唾石症とは
唾石症とは主に、唾液腺内の腺房が作った唾液を口に送る排出管に結石(唾石)が生じて起こる病気です。この結石が排出管をふさぐことによって、ものを食べるときに痛みが強く出ます。顎下腺にできる場合が多いようです。
唾石症の症状
排出管に結石ができることによって、唾液が排出管を通りにくくなり、唾液がそのまま唾液腺内にたまってしまいます。それによって、唾液腺が炎症を起こし痛みをもって腫れてしまいます。排出管にある結石の大きさが痛みに比例するわけではなく、結石が排出管をふさいでしまっている場合にとりわけ大きな痛みを感じます。
唾石症の症状としてあげられるのは、食事をしている最中や食事後すぐには顎の下の腫れと痛みを感じますが、しばらく経過すると腫れも引いて痛みはなくなるという点です。再度食事をするとまた顎の下が腫れて痛みを繰り返すのが特徴的です。
唾石症の原因
唾石症ははっきりとした原因が特定されていない病気です。ただし研究段階ではありますが、一説には唾液の排出管に付着した異物に唾液のカルシウム分が沈着するのがそもそもの原因ではないかと言われています。この沈着してできたカルシウム分が体外に排出されないで排出管などに付着したままの状態であると、時間を経るにつれて雪だるま式に重なり大きくなり結石となっていきます。この結石を解剖してみた場合、カルシウムが時間をかけて沈着して大きくなっていったことが結石の、カルシウムの層の重なりから見て取れると言われています。
唾石症の治療法
唾石症は原因が特定されていないために確実な予防方法はありません。ただし、結石がもたらす症状が深刻にならないように結石がたまらないように唾液の分泌量を高め排出を高めるのが効果を持つ可能性があります。そのため唾液の分泌量を促す梅干しなどのアルカリ性食品の摂取を心がけたり、食事の際にはよくかむことを心がけたりして唾液の分泌を促すことが重要です。また、結石ができてしまった場合には早めに医師の診療を受けることが勧められます。
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