離乳食が始まると急に「育児が大変!」と感じ始めるママたちも多いのでは?
朝昼晩1日3食、どの食材を使いどのように調理すればよいか、また、成長に合わせた調理法や栄養バランス、食べさせるタイミングなど、とにかくママたちの悩みはつきません。
今回はそんなママたちのために、離乳食の基礎知識と成長期にあわせたおすすめレシピ3種類を、栄養士の横川先生に紹介していただきました。
□ 離乳食とは?
□ 離乳食 1回あたりの目安量
□ 離乳食の進め方
□ 離乳食で赤ちゃんに必要な栄養成分
□ 赤ちゃんが離乳食を食べない場合の対処法
□ お麩で作るおすすめ離乳食レシピ
□ バナナで作るおすすめ離乳食レシピ
□ 卵で作るおすすめ離乳食レシピ
□ 最後に横川先生から一言
厚生労働省の授乳離乳の支援ガイドに、離乳とは、母乳または育児用ミルクなどの乳汁栄養から幼児食に移行する過程を言うと書いてあります。
赤ちゃんは、大人とは違い消化器官が未熟です。歯がはえていないので、食べ物をかみ切ることもできず、大人と同じ食べ物をきちんと消化できなかったりと、体が食べ物を受け止める力がまだありません。
離乳食は、そんな赤ちゃんが食事に興味を持ち、食べる練習をすることが目的になります。
離乳スタートの目安は、首のすわりがしっかりしている、支えてやると座れる、食べ物に興味を示すなど、体と心の準備が整った5、6カ月頃が適当です。
赤ちゃんの食べ始めや量には個人差があります。赤ちゃんのペースを見ながら進めていきましょう。
離乳開始の生後5、6カ月頃は、1回あたりの目安量はなく、「子どもの様子をみながら、1日1回1さじずつ始める、母乳やミルクは飲みたいだけあげる」とされています。
■ 全がゆ:50~80g
■ 野菜(果物):20~30g
■ 魚、肉:10~15g
※あるいは以下のいずれかでも可
(豆腐:30~40g 、卵黄1~全卵:1/3、乳製品:50~70g )
■ 全がゆ:90g〜、軟飯:80g
■ 野菜(果物):30~40g
■ 魚、肉:10~15g
※あるいは以下のいずれかでも可
(豆腐:45g、全卵:1/2、乳製品:80g )
■ 軟飯:90g~、ご飯:80g
■ 野菜(果物):40~50g
■ 魚、肉:15~20g
※あるいは以下のいずれかでも可
(豆腐:50~55g、全卵:1/2~2/3、乳製品:100g)
離乳食は1日1回で、なめらかにすりつぶした状態のものを与えます。
離乳開始1カ月頃から、離乳食は1日2回食に。舌でつぶせるかたさほどにし、食事リズムをつけていきましょう。また食材を増やし、いろんな味や舌触りなど体験させてあげると良いです。
離乳食は3回食に。歯ぐきでつぶせる固さのものを与えます。
3回食を行いながら生活リズムを整えていきます。また食材のかたさは歯ぐきで噛めるかたさほどにし、手づかみ上手に食べれるようになってくるので手で簡単に食べられるおかずも増やしていきます。
■ 炭水化物
■ たんぱく質
■ 脂質
■ ビタミン
■ ミネラル
■ 食物繊維
まだ離乳食に興味がなかったり、お腹が空いていなかったり、子どもはその日の気分によっても食べない事があり、食べない理由は様々です。
離乳食は、赤ちゃんが大人と同じ食事に慣れ親しむ時期なので、そういった場合でも心配し過ぎず、まずは見守りながら食事時間を作ってあげることを大切にすると良いでしょう。
■ 食形態を一段階、戻す
■ 1口食べる度に褒めてあげる。
■ 子どもが好きそうな器に変えてみる。
■ 食事前にミルクを与えないようにする。
■ 苦手な食材ばかり出ていないか?見直してみる
■ 家族が楽しそうに食事をしているところを見せてあげる。
などいろいろあり、ママが出来るところから無理なく取り入れてみることはおススメです。
■ 材料
・ブロッコリー(小房):1/2~1個
・小町麩:1個
・だし汁:大さじ1~2
■ 作り方
1. ブロッコリーは柔らかく茹で、穂先のみをこまかく刻み、すり鉢ですりつぶす。
2. 小町麩もすり鉢ですりつぶし、小鍋にだし汁と入れてひと煮立ちさせる。
3. 1. 2を合わせて出来上がり。
■ ポイント
食べにくい場合はだし汁の量で調整すると良いでしょう。
モグモグ期:絹ごし豆腐とにんじんのバナナマッシュ
■ 材料
・絹ごし豆腐 :10g
・にんじん :10g
・バナナ: 20g
・(湯): 適宜
■ 作り方
1. にんじんはやわらかく茹で、すりつぶす。
2. バナナをすりつぶし、にんじん、豆腐を混ぜ合わせて出来上がり。
■ ポイント
バナナは時間がたつと変色するため、早めに食べさせると良いでしょう。また、食べづらいときは、お湯などでのばして調整すると良いです。
■ 材料
・人参:10g
・キャベツ:10g
・溶き卵:1/2個分
・だし汁:大さじ1
・バター:少々(小さじ3/4)
■ 作り方
1. 人参、キャベツは柔らかく茹で、食べやすい大きさ(4mmほど)に刻む。
2. だし汁に1を入れ、溶き卵を入れてよく混ぜ合わせる。
3. 小鍋にバターをうすくひき、2を入れ、弱火で蓋をして蒸し煮にする。
4. 卵に火がやや通ったら、ヘラで形を整えながら完全に火を通して出来上がり。
■ ポイント
焦らずゆっくり火を通していきましょう。また、しらすや小えびを入れても美味しいです。
離乳食は赤ちゃんのペースを確認しながら、ママ自身も楽しみながら進めてみてくださいね!
(監修:栄養士 横川仁美)
朝昼晩1日3食、どの食材を使いどのように調理すればよいか、また、成長に合わせた調理法や栄養バランス、食べさせるタイミングなど、とにかくママたちの悩みはつきません。
今回はそんなママたちのために、離乳食の基礎知識と成長期にあわせたおすすめレシピ3種類を、栄養士の横川先生に紹介していただきました。
目次
□ 離乳食とは?
□ 離乳食 1回あたりの目安量
□ 離乳食の進め方
□ 離乳食で赤ちゃんに必要な栄養成分
□ 赤ちゃんが離乳食を食べない場合の対処法
□ お麩で作るおすすめ離乳食レシピ
□ バナナで作るおすすめ離乳食レシピ
□ 卵で作るおすすめ離乳食レシピ
□ 最後に横川先生から一言
離乳食とは?
離乳食の概要
厚生労働省の授乳離乳の支援ガイドに、離乳とは、母乳または育児用ミルクなどの乳汁栄養から幼児食に移行する過程を言うと書いてあります。
赤ちゃんは、大人とは違い消化器官が未熟です。歯がはえていないので、食べ物をかみ切ることもできず、大人と同じ食べ物をきちんと消化できなかったりと、体が食べ物を受け止める力がまだありません。
離乳食は、そんな赤ちゃんが食事に興味を持ち、食べる練習をすることが目的になります。
離乳食の開始時期
離乳スタートの目安は、首のすわりがしっかりしている、支えてやると座れる、食べ物に興味を示すなど、体と心の準備が整った5、6カ月頃が適当です。
離乳食 1回あたりの目安量
赤ちゃんの食べ始めや量には個人差があります。赤ちゃんのペースを見ながら進めていきましょう。
ゴックン期(生後5、6カ月頃)
離乳開始の生後5、6カ月頃は、1回あたりの目安量はなく、「子どもの様子をみながら、1日1回1さじずつ始める、母乳やミルクは飲みたいだけあげる」とされています。
モグモグ期(生後7、8カ月頃)
■ 全がゆ:50~80g
■ 野菜(果物):20~30g
■ 魚、肉:10~15g
※あるいは以下のいずれかでも可
(豆腐:30~40g 、卵黄1~全卵:1/3、乳製品:50~70g )
カミカミ期(生後9カ月~11カ月頃)
■ 全がゆ:90g〜、軟飯:80g
■ 野菜(果物):30~40g
■ 魚、肉:10~15g
※あるいは以下のいずれかでも可
(豆腐:45g、全卵:1/2、乳製品:80g )
パクパク期(1才~1才6カ月頃)
■ 軟飯:90g~、ご飯:80g
■ 野菜(果物):40~50g
■ 魚、肉:15~20g
※あるいは以下のいずれかでも可
(豆腐:50~55g、全卵:1/2~2/3、乳製品:100g)
離乳食の進め方
ゴックン期(生後5、6カ月頃)
離乳食は1日1回で、なめらかにすりつぶした状態のものを与えます。
モグモグ期(生後7、8カ月頃)
離乳開始1カ月頃から、離乳食は1日2回食に。舌でつぶせるかたさほどにし、食事リズムをつけていきましょう。また食材を増やし、いろんな味や舌触りなど体験させてあげると良いです。
カミカミ期(生後9カ月~11カ月頃)
離乳食は3回食に。歯ぐきでつぶせる固さのものを与えます。
パクパク期(1才~1才6カ月頃)
3回食を行いながら生活リズムを整えていきます。また食材のかたさは歯ぐきで噛めるかたさほどにし、手づかみ上手に食べれるようになってくるので手で簡単に食べられるおかずも増やしていきます。
離乳食で赤ちゃんに必要な栄養成分
■ 炭水化物
■ たんぱく質
■ 脂質
■ ビタミン
■ ミネラル
■ 食物繊維
赤ちゃんが離乳食を食べない場合の対処法
まだ離乳食に興味がなかったり、お腹が空いていなかったり、子どもはその日の気分によっても食べない事があり、食べない理由は様々です。
離乳食は、赤ちゃんが大人と同じ食事に慣れ親しむ時期なので、そういった場合でも心配し過ぎず、まずは見守りながら食事時間を作ってあげることを大切にすると良いでしょう。
対処法
■ 食形態を一段階、戻す
■ 1口食べる度に褒めてあげる。
■ 子どもが好きそうな器に変えてみる。
■ 食事前にミルクを与えないようにする。
■ 苦手な食材ばかり出ていないか?見直してみる
■ 家族が楽しそうに食事をしているところを見せてあげる。
などいろいろあり、ママが出来るところから無理なく取り入れてみることはおススメです。
お麩で作るおすすめ離乳食レシピ
ゴックン期:麩とブロッコリーの和え物
■ 材料
・ブロッコリー(小房):1/2~1個
・小町麩:1個
・だし汁:大さじ1~2
■ 作り方
1. ブロッコリーは柔らかく茹で、穂先のみをこまかく刻み、すり鉢ですりつぶす。
2. 小町麩もすり鉢ですりつぶし、小鍋にだし汁と入れてひと煮立ちさせる。
3. 1. 2を合わせて出来上がり。
■ ポイント
食べにくい場合はだし汁の量で調整すると良いでしょう。
バナナで作るおすすめ離乳食レシピ
モグモグ期:絹ごし豆腐とにんじんのバナナマッシュ
■ 材料
・絹ごし豆腐 :10g
・にんじん :10g
・バナナ: 20g
・(湯): 適宜
■ 作り方
1. にんじんはやわらかく茹で、すりつぶす。
2. バナナをすりつぶし、にんじん、豆腐を混ぜ合わせて出来上がり。
■ ポイント
バナナは時間がたつと変色するため、早めに食べさせると良いでしょう。また、食べづらいときは、お湯などでのばして調整すると良いです。
卵で作るおすすめ離乳食レシピ
カミカミ期:野菜入りオムレツ
■ 材料
・人参:10g
・キャベツ:10g
・溶き卵:1/2個分
・だし汁:大さじ1
・バター:少々(小さじ3/4)
■ 作り方
1. 人参、キャベツは柔らかく茹で、食べやすい大きさ(4mmほど)に刻む。
2. だし汁に1を入れ、溶き卵を入れてよく混ぜ合わせる。
3. 小鍋にバターをうすくひき、2を入れ、弱火で蓋をして蒸し煮にする。
4. 卵に火がやや通ったら、ヘラで形を整えながら完全に火を通して出来上がり。
■ ポイント
焦らずゆっくり火を通していきましょう。また、しらすや小えびを入れても美味しいです。
最後に横川先生から一言
離乳食は赤ちゃんのペースを確認しながら、ママ自身も楽しみながら進めてみてくださいね!
(監修:栄養士 横川仁美)
プロフィール
- 監修:栄養士 横川 仁美
- 食と健康・美容を繋ぐ「smile I you」代表。 お味噌汁レシピ研究家×薬機法に強いセールスライター。 管理栄養士を取得後、保健指導や重症化予防、ダイエットサポート、電話相談のカウンセリング等を通して、のべ2000人の方の食のアドバイスに携わる。現在はコラム執筆・監修、レシピ作成、オンラインでのダイエットカウンセリングを中心に活動。 薬機法・景品表示法・健康増進法の知識も生かしながらさまざまなライティング活動を行っている