汗疱の症状

汗疱は、透明な液体の入った水疱が、指の側面を中心として多数現れることから始まります。しばらくすると、水疱同士が結合し、大豆ほどの大きさになることもあります。
  
初期段階は、かゆみを伴います。時間が経ち、湿疹化することで、水疱の周囲が赤くなり、痛みを感じることもあります。時間とともに小さな水疱が吸収され、鱗屑となって剥がれていきます。水疱がつぶれると、強いかゆみや痛みを感じます。掻いてしまうと、皮が剥けて化膿することもあります。

汗疱の原因

汗疱は、夏場に汗をよくかく人に多いとされています。そのため、間接的に汗が影響していると考えられていますが、はっきりした原因は明らかになっていません。
  
また、金属や食べ物に対するアレルギーや、喫煙も原因のひとつとなっています。さらに、自律神経失調症やストレスによって、症状が悪化することもあります。また、ビオチン欠乏症も汗疱につながります。皮膚の形成に必要なビタミンであるビオチンが欠乏した結果、皮膚に異常が起こりやすくなるのです。

汗疱の治療

汗疱の症状が悪化している場合は、ステロイド外用剤を使用したり、抗ヒスタミン薬を内服したりします。金属に対するアレルギーが原因となっている場合で、歯に金属が入っているときは、入れ替えも予防として効果的です。

汗疱の予防

汗疱を防ぐためには、汗をかきにくい環境にするため、高温多湿を避け、部屋の除湿を行ったり、風通しをよくしたりする必要があります。手の指側面にできる場合が多いため、ハンカチを持ち歩き、手の汗をこまめにふき取るようにしましょう。大量に汗をかいた際は、手を洗って汗を洗い流すようにしましょう。