12人に一人が罹患すると言われ、女性の死因一位の乳がん

ステージ1と診断されてた場合の自身で気を付けられることは何か?

ステージ1であれば乳房温存は可能か?

乳房温存した場合のリスクがないか不安になる方も多いのでは?

でも正しい治療をすればリスクも低くなります。

要チェック項目


□乳がんにかかる女性が増えたのは晩婚化や未婚化が原因
□乳がんステージ1の再発と転移の確率は低い
□乳がんの治療後も定期的に検診することが大事

乳がんにかかる女性が増えている原因

遺伝的原因 


乳がん以外のがんもそうですが、遺伝的なことが原因で発症することが多くあります。中でも乳がんの約5〜10% は遺伝性のがんと言われています。遺伝性の場合は特に若くして発症してしまうことが多いようです。

食生活の変化


近年は食生活が欧米化してきたことで肥満女性が増えています。脂肪が増加することでエストロゲンなどの女性ホルモンの量が増えます。女性ホルモンがか過剰になることで乳がんが発生するリスクが高くなってしまいます。

女性の社会進出による晩婚化や未婚女性が増加


晩婚化で初産の年齢が高齢化する高齢出産する女性や、未婚女性は乳腺がエストロゲンの影響を受ける期間が長くなり発がんが促進されると言われています。

乳がんステージ1治療方法

乳がんのステージ1


しこりの大きさが2センチ以下でリンパ節や他の臓器に転移していない状態をステージ1と位置付けます。

ステージ1の治療方法


主にステージ1の乳がんは乳房温存し、しこりの切除とそのまわりの細胞組織を切除します。

また手術後も目にみえない残っているがん細胞に対して、抗がん剤治療や放射線治療を行います。

乳がんステージ1も再発・転移するの?

再発の可能性


ステージ1は早期発見の初期のがんで治療によってがん細胞の広がりを最小限にしがん細胞を切除できるので再発の可能性は低くなります。

転移の可能性


乳がんステージ1で転移する可能性は極めて低いようです。ステージ1の乳がんはリンパ節に転移していない状態ですので、その状態で転移するとは考えにくいようです。

ただ手術が乳房温存の一部摘出手術で、まれにがん細胞が残っていた場合には転移することもあるようです。

乳がんステージ1の生存率

乳がんのステージ1は早期のがんなので、きっちりと治療することで完治するがんとも言われています。10年後の生存率は約90% というデータが出ています。

ただし残りの約10%の方が再発や転移によって亡くなっているということになります。完治するがんと言われながらも100%ではないので、術後や治療後の定期的な検診は必要です。

乳がんと長く向き合っていくために

乳がんと診断されステージ1診断されれば、乳がん宣告なのでショックは大きいものの、ステージ1生存率は約90%と高いのでさほど落ち込む必要はないかと思います。

それでも残り約10%の方はステージ1も命を落とす方は少なからずいる訳ですから、あなどれません。常に乳がんが再発するかもしれないという不安と背中合わせに人生を歩んでいかなくてはいけません。

そう思うとこの先の人生が暗いものになりがちですが、これからの人生がんと上手に向き合っていかなくてはなりません。

乳がんのステージ1からといって油断はしないこと

現在、一生のうちで、日本人女性12人に1人の割合で乳がんにかかると言われています。1年に一度の定期健診で早期発見することで、乳がんの進行を最小限にすることができます。

ステージ1初期の段階であれば、生存率もぐっと高くなり再発率もかなり低くなると言われています。乳がんは他のがんに比べると特に、再発という事に気を付けていかなくてはいけません。

それでも乳がんともし宣告されたら、多くの人が絶望的な気持ちになってしまうと思います。

でも現在の医学ではステージ1あれば乳房温存手術でも5年生存率が約90%と高い確率になっていますので、絶望的になる必要はありません。

ただ術後や治療後は再発していないかという不安がずっとついてきます。治療したからもう大丈夫ではなく、1年に一度、ないしは半年に1度は乳がんの再発をしていないか医師にかかることが大切です。

(監修:Doctors Me 医師)