火傷で水ぶくれができてしまった時、みなさんはどうしていますか?
水ぶくれができる火傷は、決して軽い火傷ではありません。正しい応急処置をしないと、悪化することがあります。
今回は、火傷による水ぶくれができる理由や応急処置、また治療内容や跡にならないための対処法など、医師に詳しく説明していただきました。
熱によって真皮にある毛細血管がダメージを受けることで、血漿(けっしょう)が染み出てきて起こると考えられています。
皮膚の表面のみで、赤くなっている状態、表皮熱傷とも呼ばれます。
水ぶくれができる火傷では、浅いものと深いもの(浅達性Ⅱ度熱傷と深達性Ⅱ度熱傷)の大きく二つに分かれます。
皮膚のすべての層が障害を受けている状態、深い火傷をさします。
1:まず、すぐに流水で冷やすようにします。
2:15分から30分程度しっかり冷やし、水ぶくれはつぶさないようにします。冷やしすぎに注意しましょう。
3:張り付いている衣類などは無理に剥がさないようにして、必要に応じて、水ぶくれを清潔な布などで保護してから受診するようにします。
自分で気になって無理に水ぶくれをつぶそうとすると、跡が残りやすくなる上、ばい菌が入って化膿してしまうこともあるので、ぜひ避けるようにしてください。
火傷の深さによって異なりますが、水ぶくれを保護したうえで、患部を乾かさないように湿潤療法などを行うことがあるようです。
ステロイドや紫雲膏、抗生物質を含むお薬など多くの種類のものが状況に応じて使い分けられます。
こちらも火傷の深さなどの諸条件によって大きく異なり、深達性Ⅱ度熱傷などある程度深いものである場合、月単位・年単位での治療を要することもあります。
ステロイドの軟膏やクリームなどを用いたり、内服薬を服用することで目立たないようにする方法があります。場合によっては手術を用いて目立たなくする場合もあります。
火傷は比較的身近なものでもあることから、 水ぶくれができていても放置してしまう方が多いのではないでしょうか。
ただ、水ぶくれができるレベル、つまりⅡ度の熱傷は皮膚科を受診して、専門医の治療を受ける必要がある熱傷です。
まずしっかり冷やして、傷の部分が水膨れになっているようであれば、決して軽い火傷ではありませんので、ぜひ早期に皮膚科を受診するようにしましょう。
(監修:Doctors Me 医師)
水ぶくれができる火傷は、決して軽い火傷ではありません。正しい応急処置をしないと、悪化することがあります。
今回は、火傷による水ぶくれができる理由や応急処置、また治療内容や跡にならないための対処法など、医師に詳しく説明していただきました。
火傷で水ぶくれができる理由
熱によって真皮にある毛細血管がダメージを受けることで、血漿(けっしょう)が染み出てきて起こると考えられています。
火傷の深さのレベル
Ⅰ度熱傷
皮膚の表面のみで、赤くなっている状態、表皮熱傷とも呼ばれます。
Ⅱ度熱傷
水ぶくれができる火傷では、浅いものと深いもの(浅達性Ⅱ度熱傷と深達性Ⅱ度熱傷)の大きく二つに分かれます。
Ⅲ度熱傷
皮膚のすべての層が障害を受けている状態、深い火傷をさします。
水ぶくれの応急処置方法
1:まず、すぐに流水で冷やすようにします。
2:15分から30分程度しっかり冷やし、水ぶくれはつぶさないようにします。冷やしすぎに注意しましょう。
3:張り付いている衣類などは無理に剥がさないようにして、必要に応じて、水ぶくれを清潔な布などで保護してから受診するようにします。
水ぶくれができた際に絶対やってはいけないこと
自分で気になって無理に水ぶくれをつぶそうとすると、跡が残りやすくなる上、ばい菌が入って化膿してしまうこともあるので、ぜひ避けるようにしてください。
病院での治療内容
治療法
火傷の深さによって異なりますが、水ぶくれを保護したうえで、患部を乾かさないように湿潤療法などを行うことがあるようです。
処方される薬
ステロイドや紫雲膏、抗生物質を含むお薬など多くの種類のものが状況に応じて使い分けられます。
完治するまでのおおよその期間
こちらも火傷の深さなどの諸条件によって大きく異なり、深達性Ⅱ度熱傷などある程度深いものである場合、月単位・年単位での治療を要することもあります。
火傷の水ぶくれで跡が残ってしまった場合の治療内容
ステロイドの軟膏やクリームなどを用いたり、内服薬を服用することで目立たないようにする方法があります。場合によっては手術を用いて目立たなくする場合もあります。
最後に医師から一言
火傷は比較的身近なものでもあることから、 水ぶくれができていても放置してしまう方が多いのではないでしょうか。
ただ、水ぶくれができるレベル、つまりⅡ度の熱傷は皮膚科を受診して、専門医の治療を受ける必要がある熱傷です。
まずしっかり冷やして、傷の部分が水膨れになっているようであれば、決して軽い火傷ではありませんので、ぜひ早期に皮膚科を受診するようにしましょう。
(監修:Doctors Me 医師)