やけど/熱傷やけど/ねっしょう

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医師監修

やけど/熱傷とは

やけどとは、熱によって皮膚や粘膜などが損傷を受けることを指します。医学的には熱傷と呼ばれます。

深さによりⅠ〜Ⅲ度に分類され、深さと範囲、場所によって対応が変わってきます。

やけど/熱傷の症状

やけどは、受傷した皮膚の深さによって大きく3つに分類ができます。 少し時間がたって炎症が進むことがあります。

Ⅰ度


やけどが表皮(肌の表面や角質まで)の場合は、Ⅰ度です。 患部が赤くなって腫れ、痛みを生じます。お湯や熱い物に触れると傷口が痛みます。

Ⅱ度


やけどが表皮や角質を超えて真皮に及んでいる場合は、Ⅱ度です。 赤く腫れる以外に、ただれて、さらに水ぶくれができることがあります。ヒリヒリと強い痛みを生じます。Ⅲ度に近いやけどの場合は、痛みが弱くなることがあります。また、傷を負った部分が重く感じることもあります。

Ⅲ度


やけどが皮下組織まで及んでいる場合は、Ⅲ度です。Ⅲ度になると、痛みの感覚もなくなります。ケロイドとなり傷跡が残ることが多いため、すぐに受診して治療を受ける必要があります。火災などで全身が焼けただれた場合などは、命に関わることもあります。

やけど/熱傷の原因

やけどの原因は年齢や環境、仕事などによってさまざまです。

温熱やけど


熱湯や火炎など、熱いものに触れたときに起こるやけどです。 よく見られるやけどの原因は、料理中に揚げ物をしていて、油がはねて腕や顔に傷を負ったり、誤ってやかんやポットのお湯をこぼして体にかかったりすることなどが挙げられます。そのほかに、花火の火が衣服に燃え移り、やけどを負うこともあります。

低温やけど


低温やけどとは、カイロや湯たんぽなど、50℃以下などの低音のものでも長時間触れていることで起こるやけどです。 自覚症状が少ないために、長時間触れていることが多く、傷が深くなる傾向があります。

電気やけど


電気やけどとは、雷や電流に触れた場合に生じるやけどです。

化学やけど


化学やけどとは、酸やアルカリといった化学物質によって起こるやけどのことです。

放射線やけど


放射線やけどとは、放射線を浴びたときに起こるやけどです。

やけど/熱傷の対処法

軽いやけどの場合


やけどの応急処置は、早さと時間が勝負です。やけどをしたら、急いで冷水で冷やしてください。30分ほどは冷やしましょう。

手や足など水をかけられる場所であれば、蛇口をひねって水を流しっぱなしの状態で患部を冷やすようにしましょう。氷などをそのまま患部にあてると、皮膚が冷たくなりすぎて凍傷になる可能性があります。氷は直接当てないようにしましょう。

水ぶくれができてしまった場合は、破かずに皮膚科を受診してください。やけどの重症度は、わかりにくいものです。子どもがやけどした場合は、皮膚科を受診してください。大人がやけどした場合でも、重症度が判断できない場合は迷わず皮膚科を受診しましょう。

基本的に抗炎症作用のあるクリームや軟膏を使用して治療します。1年経ってもやけどの痕がしみとして残っている場合は、ハイドロキノン配合の塗り薬などで改善することもあります。

広範囲や全身にやけどした場合


お風呂の浴槽に水をいっぱいに入れて体をつけたり、大きなタオルを水に浸してそれで患部全体を包むように冷やしましょう。全身を冷やすときは、体の温度が下がりすぎないように確認するようにしましょう。

また、服を着た状態で服の上からやけど、熱傷を負ってしまったときは、服を脱がしてから冷やすのではなく、そのまま服を着た状態で上から水をかけて冷やすなど処置をするようにしましょう。

受診後、重度の場合は皮膚を移植する手術を行います。

跡を残さないために


やけどを跡を残さずに治すためには、まず処方された軟膏などで、根本的なやけどの治療をしましょう。そして以下の3点に気をつけましょう。
・日焼けをしない
・乾燥させない
・ビタミンC、Bなどを積極的に摂取する

また、もしケロイドなどが残ってしまった場合は、形成外科で治療が可能です。

やけど/熱傷の予防

日常生活でやけどを予防するには、熱のあるものの取り扱いをするときに注意することです。 毎日の生活の中で、調理中や入浴時、就寝時などに細心の注意を払いましょう。

・熱いコーヒーやお茶を飲むときはこぼさないように、カップをテーブルの真ん中寄りに置くようにします。小さい子どもがいる家庭では、子どもが倒してしまっても熱湯が広がらないように、蓋が付いているタンブラーなどを使用するとよいでしょう。

・電子レンジやオーブンから料理を取りだすときは、周りに人がいないことを確認し、熱い皿や蒸気で手をやけどしないように鍋つかみなどを着用して取りだしましょう。

・花火をするときは、ライターやマッチなどは使用せず、火に手を近付けなくて済むように先の長い着火装置を使用します。

・冬場に石油ストーブを利用するときは、サークルで囲うようにします。

・食事の際は、熱い物を慌てて口に入れないように心がけましょう。

・湯たんぽやカイロなどは、長時間同じところに置かないようにしましょう。
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