられるので、冷えにくい体づくりに最適ではないでしょうか。
冷え性に効果的な2つのツボ
湧泉(ゆうせん)
足裏にあり、土踏まずの近くです。下腹や腰の冷えなどに効果があります。
三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの8cmくらい上にある、冷え性や生理のトラブルに効くツボです。
冷え性を改善する7つの生活習慣
睡眠
しっかり睡眠をとることは身体の調子を整え、代謝をよくするにも大切なことです。
また、寝る前にパソコンやスマートフォンのブルーライトを浴びると、熟睡できませんので控えましょう。
温める
湯たんぽやカイロ、暖かい飲み物で身体を直接温めるようにしましょう。
特に夏の時期にエアコンを強めにかけずに、適温を保つことも大切です。
入浴
シャワーではなく、半身浴などじっくり芯から温めることは大切です。
入浴剤を効果的に使うのも良いでしょう。
漢方
漢方も体質に合ったお薬を服用すれば冷えを改善してくれる効果が期待できます。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)や、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)あたりがおすすめです。
腹巻
お腹を冷やさない、ということも大切な冷え対策の一つです。
冷え性のほかに便秘改善などの嬉しい効果もあります。
減酒
お酒も少量ならよくても深酒は却って体を冷やしてしまいます。
適量を心掛けるようにしましょう。
禁煙
喫煙は血管を収縮させ、冷えをますます感じさせてしまいます。
この機会にぜひ禁煙しましょう。
冷え性改善は健康への第1歩!
冷え性は女性に多い悩みですが、年齢・性別を問わず出現するものです。何となく体の一部がひやひやする、手足まで血液がうまく巡っていない感じがするという方は、もしかすると生活習慣を変えて冷えの改善を目指すことで意外とすっきり楽になるかもしれませんよ。
(監修:Doctors Me 医師)