腎不全の症状

腎機能が低下し、人によってさまざまな症状が現れます。
排泄機能に関しては、老廃物である尿毒素が体内に蓄積されることで、尿毒症状が現れます。疲労感を抱き、蓄積が進行すると、食欲不振や吐き気、頭痛や注意力の散漫など、消化器や神経系に関連した症状が現れ、痙攣や意識障害を引き起こすこともあります。
また、赤血球の減少によって貧血になり、血圧を調整するホルモンが減るため血圧が上がります。また、腸からカルシウムが吸収できなくなることで、血中のカルシウム濃度が低くなり、骨からカルシウムが出てくるため骨がもろくなります。

腎不全の原因

急性腎不全の原因は、薬剤や大量の出血による腎臓の機能低下です。
慢性腎不全は、腎臓病の進行と悪化に伴う腎機能の低下です。尿を作り、老廃物や電解質などの排泄を行う腎臓がうまく働かなくなることで、発症します。
慢性腎不全を引き起こす主な病気は、糖尿病性腎症や慢性腎炎、腎硬化症があります。糖尿病性腎症は、糖尿病によって血糖値のコントロールがうまくいかず、高血糖の状態が5~10年以上続くことで、濾過機能が低下します。
慢性腎炎は、糸球体が障害を受けることで、腎機能が徐々に低下していきます。腎硬化症は、動脈硬化によって血液の流れが悪化して濾過機能が低下します。

腎不全の治療法

腎臓に負担をかけるものは、4つあります。
高血圧が腎臓にかける負担は大きいため、防ぐ必要があります。降圧剤の服用によって血圧を正常に保つことができます。
感染症も、腎臓を悪くする原因となることがあります。特に気温が低く乾燥した季節は感染症にかかりやすいため、手洗いとうがいによって風邪などから身を守ることで腎不全が防げます。
疲労の蓄積と塩分、嗜好品も腎臓への負担がかかります。過度な運動や肉体労働は避け、十分な睡眠をとってしっかり疲れを取りましょう。