ダイエット中は、間食をできるだけ健康的なものにしたいですよね。「ブリスボール」というお菓子は、おしゃれにタンパク質や食物繊維が摂れるため海外で流行中だそうです。
今回は、フルーツたっぷりのブリスボールの作り方などについて、管理栄養士の横川仁美さんに教えてもらいました。
ブリスボールとは?
ブリスボールとは、ドライフルーツやナッツ、穀物を使用したオーストラリア発祥のお菓子です。「至福のボール」という意味が込められています。
美容や健康に役立つ栄養素がぎゅっと含まれているだけではなく、美味しくて満足感が得やすいおやつです。自然素材で罪悪感なく食べられるギルトフリーお菓子として注目を浴びています。見た目がおしゃれなうえ、グルテンフリーで砂糖や添加物、動物性食材不使用なところも魅力です。
好みの材料を砕いて細かくしたり、あるいはそのまま入れたりして、丸めるだけで簡単に作れるのも嬉しいですね。
ブリスボールの主な栄養素
タンパク質
タンパク質は、筋肉や肌、血液、髪の毛、ホルモンなどあらゆる体の材料となり、女性のキレイを作るうえで大切な栄養素です。
ブリスボールはおから、ナッツなどで植物性タンパク質が摂れます。プロテインパウダーをプラスしてたんぱく質を強化する食べ方もおすすめです。
ビタミンE
ブリスボールに欠かせないナッツ類は、ビタミンEの宝庫です。抗酸化作用が高く「若返りのビタミン」とも言われています。
末梢血管を広げて血行を促す働きがあるとされ、冷え症を改善したい女性に役立つ栄養素です。
鉄分
鉄分は、女性に不足しがちな栄養素の1つです。ドライフルーツにすると生の果実よりも鉄量がアップするため、ブリスボールで美味しく補給ができます。
カリウム
カリウムは、体内の水分バランスをコントロールしてくれる働きがあるため、むくみ対策として有名な栄養素です。
女性は筋力が少なくむくみやすいため、ブリスボールを食べることで内側から手足や顔のラインをすっきりさせる働きかけをしてくれます。
食物繊維
ドライフルーツやナッツ類には、食物繊維が豊富です。便通をよくして、太りにくい体へとサポートしてくれます。
また、噛む回数アップにも繋がり、少ない量でも満足感が得やすくなります。
ポリフェノール
ドライフルーツは、生の状態よりもポリフェノールがアップします。活性酸素を除去する抗酸化作用が強く、アンチエイジング効果が期待できます。
ブリスボールの作り方
食物繊維やたんぱく質がとれるブリスボールのレシピを3つ紹介します。
ビターな味わいが美味しい!おからとプルーンのブリスボール
【約10個分】
・おから 1/2カップ
・プルーン 5粒
・ミックスナッツ 1カップ
・はちみつ 大さじ1
・ココアパウダー 大さじ2
1:プルーンは包丁でみじん切りにし、ミックスナッツは二重にした袋に入れてめん棒でたたいて細かくする。
2:すべての材料をボールに入れ混ぜ合わせる。
3:10等分にして1つひとつぎゅっと握りながら、丸めて形を整える
いちじくたっぷり!バナナとカシューナッツのブリスボール
【約10個分】
・バナナ…1本
・いちじく…8粒
・カシューナッツ…100 g
・オーツ…1/4カップ
・豆乳…大さじ1
1:いちじくは包丁でみじん切りにし、カシューナッツは二重にした袋に入れてめん棒でたたいて細かくする。
2:すべての材料をボールに入れ、めん棒でバナナをつぶしながら全体をよく混ぜ合わせる。
3:10等分にして1つひとつぎゅっと握りながら、丸めて形を整える
ほんのりきなこが香る!さつまいもとレーズンのブリスボール
【約10個分】
・さつまいも…1本
・スライスアーモンド…1/4カップ
・レーズン…1カップ
・きなこ…大さじ2
・はちみつ…大さじ1~2
1:さつまいもは沸騰したお湯に入れ、柔らかくなるまで茹でる。
2:レーズンは包丁でみじん切りにする。
3:すべての材料をボールに入れ、めん棒でさつまいもをつぶしながら全体をよく混ぜ合わせる。
4:10等分にして1つひとつぎゅっと握りながら、丸めて形を整える
ブリスボールの食べる量や保存期間は?
どれほど体によいと言われるものでも、食べ過ぎには注意したいところです。前述のレシピでは、1粒70~100キロカロリーほどになっているため、食べる量は1日1~2個ほどを目安にしましょう。
保存期間は、冷蔵で1週間、冷凍では1か月ほどが目安です。
最後に栄養士から一言
ダイエット中だけど、おやつを我慢できない!というときは、ブリスボールを試してみるのはいかがでしょうか。自然な甘みと栄養素があなたの心と体を満足させてくれますよ。
プロフィール
- 監修:栄養士 横川 仁美
- 食と健康・美容を繋ぐ「smile I you」代表。 お味噌汁レシピ研究家×薬機法に強いセールスライター。 管理栄養士を取得後、保健指導や重症化予防、ダイエットサポート、電話相談のカウンセリング等を通して、のべ2000人の方の食のアドバイスに携わる。現在はコラム執筆・監修、レシピ作成、オンラインでのダイエットカウンセリングを中心に活動。 薬機法・景品表示法・健康増進法の知識も生かしながらさまざまなライティング活動を行っている