便秘

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医師監修

便秘とは

排便が困難であったり、排便回数が少ないなど、腸内に便がとどまることで不快感が生じる状態が便秘です。そのため2・3日に1回しか排便がなくても苦痛がなくすっきりした爽快感がある場合は便秘とは言いません。便秘である場合、慢性的に排便の回数が少ないことによって、他の症状も伴います。たとえば、便秘の不快感によるイライラ感や不眠を始め、頭痛や肩こり、肌荒れなどを起こす原因ともなります。

どこから便秘と呼ぶの?

便秘の女性
排便習慣や便の性状は個人差が大きく、また食事や睡眠・運動の状態を反映して変化しやすいので、どこからが便秘という明確な線引きはありませんが、一般的には下記の症状や状態で便秘と呼ばれます。


便秘の症状



  • 3日以上排便がない

  • 毎日排便があっても残便感、閉塞感、排便困難(強くいきまないと出ない状態)、腹部の張りがある

  • 排便間隔が規則的でない

  • 4回に1回以上が硬い便である



便秘のメカニズム

便秘の構造


便秘の構造
食べ物は、口から食道、胃、小腸、大腸を通って栄養分を体に吸収し、最後に食物の残りかすが排出されます。

大腸では、主にドロドロの食物の水分を吸収して便を作る働きをします。「ぜん動運動」といってギュッと強く縮んだり、緩んだりして動く運動を繰り返し食物をスムーズに送り出していきます。

これら一連の流れが上手く機能しなくなると、便秘になります。

便が溜まりやすい場所


便秘が起きている場所
■ 1位:S字結腸
大腸の一番詰まりやすい部分は、お腹の左側が多いと言われています。おへそに右手の中指の付け根を時計の「3時」の方向に当てた時の指先の位置から「4時~5時」のラインに下がっていくルートに便が詰まりやすくなります。

その場所は、大腸から直腸へと移行する際の「S状結腸」といって、腸がS字型にカーブしているので便が通過しにいのが特徴です。

■ 2位:直腸
左下腹部に直腸と大腸がつながる連結部分があり、そこにガスや便がひっかかり溜まってしまいます。

■ 3位:上行結腸
大腸はおへそを囲うようにして「コ」の字方に位置しており、右のおへそ下からこの「10時」と「2時」の場所を曲がり角にして直腸へと繋がっているため、蠕動運動がスムーズに進んでいないと、この曲がり角の部分に便が詰まります。

便秘の原因

便秘の分類として、機能性便秘・器質性便秘・医原性便秘の3種類にわかれます。

機能性便秘


便秘の女性


  1. 弛緩性便秘

    腸の緊張がゆるみ、腸の蠕動運動が不足するため、長時間にわたって便が腸内に停滞します。長時間便がたまることで、便が硬くなります。女性が多く発症することが特徴です。

    ■ 原因
    運動不足、食物繊維不足、水分不足、過度なダイエット




  2. けいれん性便秘

    蠕動運動が強く働き、便をうまく運ぶことができずコロコロとした便になることが特徴です。残便感があり、下痢や便秘を繰り返すこともあります。

    ■ 原因
    精神的ストレス、過敏性腸症候群



  3. 直腸性便秘

    直腸に便が停滞している状態で、直腸に便があっても排便の反射が起こらない事が原因でなってしまう便秘です。

    ■ 原因
    寝たきり、便の我慢




器質性便秘


病気に侵されている腸
腸に器質的な原因があることによって、腸が通過障害を起こしている状態で発症する便秘のことです。























原因の病気 便秘のメカニズム
大腸や直腸のがん
・腸に炎症を起こす病気
・腸の手術を受けた後の傷跡
腸閉塞
・腸捻転
便が通過する道のりのどこかが狭くなっていたりくっついていて便が通れない
・がん
子宮筋腫
子宮や卵巣の臓器が大きくなり、腸が外から押されており便がスムーズに通れない
・Hirschsprung病
・S状結腸過長症
生まれつきの病気のため、腸の構造に異常があったり、腸を動かす神経が正常に存在しない
糖尿病
パーキンソン病など神経筋疾患
脳梗塞など脳血管障害
膠原病
・鉛中毒
・血液中の電解質異常
神経の動きが低下する病気のため、腸の動きが正常でなくなる(「症候性便秘」と呼ばれることもある)



医原性便秘


手術
「医原性」とは、「医療行為が原因となって起こる」という意味です。原因となる医療行為は下記のことが挙げられます。

















術後の症状 便秘のメカニズム
腸が麻痺する 便秘の原因として、消化器・泌尿器・婦人科系の手術の後、腸が一時的に麻痺したようになり、ガスや便が出にくくなることがあります。
排便痛 痔や外陰部の手術後に、排便しようとすると強い痛みがあるため、いきむことができなかったり、無意識に排便をこらえようとして、便秘になってしまう場合があります。


■ 薬剤性便秘
医原性便秘には薬の副作用のために、腸の働きを麻痺させてしまい便秘を引き起こすものがあります。
便秘を引き起こす可能性のある薬としては以下の薬です。

・交感神経の働きを強め、副交感神経の働きを弱める作用の薬
・精神科の薬(抗鬱剤、向精神薬)
・抗がん剤
・血圧降下剤、特にカルシウム拮抗薬と呼ばれる種類
・抗てんかん剤
・麻薬

便秘に伴う様々な症状

お腹を気にする女性

腹痛


便秘だと必ず腹痛が起こるというわけではありませんが、けいれん性便秘や器質性便秘の場合は腹痛を伴います。

また、一般的に男性よりも女性に多く報告される症状として、便秘が原因で下腹部が痛くなるというものがあります。

これは左下腹部に直腸と大腸がつながる連結部分があり、そこにガスや便がひっかかり溜まってしまうために起こります。

慢性的な便秘の場合は、急に走ったり激しい運動をすると腸が圧迫されて下腹部が押しつけられるように痛くなることもありますが、慢性的ではなくても、3日以上排便がない場合には下腹部痛が起こることもあります。

おなかの張り


腸の中に便やガスが溜まり過ぎているので、腸の圧が上がり、お腹の張りとして自覚します。

口臭


長期間にわたって便秘のために便が溜まってしまうと、腸の中で便が発酵したり、腐敗することがあります。

また、溜まった便が有害物質も作り出してしまいます。便から発生した有害物質が腸から、血液中に溶けだし、息に交じることで口臭が現れます。

食欲不振


お腹の張りや重い感じがあると、それ以上食べる気が起こらなくなります。


普通、便秘だけで熱が出ることはありませんが、腸の炎症を伴っている器質性便秘の場合は熱が出ることもあります。

吐き気


器質性便秘の際に吐き気が見られる場合、大腸の中に便が多いため、消化管の圧が上がり、吐き気が起こるのではないかと考えられます。

また、便を出そうとする自律神経(副交感神経)が働きすぎることで、吐き気を招く可能性もあります。

腸閉塞(イレウス)


便秘で腸の内部に糞便が詰まり硬くなった糞便が、腸壁を長時間圧迫することで、腸壁に穴があいたり、腫瘍が形成されたりします。その結果糞便腸閉塞(イレウス)が起こります。

症状として、糞便が詰まることによって、腸管が圧迫され拡張し、弛緩して次第に便意を感じなくなってしまいます。

便秘と下痢を繰り返す


一時的に排便を我慢し便秘になってしまったり、抗生物質を飲んだことによる一過性のものは問題ありませんが、急に今までと違った排便状態になった場合には、特に注意が必要です。

さらに、便秘と下痢を繰り返し起こってしまっている方は、病気が進行している可能性があります。

放っておくと取り返しのつかない、大腸がんや悪性リンパ腫などを患ってしまう場合があります。

大事に至らないようにするためには、気になる症状があればすぐにでも病院で検査を受けることが重要です。

便の色で病気がわかる?

白い


白い便
便が白い場合は、下記疾患の疑いがあります。


















症状
疑われる疾患
皮膚や目が黄色(胆汁が腸内に分泌されていない)
肝臓・胆嚢・膵臓などの疾患
5歳未満で白色の下痢便
ロタウイルス感染



黒い


黒い便
肛門より遠い腸管、下記臓器からの出血の可能性があります。














疾患部位
疑われる疾患
胃、食道、十二指腸 胃潰瘍十二指腸潰瘍胃ポリープ胃がん、十二指腸がん



緑色


緑色の便
胆汁が腸管で酸化して便が緑色に変化しているため下記の疾患が疑われます。













 




 


疾患部位
便の状態
疑われる疾患
大腸、小腸
水下痢
小腸・大腸の炎症、サルモネラ菌の食中毒
皮膚や眼球結膜
泥状
黄疸



赤色


赤色の便
肛門に近い下記の消化管での出血の可能性があります。





















疾患部位
便の状態
疑われる疾患
大腸
便自体が赤色
大腸炎大腸ポリープ大腸がん
肛門
便に血が付着
痔核(いぼ痔)裂肛(切れ痔)



茶色


茶色の便
特には問題はないことが多いです。

便秘の治療法

受診する科目


診断する医師
■ 内科
便秘で病院に行く際は、初診であれば、内科系列の診療科に行きましょう。かかりつけの内科医がある方であれば、今までの自分の病歴等を知っているかかりつけ医が、おすすめです。

■ 大腸肛門科
便秘の専門的な科としては、大腸肛門科や、便秘外来などがあります。

大腸肛門科では、便秘には大きく分けて結腸型の便秘と直腸型の便秘があるので、そのどちらが原因となっているかを診察して検査、治療が受けられます。

便秘には大きな病気も隠れていることもありますので、自己診断に頼らず、専門的な診察を受けることをおすすめします。

治療法のひとつ「摘便」


手袋をはめる医師
便秘に対して行われる処置の一つに摘便(てきべん)があります。

肛門に直接指を入れて、直腸にある便を取り出す手段で、直腸まで便が下りてきている場合は即効性があり大変有効です。

医師から摘便が必要であると説明を受けた場合の実際の手順をご説明します。


  1. 処置室で服装の準備をする

    処置室で服と下着をずらし準備をします。不意に人が入って来ないように、ドアやカーテンをしっかり閉めるよう、医療スタッフは注意しています。




  2. ベッドに横向きに寝る

    右または左を下にし横向きに寝て、お尻を突き出して膝を曲げます。便が服を汚さないよう、タオルやシートで服を保護することもあります。



  3. 医療スタッフが使い捨ての手袋を装着

    指先に麻酔作用のある潤滑ゼリーをつけます。



  4. 指を肛門に入れ、便を掻き出す

    ゼリーのついた指を肛門に入れ、届く範囲にある便を掻き出します。力を入れてしまうと肛門が閉じ、痛みが出ますので、口でハーッと深呼吸をします。



  5. 終了

    指の届く範囲の便が取りきれたら終了です。指による刺激で腸が刺激され、直腸より奥にあった便が押し出されてくることもあります


便秘になりやすい人

妊娠中の人


妊婦さん
プロゲステロンという身体の中に水分を蓄えようとする働きのあるホルモンが、便の水分を吸収してしまい、便が硬くなり便秘になりやすくなります。

また、腸内の蠕動運動の働きも弱くなるため、便秘になってしまいます。

ダイエットをしている人


ダイエット中の女性
ダイエット中に食事の制限をして、食事量が減少してしまうと便の量が少なくなります。

便の量が少なすぎると、腸の動きが起こりにくくなります。腸が力強く動くためには、便が程よく腸の壁を刺激する必要があります。

ストレスを抱えている人


ストレスを感じている女性
ストレスを感じてしまうと、腸の蠕動運動が抑えられます。加えて、腸を動かす自律神経の動きを調節する機能がうまく動かなくなります。

腸の機能が上手く作用しないと便が腸の中にたまり便秘になってしまいます。

また、便秘と下痢を繰り返す過敏性腸症候群もストレスによる便秘の一つと言えます。

猫背の人


猫背の人
猫背は腸の動きを閉じ込めてしまうため、便秘になりやすくなります。背筋を伸ばして腸を広げることを意識してみましょう。

食べすぎの人


食べすぎの人
胃腸の消化機能の限界を超えて食べ過ぎると便秘が起こることがあります。

高齢者


高齢者
腸を動かす神経の働きが弱ったり、運動量が低下することで、腸の働きが落ちてしまいます。

また、腹筋が弱くなるため、力むことができなくなり排便が難しくなります。

■ 注意点
高齢者の方は、若い人より癌や腸閉塞(イレウス)になりやすいです。

便とおならが出ない場合は病院に行きましょう。また、腹痛血便がみられる場合も気をつけましょう。

赤ちゃん


赤ちゃん
偏食による食事内容の偏りや、水分が十分に取れていないと便秘になりやすくなります。

また、生まれつき腸を動かす神経が少ないヒルシュスプルング病のために便秘になりやすいこともあります。
赤ちゃんが便秘だった場合は、下記のような症状がみられます。

・おならの臭いがきつい
・お腹が張っている
・切れ痔
・食欲がない
・元気がない
・4日以上便が出ていない

便秘の解消法

食事


納豆
■ 食物繊維
水溶性食物繊維は、大腸で分解されて発酵されると善玉菌を増やす効果があることで有名です。

■ オリゴ糖
オリゴ糖は腸内のビフィズス菌などの善玉菌を増やし腸内環境が整い、排便をスムーズにします。

■ ビタミン
ビタミンCは腸内で善玉菌の餌となり、 ビタミンEは、抗酸化作用があり自律神経のバランスを整えます。

■ 乳酸菌
糖を消化して、乳酸菌を生み出す細菌を乳酸菌と呼び、腸内を弱酸性に保つ効果があります。
























成分 食材
食物繊維 ごぼう、ジャガイモ、りんご、バナナ、納豆、ひじき
オリゴ糖 きな粉、甘酒、豆類
ビタミン レモン、ブロッコリー、アボカド、アーモンドなどナッツ類
乳酸菌 ヨーグルト、納豆



体操・マッサージ


ストレッチの仕方イラスト
寝る前の5分程度、便意が無くても出来るだけ毎日続ける事が大切です。


  1. 両膝を立てて寝る


  2. お腹に両手をあて、お臍を見る様に肩を上げる

  3. 腹筋が緊張しているのを感じたら、呼吸は自然のままその姿勢を10秒程度保つ

  4. これを7~10回行う

  5. 膝を立てて寝たまま両手を広げて着き、息を吐きながら腰を上げる

  6. 呼吸は自然のまま、そのままの姿勢を15秒程度保つ

  7. 腰を下ろし、立てた両膝を真横に倒しその姿勢を15秒程度保つ

  8. 自然な呼吸で交互に7~10回行う


軽い運動


ジョギングをする女性
運動することで腸の運動が活発になります。加えて、不規則な生活によって乱れた自律神経のバランスを整えてくれる効果が期待できます。

適度な運動として、下記のような運動を日常に取り入れてみましょう。



  • 毎日30分以上、ウォーキングする

  • 通勤を徒歩、自転車にする

  • エレベーターを使用せず階段を使う

  • 最寄り駅より一駅遠くで降りて、歩いて帰宅する





ツボ


耳のつぼを押される女性





























































名称 部位 場所
内分泌点
耳の穴の下、U字型にくぼんでいる部分
便秘点
耳の上から1つめのくぼみの、付け根
合谷
親指と人差し指の付け根の中間
神門
手首の付け根、小指側、骨と筋の間のくぼみ
関元
お腹
おへその指3~4本分下
大巨
お腹
おへそから指2本分外側かつ、指2本分下
便秘点
背中
一番下の肋骨から指2本分下、背骨から指4~5本分外
大腸兪
背中
第四腰椎の飛び出した部分の下の縁を挟んだ両側で、指1本分外側
厲兌
足の人差し指の中指側
足の三里
膝から指3~4本下がった辺りで、外側の骨の縁の部分



便秘に効くツボ


薬
便秘薬には、刺激性下剤と機械性下剤の2種類存在します。


  1. 刺激性下剤

    腸の粘膜を刺激して、蠕動運動を促進して便を押しだす働きをする下剤です。
    特徴として、効果は強いですが長時間使用し続けると効果が薄れます。




  2. 機械性下剤

    水分で便を軟らかくし、増量させて排泄をスムーズにする下剤です。機械性下剤には3種類下剤があり、それぞれ違った特徴を持っています。




浣腸


浣腸
浣腸は1回注入し、便を催してきたら出すというシンプルな方法です。
腸を刺激し便を軟らかくして、排泄をしやすく促します。

浣腸をして、腸の動きが活発になるのは、1時的なもので、永遠に続くことはありません。

オリーブオイル


オリーブオイル
オリーブオイルに含まれている「オレイン酸」という成分が便秘に効果的です。

オレイン酸には下記の効果があります。

・腸を刺激して、蠕動運動を促す
・オイルが便に含まれるために、便が柔らかくなる


オレイン酸を多めに摂取し、胃や小腸で吸収されずに大腸まで届くと効果的です。大人の場合は、毎日大さじ2杯が適当といわれています。

お茶


お茶
お茶に含まれている成分が便秘に効果的です。




























成分 効果 お茶の種類
カテキン
悪玉菌を抑え、善玉菌を増やして腸内環境のバランスを整える。 ・緑茶
ビタミンC
腸内で吸収されないビタミンCが、善玉菌の餌になり、善玉菌が増殖して腸内環境が整えられる。 ・ローズヒップ
・ラズベリーリーフ
・柿茶
マグネシウム
水分の吸収を助け便が柔らかくなり、便のカサが大きくなり蠕動運動をサポートする。 ・マテ茶
・プーアール茶
水溶性食物繊維
便の水分をアップする働きや、腸内で発酵・分解されると大腸内のビフィズス菌などの善玉菌を増やし、腸内環境を整える。 ・ダンディライオン
・ゴボウ茶



和式便所を使う


和式便所
腸の長い日本人には和式便器が望ましいです。

最近はほとんど見かけなりましたが、そんな時は洋式便器で足を置く場所に雑誌や踏み台を置いてみましょう。膝が持ち上がるくらいの高さになるのがベストです。

便秘の予防法

水分を採る(正しい水分補給法)


水を飲む女性
■ 水分補給で便秘予防のメカニズム
便秘の原因の一つとして水分不足が挙げられますが、人間の体は水分が摂れていると食物繊維が水分を吸収して大きくふくれ、便のカサが大きくなり、腸のぜん動運動が活発になり、排便がしやすくなります。

■ 正しい水分補給
1日の理想の水分の摂取量は、1.5~2リットルです。一気に飲むのではなく、一日かけて飲むのが良く、食事に汁物を添えるのも水分補給になります。

また、朝水を飲むと消化器官が一気に活動をし始めて腸のぜん動運動を促すので、特に朝の水分補給は大切です。
その際、冷たい水ではなくコップ1杯くらいの白湯を飲むと、体の内側から温まり消化器官がさらに活発に動きます。

喉が渇いていなくてもこまめに水分補給をすることが便秘の解消につながります。

■ 注意点
冷たい飲み物は内臓を冷やし、腸の働きが低下します。

緑茶やコーヒーなども利尿作用によって水分補給にはならないので、注意が必要です。

ストレスの解消


お風呂で音楽を聴く女性
自律神経のバランスを整えることで腸の動きがスムーズになります。
ストレスを感じてしまうと自律神経の働きが悪くなってしまい、腸の蠕動運動が悪化してしまいます。

蠕動運動が悪化すると、腸内に便が長く停滞して、便の水分が吸収されて硬くなり便秘に繋がります。
旅行、音楽鑑賞、お風呂でゆっくりしてストレスを発散しましょう。

しっかりと睡眠をとる


睡眠をとる女性
睡眠は自律神経のうち副交感神経を活発にし、排便のための腸の動きを助けます。

睡眠不足が続いてしまうと自律神経に影響が出て、脳に悪影響が及んでしまいます。自律神経と腸は切ってもきれない関係のため、睡眠を十分にとりましょう。

便秘/便秘症の薬の上手な選び方・使い方

詳細をみる
便秘症の薬には大きく分けて二つあります。一つは、便を軟らかくしたり、便のかさを増やす「機械性下剤」と呼ばれる物です。このタイプの薬は、成分として酸化マグネシウムなどの「塩化金属」と呼ばれる金属の化合物や、植物性の食物繊維が使われています。これらの成分は、便に水分を集めて柔らかくしたり、あるいは便のかさを増して腸に刺激を与え、お通じを促します。

もう一つは、腸を直接刺激して運動させ、お通じを促す「刺激性下剤」とよばれるものです。このタイプは、センナという植物を乾燥させた生薬や、あるいはその有効成分であるセンノシドが配合され、有効成分が直接腸を刺激することによってお通じを促すという仕組みになっています。いわゆる浣腸も、この刺激性下剤に区分されます。

二つを比較すると、機械性下剤はどちらかというと自然に近いお通じが得られ、刺激性下剤は機械性下剤よりも強く効く傾向があります。そのため、日常のお通じを良くしたいという場合には機械性下剤が、より頑固な便秘には刺激性下剤が向いていると言え、その中でも浣腸は即効性があります。

実際に店頭に売られている薬では、機械性下剤と刺激性下剤どちらかに特化した物以外にも、二つの系統の成分を配合することにより、相乗効果を得たり、効き目を調節していたりする物もあります。自然に近い物か、より強い物が必要か、店員さんや薬剤師さんとも相談の上選ぶと良いでしょう。
  • このコーナーは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
  • 専門家の皆様へ。病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください

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