腰痛が起きる原因を特定するためには、腰のどの辺が痛むのか、どんな痛み方がするのか、腰痛以外に他の症状がでていないか、などを複合的に判断することが求められます。
腰痛の原因ごとに腰痛の症状と対策について見ていきましょう。
□腰痛の原因は千差万別。治療法もそれぞれあります。
□腰痛の多くは生活習慣の乱れに原因がある。
□病気が原因の腰痛は放置せず、診断と治療を受けることが大切。
このタイプの腰痛は、非特異的腰痛と呼ばれます。
その多くは、悪い姿勢や筋肉疲労など、生活習慣の乱れが原因で、ぎっくり腰(急性腰痛)や、腰痛症(疲労性腰痛、姿勢性腰痛)などが含まれます。
座っている姿勢は、立っているより疲れないので、腰への負担が小さいように思いがちですが、椎間板への負担は座っている方が大きいのです。
このため、デスクワークの多い人、車の運転手、電車や飛行機で長時間移動する機会が多い人など、座っている時間が長い人は慢性腰痛になる確率が高いといえます。
ちょっとしたはずみで、「あっ、来た」という腰痛経験、よく耳にしますよね。突発的なこうした腰痛が急性腰痛、いわゆる「ぎっくり腰」です。以下のような場合に起こります。
・急に腰に負担をかける動きをした場合
・急に重い荷物を持ち上げようとした場合
・急激に体重が増えた場合
一時的な痛みでおさまる場合もありますが、無理をすると慢性腰痛になりやすいので注意が必要です。
・椎間板ヘルニア
・腰部変性すべり症
・骨粗鬆症
痛みの症状は多様で、腰や足のしびれを伴う場合や、発熱を伴う場合、激しい痛みで排尿や排便が困難になる場合などがあります。
いずれにしても、さらなる悪化を防ぎ治すためには病院での診断・治療が必要です。
なんとなく痛い、シクシクする痛みがしだいに強くなってきた、寝ていても起きていても特定の箇所が痛む、といった場合、内臓疾患の可能性が高まります。
腰痛を伴う内臓疾患で最も多いのは腎臓疾患です。腎臓は背中側の腰部にあるので、腎盂炎や腎臓結石など腎臓そのものの炎症は腰部の痛みとして感じられます。
その他にも、胆のう、膵臓、胃、十二指腸、腹部大動脈、子宮、卵巣、前立腺などに関わる疾病でも腰痛が表れる場合があります。
内臓疾患由来の腰痛では、それ以外の症状、たとえば発熱、めまい、腹痛や吐き気などを伴うことが多いのが特徴です。
ストレスによってアドレナリンの分泌量が増え、血管を収縮させるために血圧が上昇することが知られています。また、ステロイドホルモンの分泌量が増えると、免疫力が弱まるなど体の恒常性バランスが崩れます。
ストレスと腰痛の因果関係は多くの報告から明らかですが、そのメカニズムはいまだ解明されていません。ストレスをためないライフスタイルの維持、リラックスする方法の発見と実践が、いまできる予防策です。
ストレスによる腰痛は、その日その時によって症状が変化します。「今日は調子がいい」「朝は良かったが昼から痛み出した」といった痛みの変化が起きます。精神的ケアによって改善されることもしばしばです。
もとになっている疾患の治療によらなければ改善できませんから、「腰痛」だけを取り上げても意味がありません。
これは原因が多様ですから、個別に原因と対策を語る必要があります。
ライフスタイルの変革によってストレスを解消することが完治への道です。
この腰痛になりやすい人、なりにくい人がいます。なりやすい人を以下にまとめました。
<猫背や内股のように歩く姿勢が悪い>
背骨、腰、腿、膝などに無理な負担がかかるので、腰痛になりやすいといえます。正しい姿勢で歩くようにしましょう。
<長時間座る生活の人>
なるべくストレッチをするなど、違う姿勢をとるようにしましょう。また、背中を丸めて座る、足を組んで座る、椅子に深くもたれて座る、肘をついて座る、といった姿勢の悪い座り方を続けるのも腰によくありません。
また、運動不足で腹筋の筋力が弱まると腰痛になりやすくなりし、肥満で腰周辺に脂肪がつくと、血管が圧迫されて腰の血行が不良となり、腰痛につながります。
自分にできる予防法は心がけて実践することをお勧めします。
腰痛の原因はさまざまで、治療法も異なります。思わぬ病気が原因というケースも珍しくありません。
自分で診断したり放置したりするのではなく、専門医の診断を受け、適切な治療を受けることが大切です。
(監修:Doctors Me 医師)
腰痛の原因ごとに腰痛の症状と対策について見ていきましょう。
要チェック項目
□腰痛の原因は千差万別。治療法もそれぞれあります。
□腰痛の多くは生活習慣の乱れに原因がある。
□病気が原因の腰痛は放置せず、診断と治療を受けることが大切。
非特異的腰痛とは?
確かに腰痛はあっても、病気とはいえない、病名をつけられない・つけづらいケースがあります。じつはこのタイプの腰痛は、腰痛全体の85%以上を占めるといわれています。このタイプの腰痛は、非特異的腰痛と呼ばれます。
その多くは、悪い姿勢や筋肉疲労など、生活習慣の乱れが原因で、ぎっくり腰(急性腰痛)や、腰痛症(疲労性腰痛、姿勢性腰痛)などが含まれます。
「座りっぱなし」が慢性腰痛を招く
座っている姿勢は、立っているより疲れないので、腰への負担が小さいように思いがちですが、椎間板への負担は座っている方が大きいのです。
このため、デスクワークの多い人、車の運転手、電車や飛行機で長時間移動する機会が多い人など、座っている時間が長い人は慢性腰痛になる確率が高いといえます。
突然来る「急性腰痛」=ぎっくり腰
ちょっとしたはずみで、「あっ、来た」という腰痛経験、よく耳にしますよね。突発的なこうした腰痛が急性腰痛、いわゆる「ぎっくり腰」です。以下のような場合に起こります。
・急に腰に負担をかける動きをした場合
・急に重い荷物を持ち上げようとした場合
・急激に体重が増えた場合
一時的な痛みでおさまる場合もありますが、無理をすると慢性腰痛になりやすいので注意が必要です。
腰の病気による腰痛
腰の骨や軟骨、神経などの異常によって起きる腰痛で、特異的腰痛と総称され、病院に行くと病名がつけられます。典型的なものに以下のようなものがあります。・椎間板ヘルニア
・腰部変性すべり症
・骨粗鬆症
痛みの症状は多様で、腰や足のしびれを伴う場合や、発熱を伴う場合、激しい痛みで排尿や排便が困難になる場合などがあります。
いずれにしても、さらなる悪化を防ぎ治すためには病院での診断・治療が必要です。
内臓の病気による腰痛
原因に思い当たるものがない腰痛の場合、内臓疾患に起因する腰痛を疑う必要があります。なんとなく痛い、シクシクする痛みがしだいに強くなってきた、寝ていても起きていても特定の箇所が痛む、といった場合、内臓疾患の可能性が高まります。
腰痛を伴う内臓疾患で最も多いのは腎臓疾患です。腎臓は背中側の腰部にあるので、腎盂炎や腎臓結石など腎臓そのものの炎症は腰部の痛みとして感じられます。
その他にも、胆のう、膵臓、胃、十二指腸、腹部大動脈、子宮、卵巣、前立腺などに関わる疾病でも腰痛が表れる場合があります。
内臓疾患由来の腰痛では、それ以外の症状、たとえば発熱、めまい、腹痛や吐き気などを伴うことが多いのが特徴です。
心理要因による腰痛
ストレスが原因で起きる腰痛は、近年とくに増えています。うつ病患者の半数以上が腰痛を持っているという報告もあります。ストレスによってアドレナリンの分泌量が増え、血管を収縮させるために血圧が上昇することが知られています。また、ステロイドホルモンの分泌量が増えると、免疫力が弱まるなど体の恒常性バランスが崩れます。
ストレスと腰痛の因果関係は多くの報告から明らかですが、そのメカニズムはいまだ解明されていません。ストレスをためないライフスタイルの維持、リラックスする方法の発見と実践が、いまできる予防策です。
ストレスによる腰痛は、その日その時によって症状が変化します。「今日は調子がいい」「朝は良かったが昼から痛み出した」といった痛みの変化が起きます。精神的ケアによって改善されることもしばしばです。
腰痛を起こさないような生活を心がけよう
内臓疾患による腰痛
もとになっている疾患の治療によらなければ改善できませんから、「腰痛」だけを取り上げても意味がありません。
腰の病気による腰痛
これは原因が多様ですから、個別に原因と対策を語る必要があります。
ストレスによる腰痛
ライフスタイルの変革によってストレスを解消することが完治への道です。
病気と呼べない腰痛
この腰痛になりやすい人、なりにくい人がいます。なりやすい人を以下にまとめました。
<猫背や内股のように歩く姿勢が悪い>
背骨、腰、腿、膝などに無理な負担がかかるので、腰痛になりやすいといえます。正しい姿勢で歩くようにしましょう。
<長時間座る生活の人>
なるべくストレッチをするなど、違う姿勢をとるようにしましょう。また、背中を丸めて座る、足を組んで座る、椅子に深くもたれて座る、肘をついて座る、といった姿勢の悪い座り方を続けるのも腰によくありません。
また、運動不足で腹筋の筋力が弱まると腰痛になりやすくなりし、肥満で腰周辺に脂肪がつくと、血管が圧迫されて腰の血行が不良となり、腰痛につながります。
素人診断は禁物!腰痛の本当の原因
腰の痛みは辛いもの、でも経験者にしか本当の辛さはわからないもの。それだけに、腰痛はなってみてから悔やむものです。自分にできる予防法は心がけて実践することをお勧めします。
腰痛の原因はさまざまで、治療法も異なります。思わぬ病気が原因というケースも珍しくありません。
自分で診断したり放置したりするのではなく、専門医の診断を受け、適切な治療を受けることが大切です。
(監修:Doctors Me 医師)