原発性アルドステロン症の症状

原発性アルドステロン症の症状は、血圧の上昇や低カリウム血症に由来するものです。高血圧によるめまいや動機のほか、ひどい時は心臓や脳などの機能障害が出る場合があります。血圧を下げるための薬などが効きにくいのもこの疾患の特徴です。また、低カリウム血症の症状として筋力の低下や、しびれ、脱力感、脚がつるなどが見られる場合もあります。
  
高血圧以外に症状が出ない人も少なくなく、気づかないまま過ごしている人もいます。原発性アルドステロン症は、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こしやすいので注意が必要です。特に40歳未満で脳卒中などを経験した人はこの疾患にかかっている可能性が高いため、積極的に診断を受けることが重要です。

原発性アルドステロン症の原因

原発性アルドステロン症は、副腎皮質の腺腫や過形成(肥大)によって、アルドステロンが過剰に分泌するために起こります。アルドステロンが体内で過剰にできる生産されると、食塩が尿から排出されにくくなり、血液中に蓄積してしまうようになります。そのため血圧が上昇するようになります。副腎皮質がなぜ過形成を起こすのかはまだわかっていません。
  
原発性アルドステロン症は、副腎の左右両方に起きるものと、片側だけで起きるものとに分かれます。それによってそれぞれ治療方法も変わってくるので、この病気が疑われた時はきちんと検査を受けることが大切です。

原発性アルドステロン症の治療法

原発性アルドステロン症は、高血圧の中でも比較的高い割合で見られる疾患なので、少しでも疑いがある場合は医師の診察を受けることが大切です。また、原発性アルドステロン症になっている人は、心筋梗塞や脳卒中などが起こりやすくなっているので、それを防ぐためにも、塩分の摂取を控えるなど、日々の生活の改善が大切になってきます。
  
薬などを飲んで血圧が正常値に戻っても、途中で治療をやめたりしないで、専門医の指示の元、治療を進める必要があります。