もやもや病/ウイリス動脈輪閉塞症の症状

もやもや病は、症状は様々です。5歳から10歳までの学童期と40〜50歳前後の成人期に発症が多くみられます。

小児では脳に血液が不足する虚血症状がでることが多く、意識障害や、脱力発作、四肢麻痺、 片麻痺、単麻痺などの麻痺、感覚異常、不随意運動、けいれん、頭痛、精神機能障害などが起こることがあります。熱い食べ物を冷ますなど過呼吸にする行為によって一時的に脱力感などの発作が現れることもあります。
成人例には頭蓋内出血を来たすことが 多く、頭痛や意識障害を発症する場合があり、死亡に至ることもあります。
また、無症状で偶然に発見される方もいます。

もやもや病/ウイリス動脈輪閉塞症の原因

もやもや病は、遺伝的な背景に何らかの環境要因が作用して発症する多因子疾患と考えられています。
脳の両側の内頚動脈終末部に狭窄や閉塞が生じ、それを代償するためにその周囲に異常血管網ができます。
脳に血液が不足するために起こる虚血症状と異常血管が出血することによって起こる症状が起こり得ます。
  

もやもや病/ウイリス動脈輪閉塞症の治療法

もやもや病は、一時的な脱力感の症状が現れる、熱いものを冷ますという行動など、症状が現れる可能性がある行動は、事前に避けることが大切です。
頭に強い刺激を伴う、サッカーのヘディングやボクシングなども配慮すべきものの一つとして考えられます。

血圧コントロールや脳圧亢進対策などの内科的治療を行い、症状悪化を防ぎ、脳虚血発作に対しては手術を行うこともあります。