歯を磨いていたら、時々歯茎から出血することはありませんか? ブラッシングはきちんとしているのに、これはどうしてなのでしょうか。

今回は、その原因と対策法などについて歯科医師に詳しい話を聞いてきました。

歯茎の出血の原因とは?

歯茎の出血で考えられる原因として、歯肉炎があります。
歯と歯茎の境目に汚れが溜まることにより、歯茎が赤く腫れ、歯磨きなどの刺激で出血を起こします。
歯肉炎は、痛みが伴わないので注意が必要です。

さらに炎症が進み、口の中に存在する細菌が歯槽骨(しそうこつ)まで広がってしまうと歯周炎になります。

この段階になると、痛みや口臭などの症状があらわれ、病院での治療が必要になるので、初期からのケアがとても大切です。

歯肉炎には正しいブラッシングが大切!

歯茎から血が出たり、痛いからと言ってブラッシングをしないと、プラーク(歯垢)が固まって歯石になり、さらに症状が悪化する原因となります。

歯茎が腫れていると、食べた物が普段より挟まりやすくなることもありますので、炎症がある時は、普段より優しく丁寧に磨くことを心がけるとよいでしょう。

また、毎日ブラッシングをするうちに、歯ブラシの届きやすいところばかり磨いてしまいがちになります。
ブラッシングを上手にしているつもりでも、同じところを磨き残してしまっていることもあります。

その汚れが蓄積し、虫歯や歯肉炎になってしまう可能性が高まるのです。

歯ブラシを選ぶ際の注意点とは?

歯茎が腫れていて痛い時、出血がある時には”やわらかめ”の歯ブラシを、歯周病が進行していて歯と歯茎のすき間が広くなっている時には”毛先が細いもの”を選ぶとよいでしょう。

また、歯ブラシの毛先は広がっていませんか?毛先が広がってしまった歯ブラシでは60%ぐらいの刷掃力になり、せっかくブラッシングをしても磨き残しが増えてしまいます。歯ブラシは1ヶ月に1回交換するようにしてくださいね。

歯科医師からのアドバイス

歯周病の進行を予防するには、毎日のブラッシングで歯垢を取り除くことがとても重要です。

定期的に歯科検診に通い、口腔内の状態をチェックするようにしましょう。また、歯科衛生士さんに正しいブラッシング法を教えてもらい、日々のケアに取り入れていくとよいかもしれませんね。

(監修:Doctors Me 歯科医師)