デング熱とは
デング熱とは、ネッタイシマカなどの蚊が媒介になって感染する熱病です。アジアやアフリカ、中南米などで年間約1億人の患者がおり、そのうち約25万人が出血熱を併発しています。蚊が繁殖する時期に流行する病気です。
デング熱の症状
デング熱のウイルスに感染すると、2~15日の潜伏期間を経て、38度~40度の発熱や関節炎、強い頭痛や筋肉痛が現れます。吐き気や嘔吐、羞明や全身リンパ節腫脹を伴う場合もあります。また、風疹に似ている小さな赤色の発疹が全身に発生しますが、かゆみや痛みは伴いません。毛細血管が破たんすることで、点状出血が現れたり、口や鼻から軽度の出血がみられたりする場合もあります。
発熱の期間は5~7日間で、熱が下がると、手足や脇の下にうすいあざが出てくる場合があります。
重症化すると、命を失ってしまうこともあります。
症状は10日ほど続き、完治までは2~4週間ほどかかります。
デング熱の原因
デング熱の原因は、デングウイルスです。 デングウイルスには1〜4型の4つの型があり、どの型のウイルスでも同様の症状が起こります。 デングウイルスに感染した蚊に刺されることによって感染します。デング熱は、デングウイルスをもつ蚊がいる東南アジアなど亜熱帯に多いですが、日本でも近年発生が報告されています。デング熱の治療法
デング熱には有効なワクチンがまだ活用段階にないため、蚊にさされないよう注意することが大切です。ヤブカ属の蚊は、郊外や都市、リゾートなど幅広い地域に出没し、昼間に吸血する習性をもっています。特に注意したい時間帯は、日没前と日の出後です。長そでや長ズボンを着用して肌の露出を防いだり、虫よけスプレーや蚊取り線香で蚊を寄せ付けないようにしたりします。
流行地域では特に気をつけることが大切です。
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