デスクワークなど、ずっと同じ姿勢をしていて夕方頃になると足がむくむ、ということはだれでもあると思います。
ただ、たかが足のむくみ、されど足のむくみで中には重大な疾患に繋がるむくみもあります。今回はそのような疾患と原因に迫ります。
□足のむくみの原因は血行不良
□深部静脈血栓症という怖い病気もある
□足のむくみを解消するには運動や保温が大事
デスクワークや接客の仕事、長距離ドライバーなど長時間同じ姿勢でいることによって、血液の循環が悪くなって足にむくみが出るのがよく知られている原因です。
睡眠不足や睡眠時間がバラバラ、夜更かしや寝坊など不規則な生活をしていたり、コンビニ弁当やカップラーメン、外食やファーストフードなどの偏った食事、太りすぎや痩せすぎなど、
生活習慣の結果としてむくみが出やすくなってしまいます。
過度のストレスがたまった状態になると、自律神経の働きにアンバランスが生じ、全身の血行が悪くなってしまいます。それによって足のむくみが出ることがあります。
足先が冷えることによっても血液の循環が悪くなり、足のむくみの原因となります。
塩分を摂り過ぎると、血中の塩分濃度を下げるため大量の水分が必要とされるので、結果として足がむくむことになります。
心臓は全身に血液を送り出していますが、血液を集めることはできません。
全身に送られた血液は筋肉が収縮することによって、心臓へと送り返されます(この働きのことを筋ポンプ作用といいます)。
足は心臓から一番遠く、しかも重力に逆らって血液を心臓に送り返さなければならないため、必然的にむくみやすくなってしまう訳です。
男性に比べて、女性の方がむくみに悩んでいる人が多い理由として、女性の方が男性より一般的に筋力が弱いことが挙げられます。
筋力が弱ければ筋ポンプ作用も弱くなるため、心臓に血液を送り返す力が低下して、足がむくんでしまいやすくなるのです。
運動不足は激しい運動をしないことだけを言うのではなく、日常的に歩く量が少ないことも指します。
駅ではエスカレーターを使ったりエレベーターを使ったりと、日常でふくらはぎに与える刺激量が弱いことで、むくみを促進してしまいます。
エコノミークラス症候群とは、飛行機で長時間旅行した後などに、突然呼吸困難やショックを起こしてしまう疾患のことを言います。
以前、サッカー日本代表選手がなったことで、にわかに知られることになったのを記憶している方もいらっしゃることと思います。
サッカー選手のように足の筋肉が発達していても起こりうるのですから、一般人はより注意が必要ですね。
静脈弁の異常が原因となり、長時間の立ちっぱなし、妊娠等をきっかけとして、静脈が拡張、蛇行し、静脈瘤として発生してきます。中高年の女性に好発します。
長期臥床、妊娠、手術、悪性腫瘍、膠原病、経口避妊薬などが原因で下肢に血栓ができることで発症します。下肢のむくみのほか、疼痛、皮膚の色調変化などもきたします。
またこの疾患の怖いところは、下肢でできた血栓が肺に飛んでいき、肺塞栓症を起こすことです。有名なエコノミークラス症候群もこちらに該当します。
尿にたんぱくが出ることによって、血中のタンパク濃度が低下し(低蛋白血症)、足にむくみがでてしまうもので、原因不明の一次性ネフローゼ症候群と、糖尿病や高血圧などの生活習慣が原因となる二次性ネフローゼ症候群とがあります。
足のむくみは血行が悪くなることによって起こるので、適度な運動を行って下肢の筋肉を刺激してあげましょう。
特別な運動をしなくても、エスカレーターの代わりに階段を使ったり一駅前で下車して歩いて帰るなど、日常で出来ることから始めると良いでしょう。
冷えによっても血行が悪くなるので、足を冷やさないようにすることが大事です。お風呂にゆっくりと浸かったり、冬場は湯たんぽやレッグウォーマーなどを利用すると良いでしょう。
ふくらはぎのストレッチを行うことによって、血行を促進しましょう。ストレッチには筋肉を緩めるだけでなく、リラクゼーション効果もあるので、就寝前に行うと睡眠の質も向上します。
原因がわからない場合には、とりあえず内科を受診しましょう。検査の結果によって、適当な科で治療を受けることとなります。
夕方になるとむくむなど、明らかに原因がわかっている場合には、マッサージや整体で筋肉をほぐしてもらうのも一つの手です。
単に足のむくみを解消するだけでなく、むくみがある時には現在の生活習慣を見直すことも大事かもしれませんよ。
(監修:Doctors Me 医師)
ただ、たかが足のむくみ、されど足のむくみで中には重大な疾患に繋がるむくみもあります。今回はそのような疾患と原因に迫ります。
要チェック項目
□足のむくみの原因は血行不良
□深部静脈血栓症という怖い病気もある
□足のむくみを解消するには運動や保温が大事
足のむくみの原因って何ですか?
長時間の同一姿勢
デスクワークや接客の仕事、長距離ドライバーなど長時間同じ姿勢でいることによって、血液の循環が悪くなって足にむくみが出るのがよく知られている原因です。
生活習慣
睡眠不足や睡眠時間がバラバラ、夜更かしや寝坊など不規則な生活をしていたり、コンビニ弁当やカップラーメン、外食やファーストフードなどの偏った食事、太りすぎや痩せすぎなど、
生活習慣の結果としてむくみが出やすくなってしまいます。
ストレス
過度のストレスがたまった状態になると、自律神経の働きにアンバランスが生じ、全身の血行が悪くなってしまいます。それによって足のむくみが出ることがあります。
冷え
足先が冷えることによっても血液の循環が悪くなり、足のむくみの原因となります。
塩分の取りすぎ
塩分を摂り過ぎると、血中の塩分濃度を下げるため大量の水分が必要とされるので、結果として足がむくむことになります。
足のむくみはなぜ出やすいんですか?
血液循環の仕組み
心臓は全身に血液を送り出していますが、血液を集めることはできません。
全身に送られた血液は筋肉が収縮することによって、心臓へと送り返されます(この働きのことを筋ポンプ作用といいます)。
足は心臓から一番遠く、しかも重力に逆らって血液を心臓に送り返さなければならないため、必然的にむくみやすくなってしまう訳です。
筋力の低下
男性に比べて、女性の方がむくみに悩んでいる人が多い理由として、女性の方が男性より一般的に筋力が弱いことが挙げられます。
筋力が弱ければ筋ポンプ作用も弱くなるため、心臓に血液を送り返す力が低下して、足がむくんでしまいやすくなるのです。
運動不足
運動不足は激しい運動をしないことだけを言うのではなく、日常的に歩く量が少ないことも指します。
駅ではエスカレーターを使ったりエレベーターを使ったりと、日常でふくらはぎに与える刺激量が弱いことで、むくみを促進してしまいます。
足のむくみが特徴的な疾患には何がありますか?
エコノミークラス症候群
エコノミークラス症候群とは、飛行機で長時間旅行した後などに、突然呼吸困難やショックを起こしてしまう疾患のことを言います。
以前、サッカー日本代表選手がなったことで、にわかに知られることになったのを記憶している方もいらっしゃることと思います。
サッカー選手のように足の筋肉が発達していても起こりうるのですから、一般人はより注意が必要ですね。
下肢静脈瘤
静脈弁の異常が原因となり、長時間の立ちっぱなし、妊娠等をきっかけとして、静脈が拡張、蛇行し、静脈瘤として発生してきます。中高年の女性に好発します。
深部静脈血栓症
長期臥床、妊娠、手術、悪性腫瘍、膠原病、経口避妊薬などが原因で下肢に血栓ができることで発症します。下肢のむくみのほか、疼痛、皮膚の色調変化などもきたします。
またこの疾患の怖いところは、下肢でできた血栓が肺に飛んでいき、肺塞栓症を起こすことです。有名なエコノミークラス症候群もこちらに該当します。
ネフローゼ症候群
尿にたんぱくが出ることによって、血中のタンパク濃度が低下し(低蛋白血症)、足にむくみがでてしまうもので、原因不明の一次性ネフローゼ症候群と、糖尿病や高血圧などの生活習慣が原因となる二次性ネフローゼ症候群とがあります。
足のむくみの解消法にはどのようなものがありますか?
運動
足のむくみは血行が悪くなることによって起こるので、適度な運動を行って下肢の筋肉を刺激してあげましょう。
特別な運動をしなくても、エスカレーターの代わりに階段を使ったり一駅前で下車して歩いて帰るなど、日常で出来ることから始めると良いでしょう。
保温
冷えによっても血行が悪くなるので、足を冷やさないようにすることが大事です。お風呂にゆっくりと浸かったり、冬場は湯たんぽやレッグウォーマーなどを利用すると良いでしょう。
ストレッチ
ふくらはぎのストレッチを行うことによって、血行を促進しましょう。ストレッチには筋肉を緩めるだけでなく、リラクゼーション効果もあるので、就寝前に行うと睡眠の質も向上します。
足もむくみはどこで見てもらえばいい?
病院
原因がわからない場合には、とりあえず内科を受診しましょう。検査の結果によって、適当な科で治療を受けることとなります。
その他
夕方になるとむくむなど、明らかに原因がわかっている場合には、マッサージや整体で筋肉をほぐしてもらうのも一つの手です。
足のむくみは健康のバロメーターです!
足がむくんでいる時には、必ず体に何かしらの不具合があります。単に足のむくみを解消するだけでなく、むくみがある時には現在の生活習慣を見直すことも大事かもしれませんよ。
(監修:Doctors Me 医師)