乳がんにゅうがん

カテゴリ
女性の病気と妊娠・出産
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医師監修

乳がんとは

乳がんとは、乳管や小葉などの乳房組織に発生するがんの総称です女性に多く発生しますが、稀に男性にも発生することのあるがんです。乳管から発生することが多く、早期発見・治療がとても大切です。ピンクリボン運動などの啓蒙運動も盛んですね。

乳がんの症状

乳がんとは



乳がんとは、乳腺から発生するがんです。乳腺は、乳頭を中心に放射状に15本~20本のびており、乳管という管でつながり枝分かれた小葉からなっています。乳がんの約90%は乳管から発生して乳管がんと呼ばれています。残りの約10%が小葉から発生して小葉がんと呼ばれています。稀に男性にも発生する可能性のあるがんです。その時は乳房が女性のように異常に発達してしまうという症状が起きてきます。


乳がんにかかった場合、特に女性では以下のような自覚症状が現れることが多いです。

・乳房やわきの下のしこり:乳房にしこりができてるとセルフチェックで気がついて乳がんになっていることが発覚する場合が多いです。この乳房にできるしこりで気がつくというのは、マンモグラフィという乳房をX線で検査して乳がんを発見することと同じように、乳がんを発見する検査になります。
・乳房からの乳汁分泌:乳汁といい、血液が混ざっている場合もあります。
・乳房の皮膚の陥没、ひきつれ:エクボのようなものが出来ます。乳房の皮膚に変化が起こってくるということです。皮膚に変化が出てくる場合というのは、乳房の皮膚の近くに乳がんが出来ているということになります。
・乳房が赤く腫れる:乳房が赤くなって腫れていたり熱をもっていたり痛みを伴う、炎症性乳がんと言います。この炎症性乳がんになるのは、リンパ管の中でがんの細胞が増えることによってリンパ管に炎症が出ているということになります。
・乳首のただれ、びらん、湿疹:乳房全体ではなく、乳頭や乳輪に現れます。

乳房のむくみや痛みが発生していても、必ずしも乳がんとは限らず、良性腫瘍であることもあります。とは言え、女性も男性も、自覚症状があったり、乳がんの疑いが出てきた場合は放っておかずに早急に医療機関に行き調べてもらうことが大事です。

■乳がんのしこりの特徴。早期発見するために知っておくべきこと
乳がんはセルフチェックで発見することができます。その方法として最もポピュラーなのは、自分で胸を触ってしこりを確認する方法です。ただ胸にしこりがあるからと言って全てが乳がんという訳ではありません。そもそもしこりには良性と悪性があり、悪性のしこりが乳がんの可能性が高い傾向にあります。では悪性のしこりの特徴はどのようなものなのでしょうか。それは触った時石の様に固く指で押しても動かない、触った時に痛みを感じないといったものは悪性の可能性が高いです。逆に良性のしこりは弾力があり、指で押したとき動く場合が多い傾向にあります。そのため自分で胸を触ってみて、石ころのように固く指で押しても動かないなどの症状がある場合は、速やかに病院を受診することをお勧めします。

■乳がんのしこり以外の症状は?
乳がんは、しこりによって発見されることが多いがんです。では、しこり以外の症状には何があるのでしょうか。皮膚近くに乳がんがあると、皮膚がひきつれたり赤くなったりします。乳頭や乳輪に湿疹ができることや、乳頭から血液混じりの分泌物がでることもあります。また、炎症性乳がんではしこりはできず、乳房の皮膚が赤みを帯び、痛みと熱を伴います。乳がんは鎖骨の上・脇の下・胸骨の側などのリンパ節に転移することが多く、特に脇の下のリンパ節が大きくなると腕がむくんだりしびれたりします。早期発見のためには、自分の体に異変がないかどうかを常に注意していることと、マンモグラフィや超音波検査など、乳がん検診を定期的に受けることが必要です。

■乳がんのチクチクする痛みはどんな感じ?
乳房にチクチクするような痛みを感じても、すぐに乳がんであるとは限りません。生理前や授乳中などはよくあることです。女性ホルモンによって乳腺に炎症があったり、菌が入ったりするためです。乳がんの場合は、痛みが出てくるのはかなり大きくなってからです。特徴としては、乳房全体ではなく、特定の一部がチクチクと痛むことです。そして、周辺にひきつれやくぼみなどがあるのことも特徴です。しこりがあってチクチクするからがんであると考えるのは危険です。乳がんは定期的な監査で早期発見が可能ですが、不安があったら受診してみましょう。本来、がんは外科の分野ですが、婦人科でマンモグラフィーなどの検査をしてもらうと安心です。

■乳がんが引き起こす背中の痛み
乳房のしこりや痛みで初期に発覚することの多い乳がんですが、進行すると骨などに転移し、肩や背中、腰の骨が痛むようになってきます。乳がんにおいては肘や膝から先に転移することは少ないのが特徴で、転移する場所は背骨や骨盤、大腿骨、上腕骨が一般的です。この痛みの特徴は肩こりよりも進行する痛み、骨を押すと激痛が走る、安静時でも痛いというのがあります。背骨に転移した場合、特に胸椎に転移すると下半身不随になる可能性があります。また、胸椎に転移すると背中や胸回りが痛むことが多いです。乳がんの手術を受けたことがあると、再発を恐れるあまりに痛みに過敏になってしまうことが往々にしてあります。しかし、骨の痛みは再発ではなく、リウマチやヘルニアなどの可能性も考えられるため、痛みが悪化するようならば主治医に相談し、診断してもらいましょう。

■乳がんが原因のニキビ
鏡を見ていると、胸の谷間や鎖骨付近に胸ニキビが目につくことがあります。夏場は、肌の露出が多くなるので気になる方も多いと思います。顔は気になるのですぐケアをすることが多いのですが、胸ニキビは発見が遅れて、気付いた時には悪化していることが少なくありません。そんな胸ニキビとよく間違われるものに、乳癌があります。胸にしこりが感じられるニキビができたら注意です。炎症を起こすと痛みを伴ったり、破裂して膿が出てくることがあります。しこりのある胸ニキビが治るのが遅かったり、広がってくるようでしたら、皮膚科や乳腺外科を受診されることをお勧めします。

※ どんながんでも同じく早期発見が悪いことにはなりません。しこりも、小さいから良性、大きいからがん、などということもありません。症状のほとんどがしこりで、0%ではありませんが痛みはそうそうありません。乳がんは、わきの下のリンパ節や胸骨のそばのリンパ節、鎖骨の上下のリンパ節に転移をきたしやすいのです。これらのリンパ節を、領域リンパ節といいます。領域リンパ節が腫れ大きくなってくると、リンパ液の流れがせきとめられてしまい腕がむくんできたり、腕への神経を圧迫してしまい腕がしびれたりします。遠隔転移の症状は転移した部位により異なります。乳がんの治療は、手術による外科療法、抗がん剤による化学療法、免疫細胞療法、放射線療法などです。患者さんの乳がんの種類やステージや転移していないかなどの沢山の情報を得て専門医師が決めていきます。

乳がんの種類



  1. 非浸潤がん
    がん細胞が乳腺(乳管や小葉)にとどまっている。転移は起こさないがん。

  2. 浸潤がん
    がん細胞が乳腺(乳管や小葉)を包む基底膜を破って外に出ている。転移の可能性がある。

  3. パジェット病
    乳頭近くの乳管内に発生した特殊なタイプの乳がん。
    乳頭の湿疹や赤み、びらんが発見の手がかりになる。



部位別の乳がん発生頻度


生涯を通して、日本人女性の12人に1人が乳がんにかかるといわれています。
万が一自分の乳房にしこりを感じた場合には、すみやかに専門の医療機関を受診しましょう。早期発見が快適な治療生活へつながります。

乳がんの原因

乳がんは、他のがんと同じく、細胞の遺伝子異常の蓄積によって発生することが解明されています。また、発生と増殖にホルモンが関係していることが乳がんの特徴です。ホルモンによるということで、体外からの経口避妊薬や閉経後のホルモン補充療法なども乳がんの発生を高くするリスクを伴います。体格や生活習慣も乳がんの発生率が高くなる要因になります。高身長や閉経後の肥満などもそうです。「エストロゲン」というホルモンが乳がんを発生させるうえで重要な働きをしています。下記のような要素をもつ人は、このエストロゲンの増加を促すだろう行動です。

・飲酒や喫煙などの習慣がある
・妊娠や出産をしたことがない
・初経年齢が低い、閉経年齢が高い
・高脂肪の食事をとる習慣がある
・肥満
・生活が不規則である


エストロゲンを増やす作用がある可能性があることから、これらの行動は乳がんを引き起こすリスクが高いと考えられています。

<<脇のしこりと脇の下のしこりの違い>>
脇を触った時に、しこりに触れたらすぐに乳がんかと疑いますが、しこりのできている場所やどのような形状かなどによって状況は変わります。まず、腕に近い場所にできているしこりは、ほぼ良性で問題がない場合が多いです。このあたりには、副乳があったり、粉瘤(表皮にできる袋状の良性腫瘍)や毛嚢炎(毛根を包んでいる毛包にブドウ球菌に感染しておこる皮膚炎)などができやすいという事もあり、乳がんのしこりと勘違いしやすいのです。皮膚にくっついているような皮膚のできものと言えます。副乳にも稀にがんができる場合がありますが、その場合はごろっと奥の方にしこりが触れます。表面ではなく、皮膚の奥にしこりが触れた場合は医療機関を受診してください。

次に、リンパ節がある脇の中でも凹んだところのしこりですが、ここでゴロリと触れる痛くないしこりは転移性リンパ節の悪性腫瘍の可能性がありますので、一刻も早く医療機関を受診してください。リンパ節にできたしこりは、表面や奥かどうかは関係なく乳がんのリンパ節転移が疑われます。脇の下のしこりの中で一番危険性が高いのが、この場所のしこりです。次に胸近くの脇の下のしこりは、押して痛みのあるものは乳腺症の可能性があります。コロコロ動くしこりは乳腺の腫瘍の可能性もありますが、乳腺は乳がんができる場所でもありますので、ここにしこりが出来た場合は乳がんの可能性もありますので、医療機関を受診して検査の必要性があります。やせ形の人は正常のリンパ節の可能性もありますが、超音波によって、すぐにその判断ができますので受診して検査を受けてください。脇の下にしこりを発見した場合、どの位置にできているか、また、赤味があるかどうか、皮膚の表面にできているか、皮膚の奥にあるのか、痛みがあるかどうかを注意深く観察してください。そして、状況を正確に観察した上で早めに医療機関を受診し、医師の診察と検査を受けた上で乳がんかどうかの判断を仰いでください。

■ガンの原因になるもの
・肥満
閉経前後ともに、肥満が乳がんの原因になることが研究で明らかになっています。閉経前かつBMI30以上の方が乳がんにかかるリスクは、基準の2.25倍というデータが出ました。一方、閉経後の場合、BMIが1上がる毎に5%ずつ乳がんに罹るリスクが上がっていくこともわかっています。乳がんを引き起こす要因と考えられているのが、女性ホルモンのエストロゲンです。食生活の欧米化や体格の発達によって日本女性もエストロゲンが多く分泌されるようになりました。つまり、脂肪細胞が多ければエストロゲンの分泌も増え、それにより傷付いた細胞が増殖し、がん化しやすくなるのです。閉経後は卵巣からエストロゲンが作られなくなるのですが、他のところ(脂肪細胞など)から産生され続けます。痩せているほうが乳がん予防になりますが、栄養不足状態の痩せ過ぎは免疫力が低くなるので気をつけましょう。中高年女性のBMIは21〜25までが推奨値とされています。

・食生活
乳がんの発症を抑えるためには、食生活の工夫が重要です。脂肪の過剰摂取に気をつけましょう。肉や魚を食べる時は、フライなど揚げ物を控えるといいでしょう。また、アイスクリームやケーキなどの洋菓子も脂肪が多い食材ですから注意が必要です。緑黄色野菜や海藻類などビタミンやミネラルが豊富な食材や、食物繊維が豊富な豆腐、納豆は積極的に食べましょう。糖分や塩分の過剰摂取を防ぐためにも、出汁を活用した調理方法が望ましいです。スープや味噌汁は適温になるまで冷まして、熱いまま飲まないようにするなど、温度にも気をつけましょう。

・受動喫煙
乳がんのリスクと言えば、食生活の欧米化や飲酒が挙げられていました。しかし、2015年1月に発表された日本の集団疫学研究の結果から、乳がんの発症に受動喫煙が関わっていることが分かりました。この研究は、夫の喫煙と妻の乳がんリスクの関連性を検証しており、夫が1日に21本以上のたばこを吸っている場合、妻本人が非喫煙者でも、夫が非喫煙者である夫婦と比較して、1.98倍乳がんリスクが上昇することが明らかになりました。また、その他の報告では、家庭以外で毎日1時間以上たばこの煙を吸う機会があるなど、他人のたばこの煙を吸う機会が多い女性の乳がん発症リスクは、1.5~2.6倍に上昇するという結果も出ています。乳がんのリスクを軽減するためには、自分自身がたばこを吸っていなくても、日常生活において他人のたばこを吸う機会を限りなくゼロに近付けることがとても大切です。

・ストレス
乳がんの原因の一つにストレスによるホルモンバランスの乱れがあります。家事や育児の負担が増えた事、近所付き合いなどストレスの原因もさまざまですが、女性の社会進出により、特に激務をこなさなくてはならない職場や競争社会の中に身を置いている場合、乳がんの発生率が高いとされています。病気の原因が遺伝的なものであると考える方も多いですが、食事や生活習慣を見直す事、またストレスをためない事も大切です。また、ストレスにより血流が悪くなる事で体温が下がったり冷え性になる場合もあります。免疫力低下を招かぬよう、体を冷やさない事も大切です。

■ブラジャーを常に着用していると乳がんの原因になる?
「ブラジャーを長時間着用していると、乳がんになりやすい」という説は、生物化学的な根拠はありません。乳がんは途上国より先進国で発症が多いという傾向にあり、先進国では日常的にブラジャーをつける女性が多いことから、この説が生じました。アメリカのがん研究所が、着用を開始した年齢、ブラジャーの種類、一日に着用している時間、週に何日着用しているかなどを調査した結果、乳がんとブラジャーの着用は関連性がないという結果が出ました。

乳がんの治療法

検診


乳がんは、検診やセルフチェックで早期発見をし、早期に治療を受ければ治すことは可能です。

■乳がん検診の理想的な頻度
乳がん検診にはマンモグラフィによる検査が推奨されており、さらに視触診やエコー検査を組み合わせることで、より高い確率で乳がんを発見できます。マンモグラフィによる検診は、40代以上の女性を対象に、2年に1度受けることが厚生労働省により奨励されています。2年に1度でも、毎年検診する場合とほぼ同じ有効性が明らかになっているためです。この頻度で、早期の乳がんを十分発見できることが示されています。ただし次回の検診までの期間にしこりを感じた場合や、30代以下でもしこりや痛みなどの異変を自覚した場合は、乳房疾患の診療が可能な乳腺外科などに相談しましょう。早期発見のためには、2年に1度の乳がん検診に加え、日頃からセルフチェックもしましょう。

■乳がん検診が40代から推奨される理由
乳がんは女性の12人に1人の確率でなっており、若い人にも急激に乳がん患者が増えています。では、乳がん検診は国が定める基準として、40歳以上の人から検診を受けるよう定められています。40代でピークを迎える乳がんは、40代女性がん患者の半数近くが患っているのです。また、20代では乳がん患者全体の約0.4%と少なく、30代から徐々に増加し、全体の約5%まで増えます。また、乳がん検診で最もポピュラーな方法であるマンモグラフィは、乳腺密度の高い若い人の場合、X線の特徴上、しこりが発見しにくいものです。そのため、20代や30代前半の場合、せっかく検査を受けてもがんを見逃してしまうことも考えられます。ですから、検診は30代後半くらいから開始し、40代を過ぎたら積極的に受けるようにするといいでしょう。

■マンモグラフィを受けるタイミング
乳がん検診は基本的にいつでも受けることが可能な検査ではありますが、受けるのに理想的なタイミングがあります。女性の乳腺は卵巣から分泌される女性ホルモンの影響を受けており、特に排卵から月経が始まる時期までは乳房が硬くなっている場合があります。その時期にマンモグラフィを受けると、検査に痛みを感じる時があるため、避けるといいでしょう。月経開始後2、3日〜1週間後が乳房が柔らかく最適な時期です。最も苦痛が少ない状態でマンモグラフィを受けることができます。

■「再検査」と言われたら
乳がん検診を受けると、数%の方が要精密検査と判定されます。しかし、しこりなどの異常が発見されても80〜90%の人は良性です。もし乳がんと診断されても、早期に治療を受ければ治すことは可能です。「要精密検査」と判定されたら先延ばしにせず、すぐ再検査を受けましょう。精密検査は、マンモグラフィやエコーなどの画像検査、しこりが見られる部分から組織を採取し、顕微鏡で観察する細胞診、組織診が行われます。小さな病変に対しても確定診断ができるようになったため、超早期乳がんも見つけやすくなっています。良性と判断された場合でも、定期的な検査を受けて経過観察を行うことで、早期発見・早期治療に繋がります。

■無料で受けられる乳がん検診
乳がん検診は国や市町村が定めた基準を満たしていれば、各市町村から「乳がん検診無料クーポン」という無料で検診を受けられるクーポンを配布してもらうことができます。条件は、その年の4月2日~翌年の4月1日までの間に40・45・50・55・60歳を迎えた女性が対象です。基本的には対象者は各市町村から自宅に無料クーポンが配布されるので、特に手続きなどは必要ありません。無料クーポンが配布されたら、速やかに乳がん検診を受けましょう。

セルフチェック


乳がんの予防のためには、発症のリスクを抑えることが重要です。早期発見、早期治療のために、月に一回程度のセルフチェックが大事です。


  1. 乳房の形をチェック!
    両腕を下げた状態で左右の乳房や乳首の形を覚えましょう。


  2. 観察しよう!
    鏡の前にたち、両腕を上げ、正面、側面、斜めから観察しましょう。「くぼみ」「ひきつったりするところ」「かさぶた」「湿疹のようなただれ」のような症状がないか確認します。

  3. 仰向けに寝て確認!
    【乳房の内側チェック】右腕を頭の後方に上げ、左手の指の腹で軽く圧迫しながら、滑らせるように、まんべんなく触れてみます。

    【乳房の外側チェック】右腕を自然な位置に下げ、左手の指の腹で同じようにまんぜんなく触れてみます。脇の下にも手をいれてしこりがないか確かめましょう。


  4. 触ってチェック!
    乳房を指先でつまむようにして調べると、異常がなくてもしこりのように勘違いしてしまう可能性があるため、必ず、指の腹を滑らせるようにして調べましょう。


  5. 分泌液がでていないか見てみよう!
    左右の乳首を軽くつまみ、絞ってみましょう。異常な分泌液がでていないかどうか見てみましょう。



万が一しこりや異常を見つけたら、すぐに「乳腺外科」に受診しましょう。
早期発見・早期治療が快適な治療生活へつながります。

ステージについて


乳がんの病状はステージ(病期)によって表現されます。
その方法はしこりの大きさなどを総合的に見て判断する「TMN分類」があります。ステージは、「I」「II」「III」「IV」の4期に分けられます。



























ステージ 主な症状
I期 □しこりが2cm以下
□リンパ節転移なし
Ⅱ期 □しこりが2cm〜5cm
□脇の下へのリンパ節への転移
Ⅲ期 □しこりが5cm以上
□脇の下へのリンパ節への転移
□肋骨のそばのリンパ節への転移
Ⅳ期 □浮腫がある
□他の部位(肺・肝臓など)転移あり
□脇の下へのリンパ節への転移
□肋骨のそばのリンパ節への転移



治療


おもに治療法は4つ(手術・放射線療法・薬物療法・全身治療)に分けられますが、乳がんの進行やステージによって異なります。
医師や家族と相談し、治療を行いましょう。

■乳がんの放射線治療について
乳がんの放射線治療は手術後の再発防止が目的になっています。手術も2パターンあり、乳房温存術と乳房切除術があります。それぞれに放射線治療の目的や方法が異なってきます。乳房温存術後の放射線治療は、温存した乳腺に潜んでいる可能性があるがん細胞を消滅させ再発を防止することを目的としています。乳房を全摘された方と同じ治療実績があります。副作用については、基本的に放射線治療の影響を受けるのは治療部位のみで全身への影響はありません。放射部位の皮膚の炎症があり、数カ月から数年で徐々に消失していきます。また、乳房を全摘後の放射線治療については、手術部位周辺の胸壁やリンパ節への再発防止のためが治療の目的になっています。副作用については同じです。

■乳がんに対するホルモン剤の治療について
乳がん治療の一つに、ホルモン療法があります。乳がんの診断の際に、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンについて検査が行われます。エストロゲンの活動性がある場合には、乳がんの増殖を促進する働きがあるため、エストロゲンの働きを抑える治療としてホルモン療法が行われます。ホルモン療法にはさまざまな種類があり、抗エストロゲン薬、LH-RHアゴニスト製剤、アロマターゼ阻害薬があります。実際には月経の有無、手術の既往など全身の状態から判断して、薬の使用や開始のタイミングが検討されます。内服薬や注射薬などがあり、外来治療が可能です。投与期間は、一般的に抗エストロゲン薬やアロマターゼ阻害薬は5年、LH-RHアゴニスト製剤は2〜5年とされています。

■ホルモン治療後に妊娠することは可能か?
閉経前の乳がん治療には、エストロゲンの合成を抑制するLH-RHアゴニストという注射薬と、エストロゲンががん細胞に影響を与えないようブロックする抗エストロゲン薬が使われます。治療期間に明確な規定があるわけではないので、医療機関によって指示が異なりますが、注射薬は2年から5年は続ける、もしくは閉経する年頃まで続けることを勧められるでしょう。抗がん剤により卵巣が傷付き、治療後も月経が来ないことがあります。40歳を超えた方は薬剤の影響に加えて卵巣機能が落ちているため、無月経になってしまうと回復の見込みは少ないかもしれません。一方、40歳未満の方であれば回復が期待できるので、妊娠の可能性は十分残されます。卵巣を傷つける可能性がある抗がん剤の代表的なものに、シクロホスファミドがあります。治療後も薬剤が内蔵に影響を与えていることもあり、すぐに妊娠しない方がいい場合もあるので、妊娠を考えている場合は担当医とよく相談しましょう。

■乳がんの最新治療法に関して
乳がんの最先端治療として「低侵襲」治療の中の「ラジオ波焼灼(熱凝固)」治療が注目を集めています。身体にメスを入れない治療法で、身体に優しい方法です。ラジオ波焼灼治療はニードルという電極針を腫瘍に刺します。それから、ラジオ波を発生させるとニードルが加熱し、がん細胞を熱凝固させ死滅させます。がん細胞は70℃以上の熱で死滅します。傷は残らず日帰りで治療ができます。ただし、治療できる患者は限定的で、「しこりが2cm以下」の早期の乳がんや皮膚から距離があることなど条件があります。また、この治療は保険の適用がないので自由診療扱いになります。だいたい30万円程度の費用が必要になってきます。臨床試験をしてる施設を尋ねるのが治療の近道になっています。

■乳がん治療のガイドラインとは
がんと戦うには情報が命ともいわれます。その情報を網羅してもらおうと、乳がん治療のガイドラインが発行されています。ガイドラインは書籍とサイトで見ることができます。医師らは治療のガイドラインを参考にして治療に当たっていますが、それを患者向けに作ったものです。これは乳がんの専門家たちが考え抜いて精査した内容を看護師や薬剤師が検査、さらに乳がん患者会の方々が患者にとって読みやすいものになっているかをチェックしています。また、進歩する医学に合わせ、2年ごとに改定を行っています。内容は原則として科学的根拠に基づいて作られていますが、患者一人一人の状況や選択は異なるため、全ての方にとって確かなものであるとは言い切れません。しかし、治療の流れを時間軸で見ることができるので、その都度沸いてくるだろう疑問を解消する手助けをしてくれるでしょう。
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では、遺伝子以外に乳がん発症のリスクになるものはあるのでしょうか。実は、生活習慣でも乳がんのリスクと関連があるものが明らかになってきています。

あなたの乳がんリスクをチェックして、どんなことに気を付けたらよいか、どんな検査を受けたらよいか、確認してみてはいかがでしょうか。

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お酒を1日1杯程度(日本酒なら1合(180ml)、ビール中ジョッキ1杯(500ml)、ワインをグラス2杯(200ml))飲む習慣がある

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