鼻涙管閉塞とは
鼻涙管閉塞は、鼻涙管が詰まってしまい、涙が溢れやすくなる病気です。鼻涙管とは、目頭と鼻を繋ぐ管で涙の排水を行っています。通常は鼻涙管が通っているので、普段目から涙があふれ出ることはありません。涙の他、目やにも出やすくなります。鼻涙管閉塞には、先天性と後天性のものがあります。後天性の鼻涙管閉塞を発症するのは、お年寄りに多いとされています。
鼻涙管閉塞の症状
先天性の鼻涙管閉塞の場合、赤ちゃんの頃から目やにの多さを親が病院で相談して発見される場合が多くあります。赤ちゃんは泣くことが多いので目やにが多いのですが、常に涙目だったり、目やにが多い時には、鼻涙管閉塞の可能性があります。後天性の場合も症状は同じです。すぐに涙が溢れるため、視界がぼやけてみえたり、常に涙目であることで鬱陶しさを感じたり、目やにが多く溜まりやすいなどの症状がでます。
鼻涙管閉塞の原因
先天性の鼻涙管閉鎖の場合、鼻涙管の形状が異常であることや、薄く膜を張った状態で生まれ、鼻涙管が通っていないことなどが大きな原因です。後天性の場合には、鼻炎や蓄膿症などの鼻の病気が原因で鼻涙管が詰まることと、結膜炎などの目の病気が原因で鼻涙管が詰まることが大きな原因となります。また、後天性の場合、赤ちゃんや高齢者が発症することが多いとされています。赤ちゃんは、鼻涙管の管が細いので、詰まりやすいからです。
鼻涙管閉塞の治療法
鼻涙管閉塞は、症状が軽い場合にはマッサージを行うことで自然と改善する場合があります。マッサージにより膜が解消されることもありますし、再発予防にも効果的だとされています。病院での鼻涙管閉塞の治療は、細いブジーという針金を使って、鼻涙管の閉塞を解消します。これを、鼻涙管開放術と言います。その後にシリコンチューブを挿入し、症状によって3ヶ月から1年以上留置します。術後はしばらく出血することもあります。
先天性の場合、鼻涙管閉塞は1歳くらいまで処置をしなくても良いという考えと、処置をしないでいると目をよく触ることに繋がり、炎症などを起こしやすくなるので早めに処置をした方が良いという意見とに分かれています。
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