汗疱とは
汗疱は「異汗性湿疹」とも言われており、手のひらや足の裏や指などに小さな水泡が現れるものを指します。水虫に間違えられることがありますが、汗疱は感染の心配はありません。 汗疱の水ぶくれが破れると汗疱状湿疹の状態となり、痛みやかゆみが出ることがあります。
汗疱の症状
汗疱は、透明な液体の入った水疱が、指の側面を中心として多数現れることから始まります。しばらくすると、水疱同士が結合し、大豆ほどの大きさになることもあります。初期段階は、かゆみを伴います。時間が経ち、湿疹化することで、水疱の周囲が赤くなり、痛みを感じることもあります。時間とともに小さな水疱が吸収され、鱗屑となって剥がれていきます。水疱がつぶれると、強いかゆみや痛みを感じます。掻いてしまうと、皮が剥けて化膿することもあります。
汗疱の原因
汗疱は、夏場に汗をよくかく人に多いとされています。そのため、間接的に汗が影響していると考えられていますが、はっきりした原因は明らかになっていません。また、金属や食べ物に対するアレルギーや、喫煙も原因のひとつとなっています。さらに、自律神経失調症やストレスによって、症状が悪化することもあります。また、ビオチン欠乏症も汗疱につながります。皮膚の形成に必要なビタミンであるビオチンが欠乏した結果、皮膚に異常が起こりやすくなるのです。