「歯槽膿漏」は、歯周病の中でもかなり症状が重い状態だそうです。
そんな歯槽膿漏になる前に、歯周病の進行を止める方法はあるのでしょうか? また、歯周病を予防する方法はあるのでしょうか?
今回は、歯周病のケアについて、歯科医師に詳しい話を聞いてきました。
もし、ポケットが浅くても出血があれば炎症があり、また歯周ポケットが深くても出血がなければ状態が安定している考えられます。
・歯周ポケットは、成人で2〜3ミリが正常
・4ミリ以上になると、歯周病
・重度といわれるものは6ミリ以上ある
この検査で歯周病が、全体に及んでいるのか、部分的なものなのかもわかります。
・深い歯周ポケットから出血したり膿が出ることがある
・口臭の原因になることもあります。
・急性症状があると歯の痛み、歯肉の腫れをともなうこともある
さらに炎症が進むと、歯を支える歯槽骨の吸収が起こって歯がだんだん揺れるようになってきます。咬むことで咬み合わせの歯と当たって歯が大きく揺らされ、咬む度に痛みを感じるようになることもあります。
磨き残しのプラークが歯周ポケットを深くし、歯周病を進行させます。
歯並びが悪く、歯が重なっていると、歯とその周りが磨きにくくなります。すると、どうしても磨き残しが多くなり、虫歯にもなりやすいうえに、プラークが残って歯周病も進行しやすくなります。
だらだら甘いものを食べたり、硬い物を避けやわらかい物をよく食べる食習慣は、プラークを増殖させやすくなります。甘いものを食べるのは時間を決めたり、バランスの良い食事をとるよう心掛けましょう。
口呼吸をしていると、常に口が乾燥しているので、歯にプラークがつきやすくなります。
口の乾燥は、口臭の原因にもなります。
タバコの化学物質による影響によって、喫煙習慣は歯周病を進行させるといわれています。
歯ぎしりは不均衡な力が歯に加わるので、歯周病を進めることになります。
歯ブラシは磨きづらいところに届くよう少し小さめで、歯と歯肉の境にも届きやすい毛先のものを選んで下さい。
歯と歯の間には「歯間ブラシ」「ワンタフトブラシ」「デンタルフロス」を併用するといいでしょう。
口臭などには、デンタルリンスなどを使用するのもいいでしょう。
スケーリングは、スケーラーという器具で歯肉縁上の歯石を取る治療です。
歯周ポケットの深い部位、歯肉縁下のプラークや歯石などを取る治療はルートプレーニングといいます。
歯石やプラークを取ることで歯周ポケットの状態を安定するようにします。
歯が揺れるなどの症状がある場合、その歯の負担が軽減するように咬み合わせの調整が必要な場合もあります。
歯周病は細菌感染なので抗生物質を使用する歯科医院や、乳酸菌を利用するという歯科医院もあります。
さらに歯周病が進んで歯槽膿漏にならないよう、歯科医院で定期的なクリーニングとブラッシング指導を受けることが大切です。
(監修:Doctors Me 歯科医師)
そんな歯槽膿漏になる前に、歯周病の進行を止める方法はあるのでしょうか? また、歯周病を予防する方法はあるのでしょうか?
今回は、歯周病のケアについて、歯科医師に詳しい話を聞いてきました。
歯槽膿漏とは?
歯周病の中でも、歯肉からの出血や腫れなどの炎症がある歯肉炎の炎症がさらに進むと、歯周ポケットが深くなって歯を支える骨である歯槽骨にまで炎症が及んでしまいます。こうした症状は歯周炎あるいは「歯槽膿漏」と呼ばれ、かなり重い症状といえるでしょう。もし、ポケットが浅くても出血があれば炎症があり、また歯周ポケットが深くても出血がなければ状態が安定している考えられます。
歯周病の検査
歯周病の状態や進行を知るために、歯周ポケットを測定する検査があります。・歯周ポケットは、成人で2〜3ミリが正常
・4ミリ以上になると、歯周病
・重度といわれるものは6ミリ以上ある
この検査で歯周病が、全体に及んでいるのか、部分的なものなのかもわかります。
重度の歯周炎の症状とは
歯周炎が重度になると以下のような症状が出てきます。・深い歯周ポケットから出血したり膿が出ることがある
・口臭の原因になることもあります。
・急性症状があると歯の痛み、歯肉の腫れをともなうこともある
さらに炎症が進むと、歯を支える歯槽骨の吸収が起こって歯がだんだん揺れるようになってきます。咬むことで咬み合わせの歯と当たって歯が大きく揺らされ、咬む度に痛みを感じるようになることもあります。
歯周炎になる原因
歯周病になる原因は、主にプラークです。磨き残しのプラークが歯周ポケットを深くし、歯周病を進行させます。
歯並びが悪く、歯が重なっていると、歯とその周りが磨きにくくなります。すると、どうしても磨き残しが多くなり、虫歯にもなりやすいうえに、プラークが残って歯周病も進行しやすくなります。
歯周病を進行させる生活習慣
悪い食習慣
だらだら甘いものを食べたり、硬い物を避けやわらかい物をよく食べる食習慣は、プラークを増殖させやすくなります。甘いものを食べるのは時間を決めたり、バランスの良い食事をとるよう心掛けましょう。
口呼吸
口呼吸をしていると、常に口が乾燥しているので、歯にプラークがつきやすくなります。
口の乾燥は、口臭の原因にもなります。
喫煙習慣
タバコの化学物質による影響によって、喫煙習慣は歯周病を進行させるといわれています。
歯ぎしり
歯ぎしりは不均衡な力が歯に加わるので、歯周病を進めることになります。
歯周病になった場合のセルフケア
自分の歯周病の状態を知り、歯周ポケットが深いところをポイントでケアするといいでしょう。歯ブラシの選び方
歯ブラシは磨きづらいところに届くよう少し小さめで、歯と歯肉の境にも届きやすい毛先のものを選んで下さい。
歯と歯の間には「歯間ブラシ」「ワンタフトブラシ」「デンタルフロス」を併用するといいでしょう。
口臭が気になる場合
口臭などには、デンタルリンスなどを使用するのもいいでしょう。
歯科医院での治療
SRP(スケーリング・ルートプレーニング)
スケーリングは、スケーラーという器具で歯肉縁上の歯石を取る治療です。
歯周ポケットの深い部位、歯肉縁下のプラークや歯石などを取る治療はルートプレーニングといいます。
歯石やプラークを取ることで歯周ポケットの状態を安定するようにします。
噛み合わせの調整
歯が揺れるなどの症状がある場合、その歯の負担が軽減するように咬み合わせの調整が必要な場合もあります。
その他
歯周病は細菌感染なので抗生物質を使用する歯科医院や、乳酸菌を利用するという歯科医院もあります。
最後に歯科医師から一言
進行している歯周病があれば、毎日の生活習慣を見直す必要があるかもしれません。さらに歯周病が進んで歯槽膿漏にならないよう、歯科医院で定期的なクリーニングとブラッシング指導を受けることが大切です。
(監修:Doctors Me 歯科医師)