憂鬱な気分が続いたり、何事にもやる気が起きない状態というイメージが強いうつ病ですが、うつ病の症状は精神的な問題だけではありません。
今回はうつ病の症状や治し方・見極め方について考察していきたいと思います。
□うつ病とはどういう症状なのか?
□うつ病かどうかを見極める方法
□病院に通わず、うつ病は治せるのか?
うつ病とはどのような状態のことを指すのでしょうか?主に下記のような状態のことをうつ病と呼ぶ場合があります。
・気分が落ち込んでいる
・日々の生活が楽しめない
・食欲がない
・何かとやる気が出ない
・好きなことですら、やる意欲が湧かない
・何かと理由をつけて自分を責めてしまう
・イライラして落ちつかない
これらの状態はあくまで目安であり、症状の一部です。また、程度や度合いによってはうつ病になりかけている状態とも考えられます。
このような精神状態になったからといってうつ病だと断定することはできないのです。
また、上記で挙げた精神状態はほとんどの方が経験していると思います。人間誰しも生きていればネガティブになったり食欲がなくなることはありますよね。
もう少し具体的にうつ病かどうかを判断することはできないのでしょうか?
一般的なうつ病のイメージは主に精神状態の問題だと思われている方が多いと思いますが、それだけではありません。
うつ病が深刻化するにつれ、精神状態だけでなく身体にも異変が起こり始めるのです。では、どのような異変が生じるのでしょうか?
・慢性的な睡眠不足
・動悸が激しくなることがある
・頭痛、めまい
・身体がだるい
・胃の中が落ち着かない(吐き気)
・首、肩こり
・呼吸がうまくできなくなることがある
・体重の減少
このように精神状態だけでなく、身体にも異変が起こり始めるとうつ病である可能性が高いと思われます。
睡眠不足や身体のだるさというのは、日常でも起こることなので、うつ病であるかどうかの判断は難しいでしょう。
しかし、動悸や呼吸困難、吐き気などはそう簡単に日常で経験することではありません。先に挙げた精神状態とともに、
このような身体の症状が出た場合は一度、検診を受けたほうがいいと思われます。
うつ病は心の病気と言われることが多く、心の病気なら自分の気の持ちようでどうにでもなるのではないかと考えている人がいると思います。
自身が持つ自然治癒力だけで治せるのか、はたまた病院に行かなければ治すことができないのか、この両者の判断ですが、どちらも正しいとは言い切れません。
心の病と言われるうつ病にも軽症の場合と重症の場合があります。身体に負うケガをイメージしていただければわかりやすいと思うのですが、指にできたかすり傷程度ならわざわざ病院にまで行く人はいないでしょう。
しかし、骨折など重度のケガになると必ず病院に行きますよね。うつ病も重症の場合ですと、自分一人の力だけで治すのは非常に難しいです。
薬とカウンセリングによる治療を受けないと、快方へは向かわないでしょう。では、軽症の場合はどうなのでしょうか?
しかし、良い環境が整っていないと治すことは難しいでしょう。 そもそもうつ病になってしまう原因として多いのが、職場環境やハードワークによるストレスです。
お金の問題などを気にせず、スパッと職場環境や仕事を変えることができれば問題ありませんが、それが簡単にできないから困っているわけです。
つまり、このような職場環境を継続しながらうつ病とも付き合わなければいけないケースが多いのです。自然治癒力だけでうつ病を治すにはいくつかの条件が必要になります。
・職場が精神疾患に理解があること
・規則正しい生活を送れること
・軽い運動や外に出かけることができる
・健康的な食生活
・一時的、または長期間休養が取れること
このような条件を満たせる環境がなければ自然治癒力だけでうつ病を治すのは困難でしょう。とくに会社の精神疾患に対する理解は大事です。
この理解がなければ残業なしで帰宅することや、一時的な休養などは認めてくれません。自分の自然治癒力だけでうつ病を治すことは可能ですが、周りの理解も非常に重要なのです。
これは「風邪をひいたとき、あなたはお薬を飲んで休養しますよね。うつ病も同じです。うつ病になったら薬を飲んで休養をとりましょう」という啓発活動です。
しかし、この謳い文句、1点だけ注意すべきことがあります。それは、うつ病は薬を飲めば治るというふうに考えている人が増えてしまったことです。確かに薬は大事ですが、薬を服用すると同時に心のケアも必要です。うつ病は薬だけ飲めば治るような病気ではないのです。
また世の中にはいろんな医者がいます。残念ながらこの啓発活動に乗じて、薬の量や種類だけを中心に考えている医者がいるのが事実です。
うつ病は心の問題を解決してこそ、完治する病気です。薬だけに頼らず、自分の生活をしっかり見つめ直しましょう。そして、うつ病が再発しない自分に合った生活をすることが大事です。
ストレス社会と呼ばれる現代日本において、うつ病はこれからさらに考えていかなければいけない問題です。
「自分は大丈夫」と思っていても、誰もがいつ発症するかわからないのがうつ病の怖さです。仕事熱心なのはとても良いことですが、無理は禁物。自分が安らげる場所を持つこと、そして日頃からうまくストレスを発散し、健康的な生活を心がけましょう。
(監修:Doctors Me 医師)
今回はうつ病の症状や治し方・見極め方について考察していきたいと思います。
要チェック項目
□うつ病とはどういう症状なのか?
□うつ病かどうかを見極める方法
□病院に通わず、うつ病は治せるのか?
うつ病の精神状態とは?
うつ病とはどのような状態のことを指すのでしょうか?主に下記のような状態のことをうつ病と呼ぶ場合があります。
主な精神的な症状
・気分が落ち込んでいる
・日々の生活が楽しめない
・食欲がない
・何かとやる気が出ない
・好きなことですら、やる意欲が湧かない
・何かと理由をつけて自分を責めてしまう
・イライラして落ちつかない
これらの状態はあくまで目安であり、症状の一部です。また、程度や度合いによってはうつ病になりかけている状態とも考えられます。
このような精神状態になったからといってうつ病だと断定することはできないのです。
また、上記で挙げた精神状態はほとんどの方が経験していると思います。人間誰しも生きていればネガティブになったり食欲がなくなることはありますよね。
もう少し具体的にうつ病かどうかを判断することはできないのでしょうか?
うつ病を見極めるには?
一般的なうつ病のイメージは主に精神状態の問題だと思われている方が多いと思いますが、それだけではありません。
うつ病が深刻化するにつれ、精神状態だけでなく身体にも異変が起こり始めるのです。では、どのような異変が生じるのでしょうか?
主な身体的な症状
・慢性的な睡眠不足
・動悸が激しくなることがある
・頭痛、めまい
・身体がだるい
・胃の中が落ち着かない(吐き気)
・首、肩こり
・呼吸がうまくできなくなることがある
・体重の減少
このように精神状態だけでなく、身体にも異変が起こり始めるとうつ病である可能性が高いと思われます。
睡眠不足や身体のだるさというのは、日常でも起こることなので、うつ病であるかどうかの判断は難しいでしょう。
しかし、動悸や呼吸困難、吐き気などはそう簡単に日常で経験することではありません。先に挙げた精神状態とともに、
このような身体の症状が出た場合は一度、検診を受けたほうがいいと思われます。
うつ病になったらどうすればいいの?
自分がうつ病なのではないかと疑いを感じ始めたあなた。しかし、ここでひとつ疑問が浮かびます。「わざわざ病院に行かなくても自然に治るのではないだろうか? 」うつ病は心の病気と言われることが多く、心の病気なら自分の気の持ちようでどうにでもなるのではないかと考えている人がいると思います。
自身が持つ自然治癒力だけで治せるのか、はたまた病院に行かなければ治すことができないのか、この両者の判断ですが、どちらも正しいとは言い切れません。
心の病と言われるうつ病にも軽症の場合と重症の場合があります。身体に負うケガをイメージしていただければわかりやすいと思うのですが、指にできたかすり傷程度ならわざわざ病院にまで行く人はいないでしょう。
しかし、骨折など重度のケガになると必ず病院に行きますよね。うつ病も重症の場合ですと、自分一人の力だけで治すのは非常に難しいです。
薬とカウンセリングによる治療を受けないと、快方へは向かわないでしょう。では、軽症の場合はどうなのでしょうか?
軽症のうつ病は自分だけで治せるのか?
結論から申しますと軽症のうつ病であれば自分の自然治癒力だけで治すことは可能です。しかし、良い環境が整っていないと治すことは難しいでしょう。 そもそもうつ病になってしまう原因として多いのが、職場環境やハードワークによるストレスです。
お金の問題などを気にせず、スパッと職場環境や仕事を変えることができれば問題ありませんが、それが簡単にできないから困っているわけです。
つまり、このような職場環境を継続しながらうつ病とも付き合わなければいけないケースが多いのです。自然治癒力だけでうつ病を治すにはいくつかの条件が必要になります。
うつ病改善への環境・生活習慣
・職場が精神疾患に理解があること
・規則正しい生活を送れること
・軽い運動や外に出かけることができる
・健康的な食生活
・一時的、または長期間休養が取れること
このような条件を満たせる環境がなければ自然治癒力だけでうつ病を治すのは困難でしょう。とくに会社の精神疾患に対する理解は大事です。
この理解がなければ残業なしで帰宅することや、一時的な休養などは認めてくれません。自分の自然治癒力だけでうつ病を治すことは可能ですが、周りの理解も非常に重要なのです。
うつ病=こころの風邪がもたらす罠
近年、日本でもうつ病に対する理解はどんどん広まっています。うつ病の啓発活動のひとつに「うつ病はこころの風邪」というものがあります。これは「風邪をひいたとき、あなたはお薬を飲んで休養しますよね。うつ病も同じです。うつ病になったら薬を飲んで休養をとりましょう」という啓発活動です。
しかし、この謳い文句、1点だけ注意すべきことがあります。それは、うつ病は薬を飲めば治るというふうに考えている人が増えてしまったことです。確かに薬は大事ですが、薬を服用すると同時に心のケアも必要です。うつ病は薬だけ飲めば治るような病気ではないのです。
また世の中にはいろんな医者がいます。残念ながらこの啓発活動に乗じて、薬の量や種類だけを中心に考えている医者がいるのが事実です。
うつ病は心の問題を解決してこそ、完治する病気です。薬だけに頼らず、自分の生活をしっかり見つめ直しましょう。そして、うつ病が再発しない自分に合った生活をすることが大事です。
健康でいることがすべて
お金を稼ぐこと、名を残すこと、仕事で結果を出すこと。世の中を生きていく上で人それぞれ目標があると思います。もちろんこれらの目標も大事ですが、一番大事なのはあなたが健康でいることです。ストレス社会と呼ばれる現代日本において、うつ病はこれからさらに考えていかなければいけない問題です。
「自分は大丈夫」と思っていても、誰もがいつ発症するかわからないのがうつ病の怖さです。仕事熱心なのはとても良いことですが、無理は禁物。自分が安らげる場所を持つこと、そして日頃からうまくストレスを発散し、健康的な生活を心がけましょう。
(監修:Doctors Me 医師)