伝染性単核球症の症状

伝染性単核球症では、ウイルスに感染した時期によって症状に違いがみられます。小児期の感染は、不顕性感染であることも多く、症状はあまりないこともあります。扁桃炎と診断されることもありますが、発熱が長く続くこともあります。思春期以降の感染では、50%程度の割合で発症します。主に38度以上の発熱、咽頭痛、首のリンパ節腫脹であり、倦怠感という症状です。人によっては、湿疹が出ます。
4週間ほどで自然治癒しますが、肝臓や脾臓の肥大、肝機能異常を招くケースもありますので、長期化する場合には、注意が必要です。

伝染性単核球症の原因

伝染性単核球症は、口移しや回し飲み、ディープキス、あるいは、咳などの飛沫感染といった要因により、主にEBウイルスの唾液感染によって起こります。
発症するケースでも、感染後6~8週間もの長い潜伏期間を経てからです。輸血によって、血液感染が起きるケースも多いです。サイトメガロウイルスによって、伝染性単核球症が生じることもあります。
EBウイルスやサイトメガロウイルスに一度感染すると症状がなくても、一生ウイルスが体内に潜伏します。唾液のなかにウイルスを排泄し続けますので、無自覚で他人への感染が起こるのです。

伝染性単核球症の治療法

伝染性単核球症を予防するためには、食べ物の口移しや飲み物の回し飲み、などは避けるようにしましょう。箸やフォーク、スプーンなどのカトラリーの共有は避け、ナプキンなどの口を拭くものは使いまわしをしないようにします。
成人ではほとんどが無症状の状態で既にウイルスを持っていますので、予防は難しいともいえます。