ネフローゼ症候群の症状

尿蛋白の増加が主な症状として知られていますが、それ以外にも下記のような症状が挙げられます。
・全身の強い倦怠感
・食欲不振
・腹や胸、心臓や陰嚢に水がたまる
また、尿蛋白が増加することにより、排尿時に尿の泡立ちが見られたり、低蛋白血症によって血中の水分や塩分が血管の外へ出てゆくことから体がむくんだりします。さらに、むくみによって体に水分が溜まるため体重が増加するなどの症状も観察されます。また、高殿ネフローゼ症候群では、腎不全や心筋梗塞、脳梗塞などの疾病を二次的に引き起こすことが知られているため、早めの治療が必要です。

ネフローゼ症候群の原因

ネフローゼ症候群による症状は、具体的には巣状糸球体硬化症などの原発性糸球体疾患に起因する一次性のものと、膠原病などの続発性糸球体疾患による二次性のものに分類されます。特に一次性のものは中高年で発症することが多く、加齢に伴って発症割合は増加傾向です。
原因は症状を呈する病気によってさまざまですが、薬剤性のものやウイルス性のものなどが認められています。また、二次性のものはさまざまな年齢での発症が認められています。

ネフローゼ症候群の治療法

ネフローゼ症候群を防ぐためには、原因となる腎臓疾患への対処が必要となります。さまざまな腎臓疾患が原因として挙げられますが、一部の疾患は、免疫力の低下を要因としていることが多いです。
日ごろから栄養バランスや生活リズムを整え、体の免疫力を高めておくことが、ネフローゼ症候群への対処になります。また、症状を呈した場合には安静が必要になることも多いため、早めの医療機関への受診が必要となります。塩分の取りすぎも、症状の悪化につながるので注意が必要です。