睡眠相後退症候群の症状

睡眠相後退症候群の症状は、通常の昼型の生活リズムから体内時計のずれが生じることです。夜眠れずに午後遅くまで寝ているケースが良くあるパターンです。つまり、夜は寝つくのが難しく、一度寝つくとぐっすり長時間寝てしまうのです。夜は目がさえて昼間は身体が重くて布団から起き上がるのが億劫になります。
  
体内時計の乱れは通常の昼型生活から3時間~5時間はずれてしまいます。朝型ではなく夜型になっていると判断して一日多く起きて就寝しようとしても効果がなく、遅れた体内時計は戻らないのです。体温のリズムも乱れ、ホルモンの分泌のリズムも変化しています。
  
寝つくまでの時間が非常に長い場合も睡眠相後退症候群の症状で、目安は30分から1時間寝るのに掛かるようなら発症していることがあります。

睡眠相後退症候群の原因

睡眠相後退症候群の原因は、生活リズムが何かの原因で崩れた場合に発症します。受験勉強や夜中にゲームやネットをして遊んでいると、脳が興奮状態になってなかなか寝付けなくなります。また、夜勤の仕事をしていた人が退職後も習慣になって治らないケースもあります。
  
現代ではこれらの原因は非常に増えていて、不登校や出勤が出来なくなることもあります。また、産後の主婦は夜中に授乳するので、それが原因で夜型になってしまい夫や子供と正反対な生活リズムになることもあります。
  
こころの病気とも呼ばれていて、睡眠相後退症候群は無理に寝つく努力をして精神的に圧迫されたり、寝つけなくて鬱状態になる場合や、登校や出社、家事や育児が出来ない自分を周囲も本人も追い込んでしまい余計に悪化させることがあります。また、単に怠けてると言うような認識不足から早期受診しないことも発症の原因です。

睡眠相後退症候群の治療法

睡眠相後退症候群の治療方法は、高照度光療法や時間療法やサプリメントの服用が挙げられます。高照度光療法では、体内時計の遅れたリズムを元に戻す為に、日光や人工的な光を数時間身体に浴びせることで改善します。
  
また、時間療法は一般的な入眠時間ではなく発症者に合った時間にセットします。そして、少しずつ眠る時間を遅くして行くことで徐々にリズムを戻すようにします。医師が処方したサプリメントを夕方に飲むことで改善する治療法もあります。
  
予防するには日中は日光を浴びること日中に活動して就寝リズムを乱さないことが挙げられます。